NYダウ平均に連動するETFとしてはDIAがあります。 NYダウは100年以上の歴史がある非常に知名度が有る指標、米国市場に上場している代表的な銘柄30銘柄から算出されます。
NYダウが強いのは銘柄入れ替えによる
正式には「ダウ工業株30種平均」米国30の優良銘柄から計算され、米国というよりも世界を代表するようなグローバル企業30社で構成、成績に応じて年に一度見直しがされています。
30と少数の銘柄を厳選し、定期的に組み換えを行っているせいなのか、過去1年のチャートを見る限りパフォーマンスは非常に良いものです。
過去1年のチャート比較(紫:DIA)
米国4000銘柄を組み入れるVTI、S&P500連動のIVV と比較したチャートです。 過去1年を見る限りかなり好成績であることが伺えます。
過去5年のチャート比較(紫:DIA)
過去5年を見るとVTIやS&P500に対してやや負けていますね、もともとNYダウは エネルギーや輸送に関する銘柄を組み込んできましたが、最近になって情報系の銘柄を組み込み始めたので過去1年のチャートでは良い成績になっているものと推測します。
DIAの組み込み銘柄
組み込まれている銘柄を見れば情報系で有名なところでアップル、その他は輸送系が多く組み込まれていることがわかります。 情報系の比率を上げればもう少しパフォーマンスが良くなるかもしれませんね。
組み込み銘柄上位10位(2017年)
銘柄 組込み比率(%)
BA:US ボーイング 9.80
UNH:US ユナイテッドヘルス・グループ 7.01
GS:US ゴールドマン・サックス・グループ 6.35
MMM:US 3M 5.61
HD:US ホーム・デポ 5.49
AAPL:US アップル 5.17
MCD:US マクドナルド 4.56
CAT:US キャタピラー 4.11
IBM:US IBM 3.98
V:US ビザ 3.70
配当と経費率
配当率、経費率を比較するとDIAの経費率やや高めですが後は殆ど変わりません。
DIA VTI IVV
直近の配当率 : 1.80% 1.68% 1.78%
経費率 : 0.17% 0.04% 0.05%
配当含めたトータルリターン
配糖含めたトータルのリターンを見てみましょう。
過去1年のトータルリターン
圧倒的にDIAが勝っています。 配当率がほぼ同じなのでキャピタルの伸びによるものですね。
過去10年のトータルリターン
過去10年のトータルリターンはDIAが167%と第一位になってます。 経費率の高さに目をつむれば中々良い選択肢にように思われます。
あまりDIAについて勧めているサイトはなく、いまいちメジャーになっていないのは長期運用で好成績を出していないことが原因ではないかと思います。
しかし、情報系も積極的に組み込むようになってきたのであれば 今後の成長は期待ができるかもしれません。 また長期運用で見ても実はトータルリターンが高いこともポイントです。
ETFの比較、まとめです。ETFを選ぶ参考になると思います。

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