米国株式投資/これから投資を始める人が知っておきたい基礎知識

長期運用で株式投資をするのであれば米国を外して考えることはできません。世界中の企業で時価総額が大きい順に並べるとその6割が米国企業であり、しかもS&P500やNYダウなど株価指数を見ても長期に渡って右肩上がりの成長をしているからです。

また最近定着しつつあるインデックス投資、投資対象を米国株式にするのか全世界株式に分散するのか? これについては色々と意見がありますが、いずれにしても米国を外すことはできないということには代わり有りません。

また最近は日本の証券会社からでも気軽に米国市場へ株式投資できる環境も整っており、メジャーな株価指数には投資信託で円決済で投資が可能になってきています。

今回はこれから米国株投資を考えている人に知っておいてほしい基本知識をざっくりと大きな目線でまとめてみたいと思います。

米国株式市場について
米国株式市場の種類
代表的な株価指数
日本と米国株式との違い
米国株式の未来

米国株式市場について

日本では東京証券取引所(東証)などが有名ですが、米国の株式市場はニューヨーク証券取引所やナスダックなどで取引が行われています。

米国の証券取引所の特徴はその国の証券取引所に比べて時価総額や取引金額が圧倒的に大きいのが特徴です。このため米国株式市場は世界経済に大きな影響を与える存在になっています。米国は世界最大のGDPを誇りますから当然といえば当然かも知れませんね。

また長期で右肩上がりであることも特徴となっています。例えば米国の代表的株価指数である「S&P500」米国の優良大型株500銘柄を組み込んだ指数ですが、これを見ても株価が長い間成長を続けていることがわかります。

日本が1991年バブル崩壊以降株価が最高値を更新していない間に「S&P500」は10倍にも跳ね上がっています。

米国株式市場の種類

日本では主に東京証券取引所に東証一部、東証二部、東証JASDAQ、東証マザーズの4つと、札幌・名古屋・福岡に地方証券取引所があります。

これに対して米国の取引市場は主に2つです。
 NYSE(ニューヨーク証券取引所)
 NASDAQ(ナスダック)

NYSE(ニューヨーク証券取引所)

米国企業向けの株式市場、世界一上場審査が厳しいとも言われており、数多くの優良企業やグローバル企業が名を連ねています。

NASDAQ

新興企業向けの株式市場、こちらも新興企業向けとしては世界最大です。上場している企業は今人気のGAFAMのほか急成長を続けている人気企業が多数上場しています。

代表的な株価指数

米国の代表的な株価指数(インデックス)は3つです。他にも山のようにいろいろなインデックスがありますが、経済状況を見るにはこれらをおさえておけば良いと思います。

NYダウ(ダウ工業株30種平均)

米国で最も古い株価指数、ダウ・ジョーンズ社が発表する平均株価指数です。

ニューヨーク証券取引所やNASDAQに上場している代表的な30銘柄の推移を元に算出されており、時代の流れに合わせて随時入れ替えが行われています。

この指数に連動するETFには「DIA(ダウ工業株平均 ETF)」があります。

ナスダック総合指数

ナスダックに上場している全銘柄を対象にしている指数です。1971年2月5日の時価総額を100として算出しています。現在はだいたい14500くらいですから爆上げしていますね。

この指数に連動するETFはなく、ナスダック上場の時価総額上位100銘柄をもとに加重平均して算出した指数が「ナスダック100」です。「ナスダック100」に連動するETFが「QQQ(インベスコQQQトラスト・シリーズ1)」なので事実上「ナスダックにマルっと投資をするイコールQQQを買う」という理解でいいと思います。

S&P500

ニューヨーク証券取引所やNASDAQに上場している企業から大型優良株500社をスタンダード・アンド・プアーズ社が算出した時価総額株価指数です。米国全体の経済状況を表すとして世界中で注目されています。

人気の指数でこれに連動する米国ETFとしてはIVV(バンガードS&P500ETF)・VOO(iシェアーズS&P500 ETF)・SPY(SPDR S&P500 ETF)/他にも日本に上場している1655(iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF)など/投資信託でもこれに連動する様々な商品が販売されています。

ちなみに時価総額加重平均とは組み込んだ銘柄の時価総額順に組み込み割合を調整するもので、NYダウのように平均株価指数は均等な割合で組み込むものです。

日本と米国株式との違い

大きな違いは購入できる株数の単位ですね、米国は1株単位から購入可能です。また米国には「ストップ高・ストップ安」が無いのも大きな違いとなっています。

1株から購入可

米国株式は1株単位で購入が可能ということです。日本の場合は100株や1000株単位で取引する必要があるのでそれなりの資金がないと株式の購入ができません。なので米国株式のほうが少額から投資を始めることができるといえます。

ストップ高・ストップ安

日本の株式は1日で変動できる上限と下限が設定されています。つまり株価の値幅が制限され株価がここに達するとその日の取引は停止されてしまいます。

これに対して米国では値幅制限が有りません。このため大きく値を上げたり下げたりする可能性があります。

参考まで:米国でも相場が大きく変動し加熱してきたときは取引を一時中断するサーキットブレーカー制度が導入されています。コロナショック時には度々サーキットブレーカーが発動していますね。また東証でも1994年よりサーキットブレーカーが導入されています。

米国株式の未来

最近米国株式がかなりメジャーになってきていますが、やはり株価が右肩上がりで成長している実績から間違いない投資先と考えられているためでしょう。

個人的にもこれからも米国株式は成長を続けるだろうと考えています。何故ならば以下のような条件を満たす国や地域は米国以外にないからです。

第一に先進国で唯一人口が増加し続けている国であること、これは日本と違い移民を受け入れていることが大きいと思うのですが、人口が増え続ければ消費する人も増えることから経済成長に有利です。

第二に世界の産業をリードしているGAFAMは米国企業、これら企業はプラットフォーマーであり生活にはなくてはならないインフラとなっています。また新しいイノベーションを起こすような企業が続々と誕生している事も大きな強みになっています。

第三に法整備や政権が安定していることですね、新興国は経済成長の可能性が大きいものの政権が不安定だったり法整備が十分でなく投資家保護が十分でなかったりします。確かに経済成長の可能性は魅力的ですが、長期運用に向くのかは疑問です。

他にも世界の基軸通貨が米ドルであること、どこでも使えるし再投資もラクなど使い勝手が良かったりします。

まとめ

これから投資をする人が米国株式について知っておきたいことをまとめてみました。これらのことを知らなくても投資は可能ですが米国の市場や代表的指数など知っておいて損はありません。

また長期投資で米国が外せない理由も何となく理解できたのではないでしょうか。

長期運用で資産を増やしたいと思うのであれば現代ポートフォリオ理論に基づくインデックス投資を投資のコアにすべきですし、その場合投資先は米国ではなく全世界株式への分散となります。

前回、前々回と【インデックス入門】として投資未経験の普通の人がほぼ100点の資産運用をする方法について考えてきました。 もちろん投資...

確かに100年、200年という超長期で考えれば全世界株式へ分散投資すべきなのですが、少なくとも私達が投資できる時間軸を考えると米国株式がいいと考えています。いずれにしてもどのような作戦で資産形成していくのか、納得がいく作戦を立てるためこの記事が役に立てばと思います。
それでは、また!!

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