長年分配金を頂いていたAGGですがついに売却することにしました。そろそろ来そうな株価の下落、これに対応するためAGGを売ってキャッシュを厚めに持つことにしたわけです。
キャッシュを厚めに持てば株式が下がったときに買い増しできますからね。
コロナショック時にもリスク低減に効果を発揮してくれたAGG、分配金を払ってくれたAGG、今までありがとう!!
12月FOMCの決定内容
それで、株価の下落についてですが、12月のFOMCの決定内容から2022年は低調な時期もあるだろうと誰もが予想していると思います。
FOMCの決定内容はざっくりと言えば「テーパリングの終了が2022年3月に前倒し」、つまり近いうちに買いのチャンスがありそうだという事です。
金融緩和による景気刺激策は
1)政策金利を下げてお金を借りやすくする
2)政策金利が低くてこれ以上 下げられないときは、量的緩和策として国債などリスク性のある金融資産を中央銀行が直接買い入れることで市場にお金を供給する。
ということをします。
今はコロナの影響で 2)の量的緩和策中で、これが来年の3月に終了するということ。次に来るのは1)の政策金利を上げていくフェーズです。
どちらも景気に大きな影響が出そうですが、特に気になるのが「政策金利を上げる」です。
米国の政策金利の推移と暴落(グレー部)

過去の事例を見ると暴落前に金利を上げているケースが多くあります。金利を上げれば必ず暴落するわけではありませんが資金調達にコストがかかるわけなので経済にとってはマイナスの影響が大きいでしょう。
とは言ってもこのまま金融緩和を続けていたらインフレが加速してしまうので出口戦略として利上げはせざるを得ません。
暴落もさせないで金利も上げるという難しい舵取りを迫られているFRBですが、個人投資家の皆さんは株価が大きく下がることもあり得ると考えてキャッシュを厚めに持つことが必要なフェーズじゃないかなと思うわけです。
とは言ってもテーパリングをするということは米国経済は好調との判断だと思いますから価格が下がったとしても一時的でしょうね。(個人的な意見です)
なぜ今、債券ETFを手放したのか
それは来年にかけて債券価格は下がるはずだと思っているからです。すでにもう利上げが価格に織り込み済なのかもしれませんが、普通は金利が上がれば債券価格は下がります。
これは既存の債券よりも高い金利の新規債の方が人気が出るのは当然、なので既存の債券は価格を下げないと売れないということです。
なので利上げの時期や規模が明確になってくれば、今後AGGの価格は更に下がるだろうと予想、幸いAGGは5〜6%の含み益がありましたから今のうちに売却してキャッシュを確保ですね。
そして金融緩和が終了して、金利が上がれば債券価格は下がってきますから 必要あればその時にまた購入すればいいという作戦です。
そもそも債券を持っていた理由
AGGは米国の高格付け債券ETFです。政府系の銘柄が多く組み込まれており利回りは2%程度ですが抜群の安定性を誇ります。
なので利回り2%くらいでok、安定がほしいという人には向いているETFです。(参考までに同様のETFにBNDがありますので投資先が同じなのでどちらを選んでも良いと思います)
もともと債券を持っていたのは投資本の影響、「ポートフォリオの何割かは債券を持っていたほうが良い」と書いてあったのをそのまま鵜呑みにしたわけですが
債券は分配金が出る
つまりキャッシュを持っていても何も起きませんが債券ならばちょっといいんじゃない!?ということ、なので選んだ債券ETFもキャッシュの代わりにする事を考えて超高格付けのAGGを選択というわけです。
実際にリーマン・ショック時にS&P500が半値まで落ちましたが、AGGは微減ですぐに戻しましたから安心感は大きいですよ。
もともと株式が暴落して買い場が来たらポートフォリオのキャッシュを使って買い増しをするのと、AGGを売却して追加の買い増し資金にするつもりでした。
でも金利が上がってしまえばAGGの価格は今よりも下がるのは見えているので!?と考えて今のうちに売却したわけです。
政策金利をいつから上げるのかはわかりませんが、その話題が出れば出るほどAGG価格は下がるはず・・・と思っています。
といってもこの辺は個人的な思い込みもあるのであくまでも参考まで。でも今はキャッシュは厚めに持ったほうが良いというのは正解だと思いますよ。
まとめ
FOMC12月でテーパリング終了が2022年3月に前倒しされました。この時期を前後して政策金利も引き上げられると考えられますが、そうなると今の持っている債券価格は下がるのは必然。
なので現金代わりに持っていた高格付け債券ETFのAGGを売却することにしました。
また金利が上がれば資金の調達コストが上がりますから企業経営にとってはマイナス、当然株価にも影響が出るでしょう。
まあ分配金がもらえなくなるわけですけど2022年中には買い場がくるでしょう。買い場が来なくても金利が上がってきたら債券価格は下がりますから、その時にAGGを買い戻せばいいと思っています。
それにしてもETFは個別株と違ってその特徴さえ知っていればいいので楽ですね
それでは、また!!
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