最近ジワジワと円安が進んでいますが、今朝レートを見てみるといきなりドル円が113.37円といきなり下がっていました。前日は115円前後だったと思うのでいきなり1円以上円高に振れています。
なぜ?そこでニュースを見ると、どうも新たなコロナの新種が検出されて騒ぎが起きたようですね。
ロイターによると
ドル114円後半、南アランド急落 新たな変異株で:
[東京 26日 ロイター] – 正午のドル/円は、前日の東京市場午後5時時点(115.38/39円)に比べてドル安/円高の114.68/70円で推移している。実需筋によるドル売り/円買いフローがみられたほか、時間外取引の米10年債利回りの低下や日経平均株価の大幅な下落も円買い圧力を強めた。
とのこと、南アフリカで新たなコロナの変異種が検出され、景気先行き不透明から円買いが進んだようです。
確かにドル円だけでなく、日経平均や米国債券の利回り、S&P500なども低下しています。どうやら一時的かもしれませんが有事の円買いが起きたため円高に振れたのですね。
やす吉はFXはしませんし、短期的な値動きは気にしないのでこれ以上は考察はしませんが自分の資産の推移とS&P500の比較をみて・・・
赤:S&P500
青:自分のリスク資産合計
(どちらも円建て)

何故か赤のS&P500は為替の影響で大きく下がっているのに対して青の自分の資産はあまり下がっていない・・・なぜ?
答えはすぐに分かりました。投資のメインが投資信託(楽天VTI)だったからです。そこで今回は投資信託で儲けるために知っておきたい豆知識をまとめてみました。
投資信託はリアルタイムに取引できない
投資信託って種類が多くて少額から積立投資が可能だったりとメリットも多いのですが株式に上場していないのでリアルタイムでの取引ができません。
投資信託の場合は取引価格を基準価額といいますが、この基準価額はリアルタイムにはうごかず、過去の数字ということになります。一般的には翌営業日に公開されますし、ファンドによっては更に遅れることがあります。なので自分の資産評価額は来週には下がっているでしょうね・・・
売り注文を出しても実は金額は確定していない
基準価額をみて今が売りどきと判断しても、注文を出したあとに大きく為替が円高に振れたりすると手元に来る金額が予定より少なかったりします。
逆に円安にふれたりすると予定以上手元に来ることになりますね、これ長期投資を行うのであればさほどデメリットにはなりませんが、短期での売買には向かないでしょう。基準価額はあくまでも目安ということです。
シャープレシオを知っておくと商品選びの参考になる
投資信託に期待するのはパフォーマンスです。どのくらいのコストか、リターンはどのくらいが期待できるのかなどなどありますが、最終的にはパフォーマンスを見ちゃいますよね。
一般的には過去どのくらいのリターンを上げてきたのかを見るパターンが多いと思いますが同じようなリターンだった場合は何を持って判断するのか?そんなときに使うのがシャープレシオという指標です。
シャープレシオはどのくらい効率よく運用しているのかを表しておりで表すことができます。
シャープレシオ=リターン/リスク
同じリターンでもリスクが小さければシャープレシオは大きくなりますし、同じリスクならばリターンが大きいほうがシャープレシオが大きくなります。
シャープレシオを比較して数字の大きな方を選べばより効率できということです。
例えば過去5年のS&P500とVTIのシャープレシオを比較すると
・IVV 1.14
・VTI 1.10
過去5年で見ればS&P500(IVV)のほうが効率的に運用できていたことがわかります。ちなみにNASDAQ100インデックスのQQQは過去5年で1.46とかなり効率的だったこともわかります。
ただあくまでも過去5年は・・・ということであって未来を予測するものではないですよ。
リスクを知ると狼狽売りを防げるかも
「リスク=危険」というようなイメージで使われることの多い言葉ですが、将来の不確実性のことです。
リスクが大きい:価格の変動幅が大きい
リスクが小さい:価格の変動幅が小さい
将来のことはわかりませんがその商品の値動きがどのくらいの範囲に収まるのか、過去の実績から統計的に予想することができます。
このばらつきは標準偏差を用いて数字で表わすことができるのでどのくらいまで下がりそうなのかが数字で確認できていれば暴落時の心構えができますね。
標準偏差については説明が難しいので割愛です
期待リターンとリスクはセットで語られますし、運用会社の報告書などで確認することができるので自分が持っている商品のリスクとリターンについて調べておきましょう。
例えばVTIは過去10年の実績から
リターン 約16%
リスク 約14%
期待リターン±1×リスク に収まる確率が約68%
期待リターン±2×リスク に収まる確率が約95%
となります。
つまり過去10年の実績からリターンが2%~30%になる確率が約68%、-12%~44%に収まる確率が約95%というように算出できます。
もちろんコロナショックのように一時的に大きく値を下げる可能性もありますが、年次で見ればしっかりとこの範囲に収まっています。
注意点は過去の実績からリターンが正規分布するとの前提で統計的に計算したものなのでリーマンショックやコロナショックなど大きく外れる可能性もありますが、平常時でもこのくらい価格が変動する商品を選んでいるのだと理解しておくことが大切、狼狽売りを防止できるかもしれません。
まとめ
投資信託で見逃されがちなポイントとリスクについて整理してみました。投資信託は手軽にできる一方で基準価額はあくまでも目安、実際に注文から確定までの間価格は変化することは知っておいていいと思います。なので短期の売買はむいていませんね。
ファンド選びで迷ったら効率よく運用できているものはどれか、どのくらい値動きしそうなファンドなのか、全て統計的に知ることができます。
運用会社の運用報告書等でこれらの数字を見ることができますので商品選びの参考に、運用を始めたあとに自分にとって適切なリスクの商品だったのかリスク許容度の確認などに活用してみてください。
ただ過去の運用結果から算出しているので当然ながら未来を言い当てるものではありません。迷ったら確認する程度にとどめておくのが良いかなと思います。
以上なにか役に立つことがあれば嬉しいです。
それでは、また!!
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