今年もあと少しですね、12月といえば今年の振り返りをする月ですから前回は節約ということで今年満足度が高かった買い物について書いてみました。
また12月はVYMとSPYDの4回目の分配金が出る月です。すでに分配金の額も発表されているので今回分配金の内容について見てみたいと思います。
分配金(2021年12月)
VYM $0.94
SPYD $0.13
さすが安定のVYM昨年と比べて6.5%も増配!!
年間の分配金について推移を見てみると以下のようになっています。
一株あたりの分配金
年度 | VYM | SPYD |
2021 | $3.10 | $1.55 |
2020 | $2.91 | $1.63 |
2019 | $2.84 | $1.75 |
2018 | $2.65 | $1.62 |
2017 | $2.40 | $1.74 |
2016 | $2.21 | $1.51 |
SPYDは増配こそしていませんが大体$1.5~$1.7あたりで安定しています。これはいつもどおりですね。ここについては後でまとめてみたいです
高配当銘柄には増配を期待!
分配金の実績をグラフにするとこんな感じです。VYMが連続増配していることが改めてわかりますね。
VYM分配実績

SPYD分配実績

VYMは連続増配している
VYMの増配率を過去6年で平均すると、なんと約8%、これってVYMを買って放置していても支払われる分配金が毎年8%づつ増えていくことになりますね。
税引き後の利回りは2%前後と高配当という意味ではやや低い値ですが、増配によって今年の分配金が10万円だったとすると、来年は10.8万円、再来年は11.7万円と増えていくという頼もしいETFです。
SPYDは高利回り
一方利回りは高いものの増配傾向が見られないのがSPYDです。過去の実績から利回りはゼリ引き後でも4%はクリア。
VYMの約2倍の分配金ですが増配は望めなそうな感じですね。なので長期保有を前提にすると分配金の額は約12年で追いつき、その後は増えていく事が想定できますね。
連続増配しているETFを長期間保有することはこういうメリットがあります。ただSPYDにはあまり期待できなさそうです。
なのでSPYDはすぐに高配当がほしいという人向けでしょう。
分配再投資をしたら状況は変わるのでは?
実はVYMはキャピタルゲインも見込める優れた欲張りETF、分配金を再投資してもトータルのリターンでは敵わないというのが過去の6年実績です。

キャピタルゲインも狙える
もともと高配当株投資は株価に注目せずに淡々と分配金をもらう投資方法、長い目で見て元本が減らなければ良いというくらいのイメージなんですが、さすが米国の高配当ETF・・・なんと売却益も狙えちゃうんですね。
ちょっと見にくいのですが紫がVYM、水色がSPYD 過去5年のチャートです。
じわじわと価格を上げてきているのがわかるでしょうか?流石にS&P500並には上がりませんがどちらも確実に評価額が上がっています。

なんでこんな差ができるのか?
同じ高配当のETFでもかなり特徴が異なることがわかります。VYMは約400の高配当銘柄を組み込んでいるのに対してSPYDは約80銘柄、この違いがこのよう特徴の違いになっているものと思います。
つまりどちらも高い利回りを狙うETFなので銘柄数が少ないほうが高利回りとなりますが、利回りが高いということは成長性に欠ける企業群が多くなるので売却益や増配は期待できなくなります。
またVYMは幅広く分散しているのに対して、SPYDは不動産と金融セクタの割合が高いこともETFの特徴に影響していると思います。
以上より個人的オススメはVYM、売らないで長期間分配金を受け取りづつけたいのと売却益も期待できますからね。
じゃ何でSPYD持ってるの?
コロナショック時のSPYDの利回りの高さにやられて購入してしまったわけで、とりあえず分配金がほしいならばアリかなと・・・
まとめ
VYMの分配金の額が発表されていたのでまとめてみました。相変わらず増配傾向が強いのと価格も上昇し続けているVYMは頼もしい限り、今後もポートフォリオの中心において分配金をもらい続ける予定です。
コロナショック時にポートフォリオに入れたSPYDは予想通り増配はせず、まあ4%の分配金が出ますからこれも仲良く付き合っていきたいETFですね。
あと知っておきたいのが高配当ETFは原則アクティブ運用となります。なぜならば高配当ということは成長があまり期待できないということですから積立投資には向いていません。
なので暴落時などに集中投資して口数を増やすのが鉄則なのですが、米国の場合はVYMのようにキャピタルも狙えるETFもあるので高配当ETFの積立投資も有効、でもあくまでも例外だと思っています。
以上、なにかお役に立てる情報があったでしょうか?
それでは、また!!
コメント