【退職金で投資デビュー】お金を増やしたい!!投資デビューできる人とできない人

50歳からの株式投資
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一般的に年配の方が退職金など大きなお金をつかって投資を始めるのは勧められていません。経験がないのでリスク許容度が低く、しかも大きなお金を持っているのは欲に目がくらみやすいからです。

また真っ当な商品にたどり着いたとしても資産を育てる時間が少なく、暴落により資産を減らしてもリカバリーの時間が取れないということも頭に入れて置かなければなりません。

でも、もし50歳からならば投資を始めるのは基本的には賛成です。投資をする上で重要なリスク許容度についても理解が深まるだけの時間があるし、投資期間もそれなりに取れる。

それに投資の勉強をしておかないと騙されちゃいますからね。

退職金だって同じじゃない??なんて思うかもしれませんが・・・でも結論から言えばやめたほうがいいと思います。

今回は退職金を投資に回さないほうが良い理由と回してもいい人について考察してみたいと思います。

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退職金を投資に回さないほうがいい理由

退職金で投資デビューを考える人は老後2000万円問題や金融機関からの勧誘などで不安を煽られているのかなと思います。

たとえば老後資金の準備をしてこなかった人が資産計画なしに老後を迎えるのは不安ですから投資しなければいけないというようなバイアスがかかるのもわかる気がします。

自分で運用するスキルがない
リスク許容度が低い

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自分で運用するスキルがない

基本退職金で投資デビューという人はどうしても専門家の意見を求めがちだと思います。大切なお金を今まで経験してきてこなかったもので運用しようとするわけですから当然とも言えます。

身近な専門家として金融機関の窓口がありますが、ここには投資家にリスクを負わせて手数料はしっかりといただく為に開発された商品しか見たことが有りません。

彼らは販売の専門家で投資の専門家では無い

なので「投資経験がない、大金を持っている、自分で運用するスキルがない」人が金融機関の窓口で言われるままに投資をするとほぼ確実に損します。

ちなみにGoogleで「退職金 投資」なんてキーワードで検索すると上位は

退職金運用で失敗しない・・・
おすすめ方法4選/失敗しない・・・
退職金は運用せずに・・・

金融機関のHPでは退職金運用前提のスタンスで記事が書かれており、金融機関以外のHPでは基本ネガティブにかかれているのも面白いですね。

金融機関は退職金運用前提の記事
金融機関以外は運用に消極的な記事

では個人で運用できるスキルについてどうすればいいのか?
こんな記事も書いているので参考にしてみてください。

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リスク許容度が低い

運用未経験者は預金など元本保証が前提の運用しかしていないので元本が保証されず価格が上げ下げする資産には慣れていません。

そして老後生活に入るとリスク許容度は更に下がると思うからです。退職金は基本将来の生活費ですし資産価格が大きく減ったら気持ち的にまいってしまいます。

例えば暴落により退職金で買った株の価格が大きく下がった場合、投資初心者さんは耐えられるでしょうか。

例えばリーマン・ショック時は1年以上掛けてじわじわと株価が半値まで下がっています。この例で言えば1000万円の資金で株を買い、1年掛けてじわじわと株価が下がり続けて500万円まで下がります。

また株価が元値を更新するまで約5年かかっています。

S&P500リーマン・ショック時

この精神的ストレスはかなりのものです。

そのお金は老後資金として使うもの
株価はすぐに戻る保証はない

そのうち戻るだろうと思っても、何時戻るのか・・・などと考えると不安になって含み損を抱えたまま思いっきり損切りしてしまいそうですがどうでしょうか。

またシーゲル博士の「株式投資の未来」によると15年以上長期投資をすればどのタイミングでもマイナスになっていないというデータが紹介されていましたが退職金を使うタイミングは何時なのかを考えるとちょっと微妙な気がします。

退職金を投資に回してもいい人

ではどのような人であれば退職金を投資につぎ込んでも大丈夫なのか、個人的に思う項目をまとめてみました。

・リスク許容度の範囲で投資ができる
・退職金は余裕資金ではなく生活費だと理解している
・退職金は生活費に使う予定はない

ざっと考えるとこんな項目が思いつきます。

リスク許容度の範囲投資ができる
リスク許容度の中で投資をするのは基本です。なのですでに投資をしている人がリスク許容度の範囲で運用するのは問題ないでしょう。

退職金は余裕資金ではない
残念ながら投資未経験の方が退職金の多くを投資に回すことはおすすめできません。リスク許容度が理解できていないからです。具体的には資産の一部で無くなっても困らない範囲での投資に限定、将来的に生活費に当てる可能性があるならば元本保証の無い投資には回さないほうが無難です。

退職金を使う予定はない
もし資産がすでに十分にあれば退職金を使う予定はないというならば退職金は余裕資金と言えます。なので無くなっても困りませんから投資にチャレンジするのは有り、でもリスク許容度は低い状態でしょうから慎重に行ってください。

もしくは普通の人が生活に影響しない範囲(余裕分)で投資を経験し、リスク許容度を高めたり投資の知識を深めるのは有りかもしれません。

ただその時でも金融機関の窓口には近づいてはいけませんよ。

まとめ

退職金で投資にデビューしたいと考える人は決して少なくないと思います。金融機関も退職金を運用するのが当たり前 的な広告をバンバンと打ってますし、退職金というまとまったお金があるのだからうまく運用して老後生活をより豊かにしたいと思うのもわかります。

でも退職金で投資をしていけない理由は

自分で運用するスキルがない
リスク許容度が低い

そもそも金融機関窓口で商品を買うのはNGそこに資産形成に向いている商品はありません。ネット証券で自分が納得できるものを購入するだけの知識が必要です。

またそのお金が減ることで気持ち的に不安になるような金額を投資に回すのもNG、含み損を抱えた状態での投げ売りを避けるためです。

以上より、あくまでも生活に影響しない余裕分を少額から投資することで投資の知識やリスクに慣れることはおすすめしますが、退職金というまとまったお金を使っての投資デビューはあまりおすすめできません。
それでは、また!!

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