【50歳からの株式投資】8_高配当株投資は可能か?

先日まで50歳からの株式投資として記事を書いてきましたが、それは投資は一生続けるもので年齢関係なく投資の勉強はすべきと思うからです。

また目的を老後資金、年金の不足分を補うとするならば 50歳からインデックス投資を始めても資金を準備できる可能性がある、つまり若い人が目指すFIREよりも相当小さな金額で4%ルールが成り立つ可能性があります。

定年間際の方が退職金などまとまった資金をもとに投資を始めるのは一般的にはオススメされていません。リスク許容度が一般的に低くまとまった資金を...

ただ問題なのが、インデックス投資は始めるのは簡単で初心者でも取り掛かりやすいのですが難しいのが出口、トリニティスタディが研究されるほどです。

積み上げた資産を取崩すのは結構ストレス

これは目の前の資産が減っていくわけですから仕方ありません

投資でお金を増やす方法については色々と議論がありますが、積み上げた資産を使う方法、つまり出口については人それぞれです。ただ共通しているのは...

その点優れているのが高配当株投資、原則資産を取り崩さずに配当金を淡々と受け取り続ける投資方法なので取り崩しのストレスが無いのが特徴です。

タイトルにもあるように50歳から株式投資を始める場合、高配当株投資は適切なのでしょうか?

結論から言えば老後必要になるお金が配当金で賄えなかった場合は高配当株でも取り崩しせざるをえません。

また高配当株投資はインデックス投資よりもトータルリターンが低い傾向にあることを考えると、配当を得るだけの十分な資産がすでにある場合は高配当株投資で、それ以外はインデックス投資で運用しながら取崩すのが最適だと言えそうです。

高配当株投資の全体像を知っておこう

基本的な高配当株式の運用はキャピタルゲイン(売却益)を狙わずにひたすらインカムゲイン(分配金)を受け取り続ける投資方法です。

配当金は再投資し続けること、安い時(暴落時)に買い増す運用方法

インデックス投資がキャピタル狙いでドルコスト平均法で積立投資をするのに対して投資の考え方が大きく異なっていますね。

高配当のメリット:
・株式取り崩しのストレスがない
・配当金は暴落時でも株価ほど下がらない
 (原則株価を気にする必要がない)

高配当のデメリット:
・リターンはインデックス投資よりも低め

おすすめな高配当ETF

投資未経験者が高配当株式投資をする場合であっても、やばりお勧めなのが米国株式です。

日本にも「日経平均高配当株50(1489)」など高配当ETFはありますが、組み込み銘柄が景気敏感株に偏っていたりするので今の所お勧めはしていません。

そして米国高配当株式ETFといえばやはり「VYM,SPYD,HDV」ですよね、以下のような要素がバッチリと当てはまるからです。

手数料が安い
利回りが高い
配当が安定している
長期で見て株価が下がっていない

高配当株式の利点は資産を取り崩さなくても配当金が支払われるということです。取り崩しのストレスが無く勝手に口座に振り込まれるなんて素敵です。...

ただ配当利回りは2~4%(以下表参照ください)、もし老後資金として年金不足分を100万円として、これを配当金で賄おうとするとすると税金を考慮して3000~6000万円くらいと結構な資産が必要になります。

基本仕様

 SPYDVYMHDV
経費率0.07%0.06%0.08%
分配金利回り3.95%2.75%3.33%
組込銘柄数約80約400約75
配分方式均等加重時価総額加重配当加重
設定日2015.10/212006.11/102011.3/29
(2021/09/16調べ)

配当利回りは2~4%程度ですが、実は増配の可能性が大きいという魅力があります。

増配とは配当金が増える事、去年よりも今年の配当が多いということですね。そしてこの増配ですが過去の実績からHDV,VYMは明らかに増配傾向が伺えます。

過去の実績:
HDV:2012~2020までの8年で約1.5倍
VYM:2007~2020までの12年で約2倍

SPYDは設定日が若いせいか明らかに増配している様子は見えませんが利回りが高めのETFです。最近の株高で3.95%に落ちていますが、通常4%は超えていますね。

配当金額の推移

ETFの使いこなしについて

高配当ETFですから暴落時にガバっと買って株数を増やす、配当金は再投資して更に株数を増やし配当金の最大化を目指すのが基本です。

なので・・・
買うタイミングが難しい

しかし、米国株式ETFの場合は株価自体も右肩上がりで成長しています。そうなるとインデックス投資同様に積立投資を継続しながら暴落を待つという作戦も有効です。

VYM:

配当利回りはこれら3点の中で一番低いですが配当金は12年で約2倍と増配傾向がはっきり見えます。また過去の実績からキャピタルも一番期待できるETFですね。

セクタも幅広く分散されているので時間を掛けてじっくりと取り組むのであればVYMはかなりおすすめ。

HDV,SPYD:

HDVとSPYDはセクタの偏りがあり、組み合わせることでバランスが取れてきます。

VYMよりも利回りが高いので配当金がすぐにほしいという方におすすめです。だからといってキャピタルゲインや増配が期待できないのか!? ということではないのもいいですね。

50歳からの高配当株投資は可能か?

もし手持ちの資産が近い将来使うお金だったら投資に回す事はお勧めできません。倹約による生活費の圧縮と副業等による収入UPが優先、投資はインデックス投資により老後資金の確保をするのが良いと思います。

トータルリターンを比較するとインデックス投資で採用する銘柄のほうが成績が良いからです。

SPY(S&P500)とVYM
過去10年のトータルリターン

逆に、いま投資に回せるまとまった余裕資金がある場合は、高配当戦略はアリです。

例えば2000万円分のVYMを購入すると、配当は年に約40万円くらいだと思いますが、過去の増配実績が12年で約2倍ですからそのまま適用すると、12年後 何もしなくても配当が約80万円に増えている計算です。

 配当金が勝手に増えていくなんてかなり嬉しいですね。

更に積立投資、配当再投資を続けることで配当金額を更に増やせる可能性があります。

米国高配当ETFの魅力
・配当金は勝手に増えていく
・しかも株価も右肩上がり

また増配よりも今の高配当を優先するならばSPYD+HDVかなと思います。SPYDの利回りは4%程度あるので、ここに集中したくなりますがセクタの偏りなどを考えると 個人的には長期間放置したいのでHDVも組み合わせたほうがいいと個人的には思います。

またこれら組み合わせでも当然増配も見込めますしキャピタルも狙えます。

いずれにしても、投資は規模と時間、今の資産状況と毎年投資に回せるお金を考えてインデックス投資をするのか、高配当株投資にするのか納得行く作戦を練ってください。

まとめ

米国高配当株投資のメリットは配当金が増配すること、株価も右肩上がりに推移していることが挙げられます。

高配当株投資のスタイルは売却益を狙わないで淡々と配当金をもらい続ける投資方法、暴落時に買い増しする逆張りが基本です。ただ米国株式の場合は高配当であっても株価は長期で右肩上がりなので積立投資も問題ないように思います。

また増配もVYMでは12年で約2倍の実績がありますからここはかなり期待できると思います。

問題は50歳からの投資となると年金不足分のカバーであれば15年しかありません。なので「まとまった余裕資金」か「大きな入金力」が必要です。

現在の余裕資金と今後の入金力をよく考えて、十分な配当金が見込めないのであればインデックス投資と65歳以降は運用しながら取り崩しという作戦にした良さそうです。

資産は自らの生活を支えるものですからどのような資産計画を立てるのか、納得行く作戦を検討してください。

それでは、また!!

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