生命保険に関する全国実態調査/ちょっと保険入り過ぎじゃない?

生活編
スポンサーリンク

先日「2021(令和3)年度 生命保険に関する全国実態調査」についてのプレリリースを見ましたが保険料にはちょっと驚きましたね、自分の感覚とは大きくかけ離れていたので・・・

生命保険の平均的な保険料がなんと年間37.1万円、月々にすると3万1千円も生命保険の保険料を払っていることになります。

2021年度の総務省家計調査(二人以上の世帯)、7~9月の平均支出が26万6千円ですからなんと支出の内、生命保険が占める割合が11%もあります。

ちょっと払い過ぎじゃないですか?

しかもレポートには「生命保険に加入する場合に必要だけど不足していると思う知識」というアンケートがあります。

1位:どういう保障が必要か?
2位:生命保険・個人年金保険の仕組み
3位:加入金額がどのくらい必要か?

うーん、この順位を見ると保険会社に不安を煽られて不要な保険に入っている人多そうですね。なので今回は保険について思うことまとめてみたいと思います。

保険が有効な場合について
掛け捨て保険以外は不要
保険で資産形成は効率が悪い

どういう保証が必要か

スポンサーリンク

保険が有効な場合について

保険はいざというときに備えるものなので保険に入らないと不安という気持ちはわかりますが、まず保険はどのようなリスクに備えるものなのかを確認しておきたいと思います。

保険の仕組み
1)加入者から広く薄くお金を集める
2)胴元の保険会社が利益を取る
3)残りを万一がおきた人に支払う

つまり一部の人は儲かりますが、ほとんどの人に金銭的なメリットは発生しません。

つまり保険が有効なのはこのケースだけ
・起きる確率は小さい
・起きるとダメージが大きい

起きる確率が大きいリスクに備えるのは保険ではダメということです。

なので保険が有効と考えられるのは、例えば自動車事故・火災・事故や病気により大黒柱が死亡するようなケースですね。

怪我や病気だって大きなお金が必要になる場合があるじゃないか・・・と言う意見もありますがこれは貯蓄で備えたほうがコスパがいいと思います。

日本国民全員が加入している健康保険、これには高額療養費制度がありますから治療に何百万もかかったとしても月々最高で7,8万円程度の負担にしかなりません。

保険に入るポイントはどのようなリスクに備えるのか、それが発生したらどのくらいの損失になるのか、その発生頻度はどのくらいなのかがわかればほんとに必要な保険が分かります。

スポンサーリンク

掛け捨て保険以外は不要

もともと保険は起きるとダメージが大きいリスクを回避するためのコストなので掛け捨てが基本です。

生命保険の種類を確認すると主に以下3種類がありますが、掛け捨て以外は不要ですね。
・掛け捨て
・養老保険
・終身保険

養老保険や終身保険は保障の他にも貯蓄や保障が一生というメリットはあるものの、多くの場合満期保険金額は保険料の総額を下回ります。

これは先程、保険の仕組みでも書きましたが、みんなから集めたお金から保険会社が利益をとった残りを分配するので殆どの場合は損をします。

であれば安価な掛け捨て保険で万一の備えて、あとは貯金で備えたほうがコスパよくないですか?

スポンサーリンク

保険で資産形成は効率が悪い

でも保険の中にも貯蓄型は満期のときに資産が増えるから得、資産形成に向いていると言われる方ももちろんいらっしゃいますね。

では貯蓄型の保険はどの様にして資産を増やしているのでしょうか?
1)加入者から広く薄くお金を集める
2)胴元の保険会社が利益を取る
3)投資信託等で運用
4)満期に保険金を返却する

これを見ると、解約すると解約返還金が減る理由がわかると思います。2)で保険会社がはじめに利益分を取っているからですね、3)そこから運用に回しているので資産が増えるまで多くの時間がかかるのがわかると思います。

この3)も運用手数料がどれだけ取られているのかが公開されていないのですがかなり高いことが想像できます。

ちょっと試算してみましょう
例えばとある貯蓄性保険の例をHPより抜粋しました。

この契約例をEXCELのIRR関数で利回りを見ると年間の利回りが0.28%となります。米国株式の長期リターンが6~7%ですから大きな差がありますね。

もし自分で運用すれば(利回り6%で毎月13095円を積立投資)試算上は304万円となります。30歳で300万円の掛け捨てであれば年間1万円しないと思いますので、掛け捨て+自分で投資信託を運用すればめちゃめちゃお得になります。

IRR関数については以下の記事参照ください

この様に貯蓄性のある保険は見えないところで多くの手数料が取られているので保険と貯蓄、投資を分けて考えましょう。

まとめ

「2021(令和3)年度 生命保険に関する全国実態調査」を見ましたが年間37万円も生命保険に回すなんていくらなんでも払いすぎです。

まず保険は掛け捨てが基本であることを認識してください。そして貯蓄性がほしければ貯金で、資産形成したいのであればつみたてNISAなど投資で行う事が大切です。

これらを一緒にすることでかかるコストが見えにくくなり結果的に保険会社に必要以上のお金を払っていることになるからです。

実際に検討している貯蓄型保険の利回りを知りたいのであればEXCELのIRR関数で計算してみてください。貯金よりはマシなレベル、もし投資をしている方であればあまりの利回りの低さにびっくりしますよ。

お金をためたければ貯金
お金を増やしたければ投資
いざというときの保障は掛け捨て

そして入るべきは発生頻度が低いもの、発生したらダメージが大きいものだけに絞りましょう。本来の保険の目的がそれだからです。

発生頻度小・損失大⇒保険
発生頻度大・損失小⇒貯金
発生頻度大・損失大⇒近づかない

以上を意識すれば家計管理も進むと思います。

それでは、また!!

コメント

タイトルとURLをコピーしました