50歳から始める株式投資/失敗しないポイント3つ

インデックス運用で資産形成をする場合、「株式投資の未来」著者ジェイミー・シーゲル氏によると 10年以上運用を続けるとほぼマイナスになることはないという結果が出ているそうです。しかも米国の株式は長期に渡って平均6〜7%成長しているので長期で持てばその分資産を大きく増やせる可能性があります。 

このため運用期間が長く取れる若いうちからの資産運用が勧められているわけです。逆に言えば定年間際で運用期間が長く取れない人は資産運用に向いていないということなのでしょうか?

結論から言えば資産運用の目的によるということだと思います。

例えば投資の目的が老後資金であっても
・年金をもらうまでに積極的に増やしたい
・適正なリスクをもって取り崩していきたい
・インフレリスクを回避したい ・・・等

例えば投資未経験者が年金をもらうまでのあいだに短期間で積極的に増やしたい。というのは無理があるので一般的に定年間際になって急に投資を始めるのはあまり勧められていないのです。

でも、適正なリスクを持って投資に取り組みたい。単純にインフレリスクを回避したい。というのであれば積極的に資産運用を行うべきだと思います。

つまり、やりたいことが明確で とれるリスクと釣り合っているのであれば年齢は関係ないということですね。

そこで今回は投資未経験で定年が見えてきた50歳台の投資未経験の方が気をつけるべきポイント3つをおさえておきましょう。

リターンよりもリスクに注目せよ
自分のリスク許容度は低いと認識せよ
証券会社や銀行の窓口は利用するな

リターンよりもリスクに注目せよ

株式のリターンは4~5%くらいです。さっき米国株式は平均で6~7%成長しているといっていたじゃないか・・・と言われそうですが、運用にも信託報酬(運用中の手数料)がかかってきますし、実際に手元に来るときには利益に対して20%課税されます。

なのでリターンはかなり保守的に見ておいたほうが良いと思います。

また大きなリターンを求めるとリスクも増えてしまうということにも注目、リスクとリターンは表皮一体なのでリターンばかりを求めてはいけません。

この表は楽天VTIの運用報告書からの抜粋、過去の運用成績からどのくらいのリスクとリターンが有るのかを計算したものです。

「当ファンド」となっているのが楽天VTIですね。

これを見てわかるのが、2015年~2020年の平均リターンが8.9%だったこと、統計的に計算してリターンは -15.1~33.6%くらいで推移するということです。 VTIのような優良なETFでも当たり前にこれだけの変動幅(リスク)があるわけです。

これは購入直後にマイナス15%にる可能性も普通にあるということですし、またリーマンショックのような大暴落が発生すると更に下がる可能性があります。

ちなみにリーマン・ショックのあった2008年、VTIはマイナス37%成長でした。

また長期運用であればリターンは平均に近似してくるので徐々に損をする可能性が減っていくと思いますが、もし運用期間が短い場合は暴落すると回復までの時間が取れない可能性があります。

一般的に定年間際になると運用期間が長く取れないのでリターンに注目する以上にリスクに注目すべきということです。

そのファンドがどのくらいのリスクを持っているのかは運用報告書でわかりますから、これを元にリスクを下げるために 現金を厚めに持つことや、株式とは逆の動きをする債権を組み入れるなどの作戦が大切、

ちなみにシーゲル氏の研究では 運用期間が10年あればどこの期間を切りとってもプラスになるとのことです。となれば投資に回すお金は最低でも10年は使わないお金という条件が付きます。

定年間際から投資を始めるのを一般的におすすめしていないのは この10年使わないお金というハードルがあるからです。でも長期間使う予定がない範囲の金額であれば投資にまわすのは全然ありだと思います。

自分のリスク許容度は低いと認識せよ

投資で避けたいのは暴落した時に慌ててしまい狼狽売りしてしまうこと、これは狼狽売りすると株価が戻るときのリターンを取り逃がしてしまうからです。

多少株価が下がっても狼狽売りなんてしないよ・・・と思っても、たとえば退職金をつっこんだ株式が日々下がっていくのを見るのはかなり辛く、冷静な判断ができなくなるものです。

にもかかわらず資産経験の浅い人はリスクをとりがちの傾向があるといわれています。いま買っておけばもっと資産が増えるかもしれない、あのとき現金を全額入れておけば今頃は・・・など 無意識の中で考えてしまうのかもしれませんね。

人は得よりも損を嫌う生き物なので、ついついリスクを取りすぎてしまうというのは理解できる気がします。

なので狼狽売りを避けるためには自分にとって適切なリスク許容度の範囲で投資を行うことです。最低でもこのようなことを意識してください。

・リスク資産と現金の割合を適正に保つ
・株式だけではなく債券もポートフォリオに組み入れる
・できれば暴落になれるまでは少額で運用を続ける 

リスク許容度はその人のおかれた環境や資産状態、性格によるので 何度も痛い目を見ながら適正なリスク許容度を見つけていくことになります。なのでいきなり大きな資産をつっこんだり、リカバリーが難しい状況にならないよう、自分のリスク許容度はかなり低いと考えて作戦を立てるべきということです。

証券会社や銀行の窓口は利用するな

自分が投資初心者であれば対面は安心感があります。ですが相手は販売のプロであって投資のプロではないということを忘れてはいけません。

当然彼らも儲けなければなりませんが、顧客が儲かることが自分達の利益になるというスタンスではないことは知っておくべきです。(手数料ビジネスですね)

これは金融庁がすすめる『「貯蓄」から「資産形成」へ』を促進させる大きなネックになっていたようで、3年ほど前には銀行で投資信託を購入した人の半数が損失を出している事が判明し話題になっていましたことも記憶に新しいです。

もちろんネット証券で買えば損失がなかったということではありませんが、窓口では資産形成に役立たない商品が高手数料で販売されているので条件が悪すぎるのです。

当然、「投資ブロガーが選ぶ!fund of the year」で紹介されるような投資ブロガーがほんとに良いと思うような優良で資産形成に向いているファンドはそもそも窓口では売っていません。

なので雑音がないネット証券がおすすめです。 

でもどうしても窓口で購入せざるを得ない状況なのであれば 日本に上場している「iシェアーズ S&P500 米国株 ETF【1655】」とかがおすすめですかね。

これなら窓口でも買えるETFですし、投資対象はS&P500 多くの投資家がインデックス投資の核として運用している指数なので間違いない選択だと思います。

まとめ

定年が見えてきた50歳代からの投資で注意しておきたい点をまとめました。結論は自分のリスク許容度の範囲内で投資をするのであれば何歳からでもOKということになります。

しかし50歳代特有の特徴として、若い世代よりも貯金や退職金など資産が大きい可能性があり、老後不安などから資産形成に積極的。

投資経験が少ないのに資産はあり、資産運用に積極的・・・という属性

何が言いたいのかといえば証券会社や銀行から見ればいいカモ状態です なのでかなり慎重な運用が求められるということ、そこで注意したいのがこの3つ・・・

リターンよりもリスクを考えよ
自分のリスク許容度は低いと認識せよ
証券会社や銀行の窓口は利用するな

投資に年齢は関係ありません。あくまでも自分のリスク許容度の範囲で淡々と運用すればよいということになります。ただ、定年間際になると一般的に資産を減らせないステージにいるのに「カモネギ状態」の可能性大ですからくれぐれも窓口で変な商品を買わされないように気をつけてください。


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