つみたてNISAの商品選び/投資先が何かわからないと選べません!

株式投資
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投資信託を始めたい!! それならば「つみたてNISA」は外せませんね、だって誰でも年間40万円までの非課税枠が使えるので、この範囲で投資した商品からの利益には税金がかかりません。

またその非課税期間は20年ですから積立で長期運用を前提とした制度であることもわかります。このため投資初心者さんはまずこの制度を使い倒して余裕があれば特定口座で追加すればいいと思います。

そしてつみたてNISAでは現在約200の商品が登録されているのでこの中から自分にあった商品を選ぶことになります。運用方法は少額で長期間コツコツと積み上げていく事が前提となっているので老後資金の確保などが主な投資の目的になると思います。このような前提であれば最適解は出ていると思っています。

しかし投資のニーズは様々なので、つみたてNISAに登録されている株式ファンドが何に投資をしているのか整理し、最後に長期でコツコツを前提にしたときの最適解について考えてみたいと思います。

ちなみに同じ指数に投資しているファンドは運用結果も同じになります。なので同じ指標であれば手数料が一番安いものを選べばOKということになりますよ。

つみたてNISAに登録されている株価指数

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国内型のファンドについて

つみたてNISAでは国内型のファンドは以下3種類の指数に連動するファンドが選ばれています。アベノミクス以降日本の株価は上昇傾向が見られますが、少子高齢化や上がらない賃金などを考えるとちょっと微妙ですね。

TOPIX:
東証一部上場全銘柄の時価総額を基準日の時価総額で割って算出(基準日:1968年1月4日)基準日を100として算出する。

日経平均株価:
日経平均株価は東証一部上場の225銘柄を単純平均した指数。株価が高い銘柄の影響を受けやすい。

JPX日経インデックス400:
東証一部、二部、マザーズまたはJASDAQに上場する優良銘柄400銘柄を選出。

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海外型(全世界株式)のファンドについて

全世界株式の株価指数については2種類登録されています。いずれも世界中の株式に幅広く分散している指数で世界経済が発展し続ける限り上昇が見込めるものと思います。また世界全体といえど時価総額で半分以上が米国企業ということも知っておくといいと思います。

MSCI ACWI Index
世界の株式を対象とした株価指数、世界の先進国、新興国の株式を時価総額加重平均で組み込んだもので世界の株式の約85%をカバー。組み込み銘柄数は約3000銘柄。(小型株は含まず)

FTSE Global All Cap Index
MSCI ACWI Index同様に世界の先進国、新興国の株式を時価総額加重平均で組み込んだもので世界の株式の約95%をカバー。組み込み銘柄数は約9000。(小型株含む)

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海外型(先進国)のファンドについて

先進国に投資する株価指数です。先進国が今後も長期にわたって成長し続けると考えるのであればこの指数です。新興国は入っていないので自信がなければ全世界株式の方が良いかもしれません。

MSCI World Index(MSCIコクサイ・インデックス):
日本を除く先進国の株価指数、大型・中型株を対象としており時価総額では市場の約85%をカバーする。組込み銘柄数は約1300。

FTSE Developed All Cap Index:
日本を含む先進国株式で大型・中型株だけでなく小型株を含むのが特徴です。組み込み銘柄数は約5000。

海外型(米国)のファンドについて

米国株式の株価指数です。過去より好成績を残し続けている米国株式、先進国の中で今後も人口増加が見込まれており、今後も成長が期待できる市場です。

S&P500:
泣く子も黙る超人気の株価指数、インデックス投資の最適解の一つとして定着をした感があります。米国の大型優良企業500銘柄で構成。時価総額は全体の約80%。

CRSP U.S. Total Market Index:
米国の大型株から小型株まで網羅した指数です。組み込み銘柄数は約4000、取引可能なほぼすべての銘柄で構成。

海外型(新興国)のファンドについて

成長著しい新興国へ分散する指数です。新興国は成長には期待できるものの政治不安、経済不況、社会不安が証券市場や為替市場に大きな影響を与えることがあります。

MSCI Emerging Markets Index:
全世界の新興国市場をカバーしている最も代表的な株価指数、大型株と中型株を対象として約1400銘柄で構成。

FTSE Emerging Index:
全世界の新興国市場の大型株・中型株を対象に約900銘柄を含む指数。

FTSE RAFI Emerging Index
新興国の上場株式を対象とする指数、時価総額加重平均ではなく株主資本、キャッシュフロー、売上、配当に着目して構成銘柄の選出と組入比率を決定する。

どの指標を選ぶべきか?

長期運用でコツコツと資産を増やしていくのであれば短期の値動きはともかく、長期で株価上昇が見込める市場へ分散投資することが大切になります。

つみたてNISA対象の指標をみると、「日本株式、全世界株式、先進国株式、米国株式、新興国株式」の5種類がありますが長期で株価上昇すると信じるものを選ぶことになります。

では長期で株価上昇するものをどのようにして選ぶか・・・ノーベル賞を受賞した「現代ポートフォリオ理論」によると理論上、最も効率の良いポートフォリオはリスク資産を幅広く分散させ、時価総額加重平均でポートフォリオを組むこととされています。

これをそのまま読むと全世界株式に分散投資をしたファンドが最も効率が良いということになります。

全世界株式へ分散させる指標を選ぶ

しかし個人的には運用期間が無期限であればそのとおりだと思うのですが、私たちが投資できる期間は長くても50年、つみたてNISAも非課税期間は20年です。

ここを考えると、今後しばらくは一強が続くであろう米国を選ぶのも良い判断だと思っています。でも将来どうなるかは全くわからないと考えるのであれば全世界株式というのが結論ですね。

全世界か米国か?どちらにするか判断するヒントはこんなところでしょうか・・・
米国は先進国の中で唯一人口が増えている
イノベーションが盛んに起きる
法整備がしっかりとしている

先進国は米国以外人口減少が見込まれていますし、米国ほどイノベーションが起きる国もありません。また新興国は法整備や高インフレによる為替への影響など環境に懸念があります。

なので長期的に成長しそうかといえば微妙だと思っています。

まとめ

つみたてNISAは投資初心者さんがまず検討すべき制度、利益へ20%課税されるところ非課税にできるからです。しかも長期でコツコツと資産を増やせる可能性が高く老後資金の準備などに相性が良いのでどなたにでもおすすめしたいですね。

また何を買ったらいいのか・・・これについても金融庁が決めている条件をクリアした優良な投資信託が準備されており、これらから選択することになります。

選択するポイントはいくつかありますが個人的おすすめは株式一択です。

今回は商品を選ぶ前にそもそも何に投資をする指数なのかがわからないといけません。なので今回は指数の内容をかんたんに整理してみました。指数が同じ投資信託であれば成績も同じになるので手数料で商品を選べばよいわけですからね。

で何を選ぶべきかといえば結論は以下赤字部、これら3つの指標から選べば良いと思っています。(MSCI ACWI Indexも全世界株式ですが小型株が入っていないので外しました)

数ある投資信託の中でもつみたてNISAは約200銘柄まで絞り込んでいます。これだけでも選ぶのは大変ですが指数という観点で見ると主に5種類に整理できます。

さらに言えば長期投資に向くものは2つだけ、全世界株式か米国株式となります。以上商品選びの参考になったでしょうか?

それでは、また!!

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