EPIの正式名称は「ウィズダムツリー インド株収益ファンド」インド株式に投資するETFでTHEOの組込比率で言えば日本株への投資を行うEWJの次に多い組込率です。
インドと言えば世界第2位の人口(12.8億人)を有する巨大な市場であり、名目GDPが世界第7位の経済規模にもかかわらず、一人あたりのGDPが159位とかなり成長の余地が大きいと言われています。
ウィズダムツリー・インディア・ アーニング・インデックス
ベンチマークがウィズダムツリー・インディア・ アーニング・インデックス、インドで設立され、取引される会社であって、収益性が高く、インデックスのリバランス時点で外国投資家が購入可能なもので構成、組込銘柄は400をこえます。
組込上位10銘柄(2018年06月25日 現在)
銘柄名 | 保有率 |
1.リライアンスインダストリーズ株式会社 | 9.92% |
2.インフォシス・リミテッド | 9.25% |
3.住宅開発金融株式会社 | 6.50% |
4.タタコンサルタントサービス株式会社 | 4.95% |
5. ICICI銀行株式会社 | 2.79% |
6.石油&天然ガス株式会社 | 2.19% |
7.日薬工業 | 2.02% |
8. HCL Technologies Ltd | 1.86% |
9.インド石油株式会社 | 1.71% |
10. Maruti Suzuki India Ltd | 1.70% |
リライアンスインダストリーズ株式会社は石油やガス開発、インフォシス・リミテッドは世界有数のIT企業、等などインドを代表する成長企業に幅広く投資をしています。 スズキが10位に入っているのもなかなか泣かせますね。
業種別構成比
比較的分散されているようです。 EWJと違い金融・エネルギーの割合が大きいのも特徴。
セクター名 | 保有率 |
1.財務 | 23.27% |
2.情報技術 | 20.41% |
3.エネルギー | 18.26% |
4.消費者自由裁量 | 9.04% |
5.材料 | 7.20% |
6.ヘルスケア | 5.79% |
7.工業者 | 5.18% |
ユーティリティ | 4.71% |
9.消費財 | 4.50% |
10.テレコミュニケーションサービス | 1.25% |
11.不動産 | 0.39% |
EPIのパフォーマンス
成長著しいインドで、更に成長企業への投資を行っているEPIですが、どのくらいのパフォーマンスになっているのでしょうか?
VTIとEPIを比較してみました。グラフを見るとインドのEPIはほぼ横ばいに見えますね。
VTI・EPIチャート(過去10年)
EPIトータルリターン(過去10年)
EPIの配当含めたトータルリターンは過去10年で30、3%となっています。 ただ、ドルベースでのチャートなので、ついでにインドのルピーと米ドルの為替レートも比較してみます。
INR/USD為替(過去10年)
10年前のレートが約0.024 現在は約0.015 くらいに有るので、約38%ルピー高となっています。
これを頭に改めて株価のグラフを見ると、EPIのチャートが横ばい、トータルリターンでも約30%プラスです。 しかし為替の影響で上昇分が相殺されているのでかなりの成長と言えそうです。
もちろん、為替を考えずルピーを中心に見れば 大きな成長をしていることが想像できますが、やはり世界で流通しているお金の50%以上が米ドルなので 米ドルベースで判断するのが基本、するとちょっと個人で購入するのはためらっちゃいますね。
とはいえ、インドの上場企業の中でも収益性が高い400銘柄以上に分散投資が可能、インドへの投資を考えているのであれば有望な選択肢となりそうです。
海外で日本株のETFといえばEWJ、THEOに組み込まれています。

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