【50歳からの株式投資】9_債券ETFで老後資金準備は有りか

前回、高配当株投資で老後資金を作るための方法について、投資方法やお勧めなETFなどをまとめて高配当株投資が可能かまとめてみました。

先日まで50歳からの株式投資として記事を書いてきましたが、それは投資は一生続けるもので年齢関係なく投資の勉強はすべきと思うからです。 ...

でも高配当ETFは株式だけではなく、債券もあるよ・・・という意見もあります。確かに債券ETFも利回りが高いものもあるので、債券ETF活用の可能性についても整理してみたいと思います。

結論から言えば:

老後資金の準備として高配当債券ETFで準備するのは個人的には微妙かなと思っています。

過去の実績をみると、債券ETFの分配金が徐々に減ってきているからです。正しくは金利が下がっているので分配金も減っているということだと思いますが、株式のような右肩上がりの増配は見込めないと思うからです。

ただ、すでに十分な資産があって資産を守ることが主目的、つまり利回りが小さくても支障ないというのであればならば選択する意味が出てくると思います。 

いずれにしても目的次第ですね。

米国債券ETF

高配当の債券ETFってどのようなものかを知って自分の目的にあった使い方ができるかがポイント、早速確認していきましょう。

米国でメジャーな債券ETFといえば「AGG・LQD・HYG」、投資をしている方であれば結構聞いたことあるものばかりじゃないでしょうか。

概要

AGG:高格付け投資適格債券
米国の投資適格債券市場に幅広く分散するもので、リスク・リターンともに小さめ
分配金利回り 1.82%(2021/09/16)

分配金の推移

LQD:投資適格社債
BBB以上の投資適格債券で構成、リスク・リターンともに普通
分配金利回り 2.34%(2021/09/16)

分配金の推移

HYG:ハイイールド社債
格付けBB以下の投資不適格債券で構成、リスク・リターンともに高い
分配金利回り 4.29%(2021/09/16)

分配金の推移

いずれの債券ETFも分配金が下がってきています。株式ETFが右肩上がりだったのに対して対象的ですね。

債券ETFの特徴確認

まず、価格の推移を見てみましょう。以下チャートは過去10年の価格推移になります。比較のためS&P500もチャートに加えています。債券ETFを見ると若干の差は見られるものの、S&P500からみるとほとんど差はない様に見えます。

過去10年価格推移

次に分配金含めたトータルリターンを見てみます。分配金も再投資に回していますから債券ETFであってもトータルリターンは増えていってますね。

過去10年のトータルリターン推移

コロナショック後、S&P500(SPY)は1年位で元値まで戻していますが、AGG・LQDはあっという間に戻しています。株式と債券の違いでしょうか。

またHYGはしばらく低迷し、もとに戻すまでに1年以上かかっています。HYGは投資不適格債券に分散投資していますからもとに戻すまで時間がかかっていたようです。

以上より、積極的に増やすのは不得意、暴落時のダンパーという目的では利用価値があることが改めて確認できたと思います。また現金と違って分配金を出してくれるのもいいですね。

債券ETFの使い方

基本的に債券ETFには右肩上がり分配金が増えるようなことは期待できません。事実リーマンショック後の分配金は減り続けています。

なので資産形成では売却益や増配が狙える株式を中心に考えリターンの最大化を考えつつ、暴落時のショック緩和に債券を組み入れるというのが良さそうです。(オーソドックスな回答ですみません)

高配当株式の利点は資産を取り崩さなくても配当金が支払われるということです。取り崩しのストレスが無く勝手に口座に振り込まれるなんて素敵です。...

また暴落時のショック緩和という意味では現金が最もよいのですが当然ながら分配金は受け取れません。債券を持つことで機会損失をおさえる効果が期待できます。

AGG・LQD:
AGG・LQDは株式暴落時のダンパーとして活用可能、分配金は2%前後で右肩上がりで増えるような事は期待できないと考ましょう。問題は満足できる分配金を受け取ることができるだけの資産があるかがポイント?

HYG:
HYGは分配金の利回りが4%を超えてきていますから、すぐ高利回りで分配金がほしいのであれば注目です。とは言うものの増配は見込めないのと暴落時には株式並みに価格が動きますからなかなか微妙な存在です。

個人的にはHYGを持つならば高配当株式ETFを狙うかな。

まとめ

高配当の債券ETFが活用できるかを整理してみましたが、老後資金の不足分補完という意味ではHYGの使いみちが難しい。

またAGG・LQDは株式暴落時のダンパーとしてはもちろん機能しますが、老後資金の不足分補完という意味では厳しく思います。それは分配金が右肩上がりに成長するわけではないというところですね。

なので・・・

・株式暴落時のダンパー
・2%前後の利回りで十分に満足できるだけの資産を持っている

このような条件に合えば使えるかなと思いました。でも普通の人で2%の分配金で十分というレベルの資産はなかなか持っていないでしょうから「株暴落時のダンパー」として考えるのが一般的ということになりそうですね。

以上を参考に納得の行く資金計画を考えてみることおすすめです。

繰り返しになりますが、50歳からの株式投資ではインデックス投資を中心に、リスクに慣れることを最優先とすることをおすすめしています。

定年間際の方が退職金などまとまった資金をもとに投資を始めるのは一般的にはオススメされていません。リスク許容度が一般的に低くまとまった資金を...

ちなみに私は、高配当株とインデックス投資を半々で運用中、高配当はVYMが中心、インデックス部分は「楽天VTI+AGG+現金」としています。

楽天VTIは7割、ダンパーという意味では残り現金だけで良かったのですが機会損失を考えて、現金とAGGを半々、債券ETFは現金代わりなのでガチガチの高格付けETFのAGGにしています。

参考までに
それでは、また!!

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