つみたてNISA/投資初心者はどの商品を選ぶべきか独断で解説

株式投資
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投資を始めるときに絶対におすすめするのが「つみたてNISA」口座を使って始めること、なぜならば年間40万円まで購入した分のリターンは非課税になるからです。

投資は、まず非課税制度を使い倒して、それ以上投資をする余裕があれば特定口座というのは一番効率の良く誰にでもおすすめできる基本的な考え方です。

また一般のNISAもありますが、もともと長期投資を前提に設計しているのでコツコツと資産形成を考えるのであれば素直につみたてNISAをおすすめします。

またつみたてNISAは長期投資の基本である少額から長期・積立・分散投資を支援するために設計されており、対象となる商品も金融庁の決めた条件をクリアする優良な投資信託ばかりなので比較的安心して投資がスタートできます。

問題は購入できる商品の本数が多すぎること、色々なニーズを考えて国内株式や海外株式、バランス型、アクティブファンドなどが準備されていると思いますが投資初心者が適切なものを選ぶのはかなり大変です。

インデックスファンド :173本
アクティブファンド :19本
ETF :7本  
(2021/08/25調べ)

そこで今から投資を始める人はどの商品を選べばいいのか独断と偏見で選んでみました。
是非参考にしてください。

前提:
これから投資を始めるのでリスク資産の規模が小さい。
・期待リターン高め(リスク高め)を目指す
・効率が良いのは非課税口座で期待リターンが高いものを運用すること
  期待リターン大:非課税口座
  期待リターン小:課税口座
・資産規模が小さいうちは暴落で含み損が出ても絶対額が小さいのでリカバリーも楽
・少なくとも1000万円を超えるまでは株式一択(株式+現金)

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商品は株式一択

資産規模が小さいのでリスクを多めにとってリターンを狙いましょう。なので狙うは期待リターンが高めの株式のみです。

債券などを組み入れてリスクをおさえる考え方もありますが、資産規模が小さいうちはリカバリーの余地が大きいですから守りを強化するよりも攻めとしたいですね。

その意味で投資初心者がつみたてNISAでバランス型を選ぶのはイマイチな選択だと個人的には思っています。でも守りは必要でしょ・・・守りは「現金+つみたてNISA(株式)」の割合を考えていけば十分でしょう。

ただ生活防衛費や近い将来使うお金は別枠でとっておいてくださいね。

(※)株式と債券の割合でリスクをコントロールするのが一般的方法だと思われていますが、債券を組み入れるのは機会損失を低減させるためだと思うので、債券を組み込むのは資産規模が大きくなってからでいいと思っています。

その場合でも株式はつみたてNISA、債券は一般の特定口座というのがおすすめですね、非課税口座のメリットを活かそうとすれば期待リターンが大きなものを非課税口座で運用するのが効率的です。

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日本株式は選ばなくていい

長期投資の前提はその市場が右肩上がりで成長すること、つまり短期的な値動きはわからないものの、長期的には成長するだろう・・・と言うことを前提にしています。

1)短期的値動きはわからない
2)長期的に成長すると思える市場に投資する

では日本は長期的に成長するのか? 過去を振り返れば日本はボックス相場であり、アベノミクスでかなり良くなっては来ましたが未だにバブル期の相場を超えていません。

今後の日本には成長の可能性がないとは言いませんが、少子高齢化などを考えれば右肩上がりはちょっと楽観視しすぎだと思います。なので投資先をすべて日本株式にするのはちょっと違うだろうと思うのです。

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やはり米国株式一択

現代ポートフォリオ理論では全世界株式への分散が推奨されるので超長期で考えれば全世界株式が有利となるはずですが、個人的には米国株式を推したいと思います。

簡単に言えば全世界株式も結局半分以上は米国株式となっていますし、米国株式は全世界株式よりもパフォーマンスが良さげな傾向です。(今後も絶対ということではありません)

他にもやはり法整備が充実している・イノベーションが起き続けている・人口も増加している等々・・・以上を考えると当面は米国株式が強いターンが続くと思うからです。

新興国は除外します

今後大きな経済成長が期待できる新興国、でも新興国って実は超難しいのですよ。なぜならば経済が発展しても株価も成長するとは限らないからです。その理由はやはり法整備や通貨の弱さではないかと思います。

実際に過去10年の新興国ETF(VWO)はボックスですね。

過去10年 VWO(緑)とVTI(水色)トータルリターン

結局何を買えばいいのか・・・

つみたてNISAで選ぶべき商品は米国株式一択と考えます。となればあとはコストの勝負ですね。

米国株式の指数(つみたてNISA):

・S&P500:
  米国株式市場へ上場する大型株約500社
・CRSP U.S. Total Market:

  米国株式に上場するほぼすべての銘柄

どちらもほぼ同じ値動きをしますし、同じものと考えても差し支えないものと思います。なので米国株式に投資する投資信託のコスト(信託報酬)を確認します。

ファンド名称信託報酬(%)インデックス
米国株式インデックス・ファンド0.162S&P500
iFree S&P500インデックス0.2475S&P500
農林中金<パートナーズ>つみたてNISA米国株式 S&P5000.5S&P500
NZAM・ベータ S&P5000.264S&P500
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)0.0968S&P500
つみたて米国株式(S&P500)0.22S&P500
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド0.09S&P500
Smart-i S&P500インデックス0.242S&P500
楽天・全米株式インデックス・ファンド0.162CRSP U.S. Total Market
SBI・V・全米株式インデックス・ファンド0.09CRSP U.S. Total Market

これら3つのやすさが際立っていますね、もちろん他のファンドも十分に安いのですが同じものに投資をするならば手数料は安いほうが良いですからね。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
SBI・V・全米株式インデックス・ファンド

なお、あくまでもこれから投資を始める人向けの商品です。すでに他の米国株式ファンドで運用をしている人はあえて乗り換える必要はないでしょう。

なぜならば乗り換えるためには一度現金化が必要です。このときに課税はされませんが、つみたてNISAの投資枠は変わらないので別商品を改めて購入するときは課税口座で運用せざるを得なくなるからです。

まとめ

投資初心者の方がこれから投資をするならば・・・という観点で商品を選びを独断で考えてみました。

個人的な結論としては期待リターンが一番大きい米国株式への分散投資一択です。

・長期的にみて成長する市場へ投資すること
・投資初心者が資産規模が小さいためリスクが取れる(リカバリーが容易)

以上から新興国株式や日本株式は除外、そもそも長期的に成長していく市場であるか疑問。バランス型にしてリスクをおさえるのも資産規模が小さいことや非課税口座のメリットを活かすためにはあまり良い手ではないと思う。

なので米国株式か全世界株式のどちらかを選択

これについてはいろいろな意見がありますが時価総額で見れば全世界の半分以上が米国株式である実態などから個人的には当面は米国株式で良いと考えています。

以上よりコストが安く米国株式への分散投資できる商品として選択したのが以下3点、どれもおすすめです。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
SBI・V・全米株式インデックス・ファンド

やす吉はこのように考えましたが、どうだったでしょうか? 別の商品を選ぶにしても自分の目的や運用方法などを考えて選ぶことおすすめします。

それでは、また!!

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