知らないと1千万円も損??長期投資を成功させる基本を解説

先日「長期の資産運用、3つの極意」日経新聞にこのようなコラムがありました。個人投資家が調子的資産形成のため「すべきこと」、「してはならないこと」を整理したい。それらを実践するだけで投資資産が1億円の場合、運用成果が千万円単位で変わる可能性がある。

・・・というものです。

投資は規模の世界ですから億のお金を動かしていれば、時間とともに1千万や2千万円位の差がついてもおかしくありません。

米国株式でも平均的なリターンは6~7%と言われているので、手数料で1~2%持っていかれていたら、3年間の手数料だけで1千万円くらい取られることになります。

今回は長期投資を成功させるための基本を改めておさえておきたいと思います。

長期投資成功のカギ

1)コストにはこだわること
 ・手数料
 ・税金
  ⇒ コストの安いインデックスファンドを活用
2)資産運用のゴールを設定すること
3)ホームカントリーバイアスに注意
4)他人任せにしてはならない

コストにはこだわること

先程も書きましたが米国株式でもリターンは6~7%ですから、手数料で数%取られてしまっては大きな損失になるのは言うまでもありません。

また株価は自分でコントロールできませんが、運用中にかかるコストは事前にわかっているのでコントロール可能です。なのでいかにコストをおさえるかはリターンに直結する重要ポイントなんです。

どのくらい手数料にインパクトが有るのか確認してみましょう。

例えば日本で人気があるテーマ型投信(買ってはだめですよ~)の一般的な手数料は以下の通り。

一般的なテーマ型投信
 販売手数料 : 購入額の3~4%
 信託報酬  : 保有残高の1.5~2%

10年保有すると手数料の合計が投資額の20%前後になります。

米国株式ETF(S&P500)連動投信
 販売手数料 : 0
 信託報酬  : 0.1%前後

10年保有しても手数料合計は0.5%以下

この間のリターンは読めないので仮にゼロだったとすると、テーマ型の場合ざっくりと資産の20%が手数料に消え、元本が80%になってしまうことになります。

また税金にも気をつけなければなりません。iDeCoやNISAといった非課税制度は限度額まで活用して更に余裕があれば特定口座などで運用するのが基本です。

なぜならば税金は利益に対して20%かかりますから、リターンを上げるためには限界まで制度を活用する必要があるのです。

また配当金が出るのか、自動的に再投資されるのか・・・についても注意が必要です。例えばキャッシュフローを改善したいので配当金は使う!! というのであれば当然配当が出るタイプのETFということになります。

しかし配当を再投資して最高効率で資産形成をしたいのであれば配当を出さずに再投資するタイプの投信がおすすめです。なぜならば配当金にも20%課税されるので再投資の効率が落ちるからです。

配当を出さなければ課税もなく先送りになるので投資効率が良いのですね。

配当が出るタイプ
 例)米国ETFを直接買う(IVV・VYMとか)

無配で自動的に再投資するタイプ
 例)投信で可能(楽天・全米株式インデックス・ファンドとか)

少し前まで米国株式で長期運用をしようとするのであれば直接ドルでETFを買うしかありませんでしたが、最近は気軽に投資信託で米国株式に投資でき...

コストの安いインデックスファンドを購入する

一般的にインデックスファンドはコストが安く、アクティブファンドはコストが高い傾向にあります。機械的に買っていくインデックスと市場調査を行い積極的にリターンを狙うアクティブではかかるコストが違うからです。

一方で長期的にインデックスファンドよりも成績が良いアクティブファンドはまれ、たしかに一部のアクティブファンドはインデックスよりも好成績をおさめているものがあります。

じゃあ成績のよいアクティブファンドで運用すればいいんだね!! ・・・というわけには行きません。この先10年・20年と成績が良いアクティブファンドをどう見つけるのか?? ということです。

手数料が安い優良はファンドは必然的にほぼインデックスファンドになります。

資産運用のゴールを設定すること

基本的に投資したリスク資産も貯金同様に一生モノだと思っています。なので人生の節目ごとに目標となる金額や、その時にどのようなポートフォリオで運用をするのかは考えておく必要があります。

引退した65歳の人はリスクをおさえて配当を重視する・・・とか、若ければ株式を中心にリスクを取りに行く。また教育費などいつ頃まとまったお金が必要かも考えておく必要があります。

長期運用で運用成績に最も大きな影響を与えるのは資産配分比率である

このため自分が取れるリスク許容度を考えながら人生の節目ごとに最適なポートフォリオを考えていく必要があります。

このため、投資が趣味ということでなければ個別株ではなく ETF・インデックスファンドを活用してポートフォリオをシンプルにしておくのは割と良い考えなのでは。

ホームカントリーバイアスに注意

ホームカントリーバイアスとは合理的な理由なく自国資産に投資をすることです。長期運用・分散投資を考えた時には世界中の株式へ分散投資をするのが基本ですが、世界の株式時価総額でいえば日本は6%だそうです。

つまりリスク資産の94%は外国株式に分散するのが標準、長期・分散を考えたときは意識しておきたいポイントのひとつです。

他人任せにしてはならない

自分のお金について一番真剣に考えられる人は自分だけです。間違っても証券会社や銀行の窓口で言われるまま商品を買ってはいけません。

彼らは販売のプロであって投資のプロではありませんし、もし販売員のいうまま買って誰もが儲かるのであればこんなラクなことはないでしょう。

実際には投資のリスクは個人投資家に負わせて、高い手数料で安定的に儲けるビジネスモデルですから窓口に近づいてもいいことはありません。

幸い、最近はネット証券で優良なファンドが買えるようになってきましたし情報もネットで簡単に調べられるようになっているので、自ら考えて最適だと思う運用方法を実践してい来ましょう。

まとめ

長期運用成功のカギを改めてまとめてみました。ポイントは以下の4つ、これをおさえておけば長期運用で失敗する可能性は激減するでしょう。

長期で考えれば運用益に馬鹿にならない差が出ると思います。

1)コストにはこだわること
 ・手数料
 ・税金
  ⇒ コストの安いインデックスファンドを活用
2)資産運用のゴールを設定すること
3)ホームカントリーバイアスに注意
4)他人任せにしてはならない

あとは自分のお金ですからちゃんと本をよんだりして勉強する必要もあります。長期投資のバイブルである「株式投資の未来」なんかは個人的に好きな本ですね。

それでは、また!!

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