【インデックス投資】「S&P500」か「全米株式」かで悩んだら思い出してほしいこと

最近は米国株式投資がかなり盛り上がっています。つみたてNISA対象商品も米国株式に投資をするファンドの数は多く人気のほどが伺えますね。 過去30年で10倍以上成長していますから当然とも言えます。

米国へのインデックス投資といえば外せないのがS&P500、これをインデックスにするETFは日本円で100兆円以上の純資産があり圧倒的な人気です。つみたてNISA対象商品の中にも11種類のファンドがこれに連動しています。

また米国株式で外せないのが米国株式全体への分散投資、規模的にはS&P500には及びませんがかなりの人気があります。

購入できる商品(ETF)としては以下の通り(S&P500は3社が出しています)

S&P500
SPDR S&P500 ETF (SPY)
iシェアーズ・コア S&P 500 ETF (IVV)
バンガード・S&P 500 ETF (VOO)

全米株式
バンガード・トータル・ストックマーケット ETF (VTI)

この2つ、パフォーマンス的にはどちらを選んでもほぼ同じという結果が出ていますが、どちらのほうが良いのでしょうか? 

結論から言えばどちらを選んでも変わりなく、これらを選んだ時点でインデックス投資の商品選びとしてはほぼ100点だと思います。

S&P500と全米株式の違い
S&P500は銘柄入れ替えをする
全世界株式を意識すべき

S&P500と全米株式の違い

どちらも米国企業で構成されており、S&P500は米国を代表する500銘柄から構成されているのの対して全米株式は米国株式のほぼすべて約4000銘柄で構成されています。

S&P500
・米国を代表する優良大型株500銘柄
・市場の時価総額の約80%を網羅
・S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが公表する指数

CRSP US TOTAL・MARKET・INDEX(全米株式)
・米国の小型株から大型株までほぼ全て(約4000銘柄)
・CRSPが公表する指数

いずれも時価総額ベースで指数化しています。

組入上位銘柄はほぼ同じですが、S&P500は大型株・全米株式は小型株を組み込んでいることが違っていますね。景気が好調ならば小型株の成長も期待できますが逆に相場が悪ければ小型株は大型株以上に売られやすいといいます。

実際のところどうだったのでしょうか?

過去10年のS&P500と全米株式(VTI)

過去10年のチャートを見るとほとんど差はありませんね、誤差の範囲です。では景気回復気としてコロナショック後のチャートを見てみましょう。

過去2年のS&P500と全米株式(VTI)

回復期には大型株だけのS&P500より小型株が組み入れられた全米株式の方がよかったようです。この辺はセオリー通りとも言えなくもないのですが、ほとんど誤差範囲と考えて良いと思います。

S&P500は銘柄入れ替えをする

S&P500は主に年4回銘柄の入れ替えが行われます。優良な企業を組み入れて業績不振な企業は排除する仕組みです。

このため常に成績優秀な優良企業が組み込まれている状態、長期で右肩上がりをしているのはこのような理由もありそうですね、これに対して「全米株式は」大型株だけでなく成長性が期待できる小型株が含まれていますが、業績不振企業も多く含まれている指数ということになります。

パフォーマンスにも違いは見られないので好みで選んで良いと思います。

全世界株式を意識すべき

いま世界経済を引っ張っているのは米国です。とは言うものの投資先を米国に集中させるのは当然ですがリスクがあります。

今はイケイケの米国ですが何時どうなるかは誰にもわかりませんからね、長期投資では今後も成長すると信じられる国や地域に幅広く分散させるのが基本です。

成長すると信じられる国や地域に分散投資が基本

なのでS&P500か全米株式も大切ですが、全世界株式も意識すべきということです。

投資信託を購入しようと決めた方、まず何から初めていいのかがわからないと思います。なので前回は考え方をステップを追ってまとめてみました。これ...

確実な投資先は全世界株式への分散、世界人口が増えて今後も経済が成長する可能性が高いからです。幅広く分散させることで勝つ国や地域を予測しません。

ならばはじめから全世界株式へ分散にしたらいいんじゃないか?と考えるのが普通ですが、今は米国中心に経済が回っており時価総額で見れば全世界株式の約6割が米国株式となっています。つまり米国の成長に対して他国は足を引っ張っているような状況です。

S&P500・全米(VTI)・全世界(VT)過去10年

チャートを見ても全世界株式の成績がイマイチなのがわかると思います。

ではどうするか・・・

米国一人勝ちは20年や30年では終わらないと考えて当面は米国一本で行くのか、米中の貿易戦争や中国の自国企業への規制強化など様々な不確定要素を考えれば全世界株式の方が間違いないと考えるのか描くストーリーは人それぞれ、共通する答えはありません。

一つのヒントとして超長期ほっぽらかしで資産運用するのであれば米国株式よりも全世界のほうが安心です。全世界株式(VT)はもし米国が衰退しても成長する国や地域の割合を自動的に増やして調整してくれるからです。

一方で米国は先進国で唯一人口増加が見込まれており、新しいイノベーションもどんどんと起きていること、投資環境も法令の整備も整っているので今後も米国一強が続くと考えるのであれば米国株式への集中がいいと思います。

他にも新興国投資はどうなのか、日本で生活しているのだから日本株式は・・・などいろいろな視点があってその上で米国株式を選択するのであればいいと思います。

その上でどのようなストーリーを描くのか、それに合わせて商品と運用を考えていきましょう。

まとめ

S&P500はビカビカの大型優良企業のみで構成、一方で全米株式は成長性が期待できる小型株を含みますが経営不振の企業も含むという特徴がありますが、ただどちらを選んでも差はありません。

それよりも投資のコアとして全世界株式の必要性も考えておきましょう。今は米国が注目を浴びているのは間違いありませんが、いつかは米国一人勝ちの時代は終わるでしょう。米国株式が流行っているから、S&P500なら間違いないと言われたから・・・ではなく自分なりのストーリーを考えて投資をしたいですね。

それでは、また!!

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