いままで6回にわたって、50歳からでもまっとうな株式投資について理解を進めて老後FIREを目指そう。という主旨で年配の方がまっとうな投資をするときの考え方をまとめてきました。
目標は「老後は資産を取り崩しながらも減らさない」
今回はその考え方編の4~6についてまとめてみます。まずは全体像を掴んで、なぜそうなるのか等々疑問があれば各記事を参照ください。
1)年配者が始める投資方法
2)最低限知っておきたいこと
3)資産をどのくらい使うか考える
4)資産取り崩し時の注意点
5)リスク許容度をどう上げるか
6)取り崩し用の資産をどう作るか
その前に1~3についておさらい
投資は貯金と同じく一生続くもの、インデックス投資にじっくりと取り組もう。またインデックス投資の規模感を知って現実的な資産計画を立てよう。資産を取り崩しても減らさないための4%ルールを知ろう。
資産取り崩し時の注意点
では4番目の取り崩し時の注意点についておさらいです。FIREの基本的考え方に4%ルールがあります。
この成功確率を研究したのがトリニティスタディ、詳細は以下URLの記事を参照してほしいのですが結論から言えば
●40年後に資産が残る確率92%
(株式75%、債券25%)
●多くの場合取り崩しても資産が増えている
単純に取り崩すと25年で資産が尽きるので40年後でも92%の確率で資産が残っているのは有効と言わざるを得ません。ただ残念ながら成功確率が100%ではないことです。
この理由は取り崩し直後に暴落が来ると資産が大きく減るので成功確率が下がるというわけです。対策としては「暴落したときは取り崩さない」、その分を補完する方法を考える必要があるということですね。
個人的には補完用の現金をもつというものが最適ではないかと思っています。
リスク許容度をどう上げるか
投資で重要なことの1つに自分のリスク許容度の範囲で投資を行うことがあります。特に投資経験の無い年配の方は想像以上にリスク許容度が低いですから注意が必要です。
リスク許容度が低いということは、資産が増えたり減ったりするのに慣れておらず資産が減るとそのまま下がり続けるのではないかと心配になるわけです。
さらに老後資金となれば減らせないという思いも働くのでより焦ってしまうでしょう。場合によっては数字の減少に耐えきれずに売却してしてしまうかもしれません。
でもこればかりは慣れしかありませんね、何があっても鬼ホールドするか、少額から投資をして慣らしていきましょう。一度でも暴落を乗り越えると次回からは意外と平気になるものです。
知っておきたいのは以下の3つ・・・
●株式は200年で約60万倍に成長
●15年以上投資をすればマイナスにならない
●弱気相場は長くて30ヶ月
取り崩し用の資産をどう作るか
資産を作ろうとすると株式等で資産を増やす、収入を増やすなどが優先と思われがちですが、実は優先順位は以下のとおりです。
第1優先:支出をおさえて貯める力を伸ばす
第2優先:本業や副業で稼ぐ力を伸ばす
第3優先:投資で資産を増やす
支出がコントロールできていないということは大きな穴の空いたバケツに水を汲むようなもの、なので「老後資金を減らさないで取り崩す」ためには支出のコントロールが必須となります。
支出がコントロールされて無駄が少ないということは必要となる老後資金も少なくなるので実現可能性が高くなるわけです。
また生活費やレジャー費などをカードローンに頼っていませんか、CMでもカードローンは盛んに流れているので、ついカードローンに頼る場合がありますが、これをやっているうちは一生お金に苦労しますよ。
なので支出のコントロールは必須なのです。
あとはどのようにして稼いで投資や貯金に回すお金を増やせるかですね。稼ぐについては自分は全然稼げてないのでコメントは割愛ですが、投資は目標金額までインデックス投資継続です。
慣れてきたら取り崩し時点の現金や株式・債券などのポートフォリオの割合を考えておくのもいいかもしれません。
まとめ
まともな資産運用について理解を深めて実践することは年齢に関係なく必要なことと思っています。なぜならばまともな投資はこれからの世の中で必須の知識、貯金と同じく一生モノと思うからです。
ただ年配の方は投資に積極的で比較的資金を持っている、でも経験が浅くリスク許容度が低いという属性があり、しかも資産を減らせないステージにさしかかっているのも事実です。
そこでまっとうな投資の概要を知り、自分の環境にあわせてどのような作成を立てていくのか、納得がいく作戦を立てる為のお役に立てれば幸いです!!
次回からは少し実践に入ってみたいと思います。
それでは、また!
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