テーパリングってなに?/金融政策と株価の関係を解説!!

最近テーパリングという言葉よく聞くようになりました。テーパリングが株価に大きな影響を与えそうなんだな・・・というのは何となくわかります。

じゃなければ騒ぎませんからね

まあ株価は様々な要因で動くので普段は騒がれていることについてあまり気にしていないのですが、テーパリングによって株価低迷になるのかもしれないと思うとやはり気になります。

テーパリングは金融政策の1つのステップですから金融政策と株価の関係を理解できれば、今後金利や株価がどの様になっていくのか等々が見えて来るでしょう。

そこで今回は金融政策の概要とそれによって株価がどの様に変化するのか基本的なところを整理したいと思います。

・中央銀行の目的は物価の安定
・金融政策/景気後退時
・テーパリングと株価
・テーパリングが行われるタイミング

中央銀行の目的は物価の安定

中央銀行といえば日本で言えば「日本銀行」、米国では「FRB」ですね。これらの組織は株価を上げていくことが目的ではなく物価の安定について責任を持っています

そして金融政策の実施を通して「雇用の最大化・物価の安定・適切な長期金利水準の維持」を達成させ、結果として経済の活性化をすることが目的です。

具体的な目標はインフレ率2%して金融政策を実施します。

なぜ2%なのか、それは明確な基準があるわけではなく経験的に目的達成に一番効果があると考えられているからです。

実は日本含めて先進国ではインフレ目標は2%に設定されています。これがバラバラだと各国の物価に差が開いていき為替にも影響してきますからね。

金融政策/景気後退時

そもそも中央銀行は短期金利を操作すること、お金をばらまくことしかできません。物価の安定のために、平時であれば短期金利に働きかけて景気が加熱すれば金利をあげて企業の資金調達のハードルを上げ、景気が悪くなれば逆に金利を下げてハードルを下げます。

まずは金利操作で物価の安定を狙う

しかし今回のコロナショックでは超低金利政策が実施されている中で経済的なダメージが発生した為、これ以上金利を下げることができません。

そこで更に金融緩和をするため「量的金融緩和政策」が取られています。

これは中央銀行が長期国債などを大量に買い込み資金を市中銀行へ供給、企業や個人が資金調達するハードルを下げることで景気回復を狙うものです。

長期国債などを大量に買い込み資金を供給

テーパリングと株価

テーパリングとは「量的金融緩和政策」を段階的に縮小させていくことです。もともとテーパリング(Tapering)は「徐々に先が細くなっていくこと」を意味しているので、金融緩和も徐々に・・・ということになります。

いきなり「量的金融緩和政策」をやめたら企業や個人は資金調達が困難になり混乱するのは目に見えていますからね。企業業績にも影響が出るでしょうから株価も混乱するでしょう。

ではテーパリングをすると何が起きるのがを整理してみます。

1)債券価格が下がる
2)長期金利が上がる
3)企業の借り入れコストが上がる
4)企業価値が下がる

FRBが債券の買取をしなくなるわけですから債券価格が下がり長期金利は上がるバイアスがかかります。こうなると企業は資金調達が難しくなるわけなので企業価値は下がる。というのが一般的な見方です。

株価は未来の企業価値を予測していますから、テーパリング想定されると株価は下がるということになります。

テーパリングが行われるタイミング

なのでFRBが「量的金融緩和政策」をやめるタイミングはいつなのか市場が注目しているということです。

現在ワクチンの普及による感染抑制や各国の金融政策などにより米国経済は急速に回復をしてきています。これにより急激なインフレが進んでしまうと生活が苦しくなったり、バブル発生など悪影響が発生する場合が考えられます。

なので近い将来確実にテーパリングをするのは間違いないのですが、このタイミングばかりは予想できません。

ただテーパリングについてはかなり前から情報を小出しにしているので株価がテーパリングを織り込むのを待っているのかもしれませんね。

テーパリングはすでに織り込み済み

というのであれば株価が暴落するようなことはありません。2013年5月に当時のFRBバーナンキ議長がテーパリングを公言したときもほとんど値動きはありませんでした。

テーパリング後には利上げが

またテーパリングにより量的金融緩和政策が終われば次に短期金利が上がります。景気後退時に最初に金利引下げを行っていますからね。

金利は株価にも影響するのでテーパリング終了後も政策金利の動きは要チェックです。

まとめ

テーパリングで何が起きるのかを整理してみました。「量的金融緩和政策」はいつまでも続けられませんからいつかはテーパリングが実施されます。

このテーパリング、過度に不安になる必要はありません。たしかに株式に与える影響は大きいのですがFRBも市場と対話を続けながらすすめているので、すでに株価に折込済かもしれません。

まあ暴落したら買い増せばいいだけですから情報は気にしつつも運用方針を変える必要はありません。近い将来価格が下る可能性が大きいというだけです。

そうなれば買い場到来ですから周りに流されずに決めたポジションをきちんと守っていきましょう。

それでは、また!!

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