投資信託かETFか?/配当金という側面で考える

少し前まで米国株式で長期運用をしようとするのであれば直接ドルでETFを買うしかありませんでしたが、最近は気軽に投資信託で米国株式に投資できるようになりました。

商品も日々充実してきておりもはやETFを選ぶ理由はなくなってきたのかもしれません。そこで、そもそもETFってなに? 投資信託との違いは? どっちを選べばいいの?

ETFと投資信託の違いを整理し、どっちを選ぶべきか・どのように使い分けをすればいいのでしょうか?

結論からETFと投資信託どちらが優れているというわけではなく、分配金・配当金を得て日々のキャッシュフローを上げたいのか、配当金を再投資して最高効率で運用したいのかによります。

ETFと投資信託何が違うの・・・

これらの違いは、簡単に言えば上場しているか・していないかの違いです。どちらも運用方針に従って幅広く分散させているところは同じです。なのでどちらも1銘柄を買うだけでもすでに分散されていると言えます。

ETFと投資信託は上場しているか、していないか つまり証券取引所を通して取引をするかしないかの違いになります。

つまりETFの価格はリアルタイムで推移していつでも売買できるのに対して、投資信託はリアルタイムでは売買価格(基準価額)が決定されないのが特徴、もしETFと同じ指数に投資しているのであれば運用益に差はないでしょう。

ETFと投資信託どちらを選ぶべきか

米国で有名な指数にS&P500がありますが、人気のため米国では3種類のETFが販売されています。日本でもこの指数に連動するよう設計された投資信託が購入できるなど非常に人気です。

もちろん手数料など多少の違いはありますが、一番の違いは配当金の扱いです。

投資信託
・手数料 やや高い
・配当金 自動で再投資

ETF
・手数料 やや安い
・配当金 年4回(VOO)

配当金が支払われると自動的に20%課税されます。なので配当を受け取ってから再投資するのは効率が悪いと言えます。

配当金100%を再投資できるのと、課税されて80%しか再投資できないことの差ですね。優良な投資信託は配当金を支払わずに再投資していますから、配当金100%を再投資できます。

しかしETFは配当が支払われますから課税されて効率が悪いと言うわけです。

投資のリターンは売却益か配当金ですから、配当としてリターンを得たいのであればETFを利用するのが自然ですし、配当を100%再投資して最高効率で運用し数年後に売却益としてリターンを受け取るのであれば投資信託です。

配当金を受け取ってキャッシュフローを改善したい ⇒ ETF
配当金を最高効率で再投資したい ⇒ 投資信託

もっとも投資信託でも分配金や配当が支払われるものがありますが、長期で資産形成が見込めるような優良な商品で配当金を出すものはないと思います。

例・・・
・全世界株式への分散投資
 楽天・全米株式インデックス・ファンド
 eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)など

・米国株式
 eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
 楽天・全米株式インデックス・ファンド など

また投資信託は現在8000以上もあると言われておりその殆どがゴミなので選ぶのが難しいのも事実、上記商品やファンドオブイヤーの受賞商品などを参考にしてください。

なお、投資信託のほうが手数料はやや高めですがこの影響はどうなのでしょうか?

VTI経費率(信託報酬)の差
楽天・全米株式インデックス・ファンド の投資対象は実はVTIというETFです。これで手数料を比較すると以下のようになります。
 楽天・全米株式インデックス・ファンド 0.162%程度
 VTI 0.03%

手数料で0.1%以上の差がありますが配当金課税後の再投資はパフォーマンスに大きく影響しますので長期で見れば投資信託のほうがパフォーマンスは良くなってきます。

代表的な高配当ETFの紹介

ETFは配当金が支払われる(課税される)、優良な投資信託は無配で地頭的に再投資される。(商品によっては配当がある場合もあるので要チェック)

ではどのような高配当ETFを選ぶべきか、有名な高配当ETFを3つ紹介します。

VYM:バンガード・米国高配当株式ETF
優良な高配当株式 約400社へ分散投資、様々なセクタに分散しているのでこれ一本でもOK、利回りは2.7%ほど(2021/07/28)

HDV:iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF
配当水準が高い米国株式約75銘柄に分散、生活必需品・エネルギー関連の比率が高いのが特徴です。 配当利回りは3.57%(2021/07/30)

SPYD:SPDR®ポートフォリオS&P500®高配当株式ETF
S&P500の中でも高配当な銘柄80に分散しています。金融や公益事業、不動産の比率が高いのが特徴です。 配当利回りは4.81%(2021/08/05)

HDV、SPYDはセクタが偏っていますが、これらを合わせることでバランが取れるので VYM一本か、SPYD+HDVという組み合わせが良さそうです。

まとめ

ETFと投資信託の違いは色々とありますが、配当金がほしいのであれば今のところはETF、最高効率で運用するのであれば配当を出さない優良な投資信託がベターということでよいと思います。

つまりどのようにしてリターンを得たいのか、投資の目標・目的によりETFにするのか、投資信託にするのか・・・ということですね。

また投資信託はほとんどがゴミ、少なくとも窓口で購入できるものに資産形成に有効なものはありませんから商品選びにも注意してください。

ヒントはつみたてNISA対象商品やファンドオブザイヤーの上位銘柄などが参考になります。

それでは、また!!

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