【50歳からの株式投資】4_投資しながら取り崩すときの注意点/考え方編

「50歳からの株式投資」と銘打っておいてなかなか実践に行けないのですが、作った資産を老後どのように使って行くのか・・・これによって投資の方向性や考え方が変わってしまうので、その前段階としていましばらくお付き合いください。

前回老後資金がいくら必要なのかはなかなか計算ができないので、1つの対応策として老後FIRE、4%ルールを用いた資産取り崩し戦略をお伝えしました。

何でもそうですが投資でも目的を明確にしておくことは大切だと思います。投資ですから単純にお金を増やすのが目的なのはわかりますが、もう少し具体...

人の寿命がわからないのに老後に必要な金額はわかりません。なので心配で少しでも多く貯め込もうとするのはわかるのですが、ただ一方で多ければ多いほど良いというのもよくありません。死ぬ時に一番お金持ちになってもあまり意味がないですからね。

なのでどのようにしてお金を使っていくのか、特に年配の方が投資をする前に考えておいてほしいのです。また前提となるまっとうな投資のリターンは4%くらい(長期で見て)というのも知っておいてほしいところです。

年配の方向けの投資情報ってあまり見かけないような気がしますが、実は投資に積極的なのは若い人だけではなく年配の方も自分を含めて結構積極的だっ...


今回は4%ルールを用いた「資産を運用しながら取り崩す」ときの注意点をお伝えしたいと思います。

早速、結論から言えば暴落時に資産を取り崩さなくてもいいように現金を保有することがよいと思います。

トリニティスタディとはなに?
●なぜ成功確率が下がってしまうのか?
●4%ルールの成功確率を上げるには
●成功すると大きく資産が増えるかも

トリニティスタディとはなに?

4%ルールはトリニティスタディという米国の研究よりその有効性が確認されています。

簡単に言えば、退職時に3000万円の資産があったとして、毎年120万円取り崩すと25年で資産はゼロとなってしまいますが、運用しながら取り崩せば運用益の分資産寿命が伸びる・・・その確率をまとめたものです。

詳しくは以下を参照してくださいね。

投資でお金を増やす方法については色々と議論がありますが、積み上げた資産を使う方法、つまり出口については人それぞれです。ただ共通しているのは...


資産取り崩し時に持っているお金を「定額」で取り崩した時に何年で資産が尽きるのか、その確率について以下に一部抜粋しました。

例)この例では1926ー2017年の実績より取り崩し開始時点の資産額から毎年何%取り崩すと何年後に資産が残る確率がいくらなのかを算出したもので、1ドルでも残れば成功という見方です。

100%Stocks 株式100%
75% Stocks  株式75%/債券25%

もちろん株式や債券は何でもいいわけではありません。株式でいえばS&P500 債券もAGGやLQDのような手堅いものです。

この表から株式75%、債券25%で運用し、年4%づつ取り崩しした場合、40年後も90%以上の確率で資産が残っているという結果が出ています。

なぜ成功確率が下がってしまうのか?

貯金であれば25年で資産が尽きるところ、40年経ってもかなりの確率で資産が残るというのはかなりのメリットです。

しかし40年後、10%の人は資産が尽きてしまうんだよね。この10%には入りたくないんだけどどうすればいいの・・・と考える人は目の付け所がよいですね。

そもそもなぜ成功確率が下がるのか? それは株式は一定の割合で成長するわけではないこと、つまり運悪く取り崩し直後に暴落がきてマイナスが続くと資産が大きく目減りしています。 落時の取り崩しは本来NGなんです。

これが成功確率を下げてしまう原因、逆に言えば取り崩し後に平均以上成長していれば成功確率が大きく上がることになります。

では成功確率をあげるために個人ができることは何なのか考えてみたいと思います。

4%ルールの成功確率を上げるには

成功確率を上げる方法で個人ができることはこれしかありません。

え~それじゃあ年金だけ?生活できないじゃんか・・・安心してくださいそれを見越して準備をしておけばいいわけです。

定額4%ではなく取り崩し額をできるだけ減らす
取り崩さなくても良いくらいの現金をもっておく


定額4%ではなく取り崩し額をできるだけ減らす

暴落時は定額4%ではなくできるだけ取り崩し額を減らす、場合によっては働いてカバーするのもアリだと思います。

また普段から最低限生活に必要なお金を把握しておくと支出を減らせ、取り崩し額を減らせる可能性もあります。

取り崩さなくても良いくらいの現金をもっておく

リーマン・ショック時には株価がもとに戻るまで5年かかっていますから、5年取り崩さなくても良い現金が準備できていると安心ですね。

また高配当ETF(VYM、HDV,SPYDなど)を組み入れると多少景色が変わって見えます。例えば配当金は暴落時に株価ほど下がりにくいという特徴があるので、仮に高配当ETFを3000万円、利回り3%で分配金の約90万円、これは結構手堅いかもしれません。

このように、暴落時の取り崩しをどうするか考えることで、いまの資産運用の方針も決まってくるものと思います。

ちなみに、やす吉は高配当とインデックス投資を半々、配当金とインデックス投資分の取り崩しを足して不足分をカバーする作戦です。

 高配当銘柄は取り崩さない
 インデックス投資分だけを取り崩す

こうするとインデックス分の取り崩しが小さくなるので暴落時のための現金5年分が小さくできるからです。

最後に4%ルールをうまく使えれば更にいいことがある話かもしれない話をしたいと思います。

成功すると大きく資産が増えるかも

4%ルールが成功すると資産は大きく成長する可能性が高いのです。

実はトリニティスタディでは成功確率だけでなく、資産残高についても計算されているので一部紹介しいます。

この表は$1000を持って年4~7%で取り崩しを開始、15~30年後に資産がいくら残ったのかを計算したものです。

例えば株式75%で取り崩し4%とした時に、30年後の資産残高は以下の通り算出されています。

平均値 $ 9031
最小値 $ 1497
中央値 $ 8515
最大値 $16893

取り崩していても資産が増え続けていくという不思議な現象、4%ルールの成功確率を上げることは資産も大きく増えていく可能性が高いということなんですね。

まとめ

今回は4%ルールを用いた「資産を運用しながら取り崩す」ときの注意点をお伝えしました。4%ルールを成功させるには暴落時に資産を取り崩さなくてもいいように準備をしておくことです。

暴落時には取り崩し額を少なくする、そのための生活費の管理
取り崩し額の数年分(個人的には5年ほしい)の現金を保有する

4%ルールは暴落に弱いですから、自らどのように取り崩していくのか考えてみることおすすめします。またどう取り崩すかで資産形成の方向性も変わってしまうと思うのでまずは使うところのイメージを固めましょう。

それでは、また!!

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