今年は気が向いたときだけBLOGを書くスタンスで更新していましたが、ついに年内最後となりそうです。なので今回は我が家の今年のトピックスを振り返っておきたいと思います。
今年の反省や良かったところ、改善したいところなどを振り返るのは大切ですからね。
ざっくりと思いつくところでは・・・
・コロナショック
・ゼロ金利政策長期化へ
・トリニティスタディ(4%ルール)
・断捨離
・保険の解約
コロナショック
投資に関してはこれが一番大きなニュースです。ちょっとした下落局面ではちょっと買い増しして様子を見るのですが、今回は投資用のキャッシュを全部投入してしまいました。
良かった点:
高配当のVYMとSPYDを全力で買い増しています。現価格の10%下で買えたのでまあ良しですね。
VYMの1年チャート
もともと「200日移動平均から1割程度下がったら買い増し」というルールで買っていたので約80ドルくらいで買ったのですが、今回は買ってからも更に下がり続けて60近くまで下がっています。これを見ると今後はもう少し大胆に下がるまで待ってもよいのかもしれません。
なぜかといえば暴落の規模が段々と大きくなってきているからです。しかも暴落するたびに政府の金融政策を行い膨大なお金が市場に投入されています。
S&P500過去5年チャート
本来ならばそんなに景気が良いわけないのに金融政策によって株価だけが上がっていることが想像できます。このためネガティブなことが発生するたびに下落幅がどんどんと広がっているわけです。
ただ暴落しても政府が買い支えてすぐに株価はもとに戻っているのがミソ、今後暴落が発生しても長期化しないのかもしれません。
また長期化しないと言い切れないところも考えて「200日移動平均から1割程度下がったら買い増し」ではなく2割り程度まで下がってから買い始めても良いのかもしれません。
早急になんとかしたい点:
問題はキャッシュポジションを使い切ってしまったのでキャッシュ代わりのAGGがポートフォリオの1割程度残っているだけ、次の暴落に備えて近いうちに一部現金化が必要になっています。
ここはコロナショックのときに仕込んだQQQを使う予定です。成績が非常に良いので、安くなったタイミングで買ってみたのですが、今の所150%くらいまで成長してくれたので何時現金化するかが悩みどころですね。
ゼロ金利政策長期化へ
FRBは今年8月にゼロ金利の長期化を容認する考えを示しています。つまりちょっと景気が戻ってきたからと言って金利を戻すのではなく、インフレ率が長期的に2%となるよう目指すというのです。
以下ロイターニュースからの抜粋です
パウエル議長は国際経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)の講演で、「広範かつ包括的」な雇用に重点を置くとともに、物価よりも雇用を重視し、最大雇用の確保に努めると表明。低インフレ期間を相殺するため、2%を超えるインフレ期間を容認し、インフレ率が長期的に平均2%となるよう目指す考えを示した。
これにより、政策金利であるフェデラル・ファンド(FF)金利は、現在のゼロ%近辺に何年もとどまる可能性が出てきた。 (2020年8月27日)
すると先程のQQQ何時頃売ればいいのでしょうか?なぜなら一時的な暴落は有るものの長期的には強気相場が続きそうにも思います。するとQQQいくらまで成長するのか期待しちゃいますよね。
しかし暴落は何時来るかわからないもの、であればドルコストの逆バージョンで例えば1年かけて少しづつ決まった額を現金化するというのが良い気がします。こういうのは欲張ってもあまりいい結果が出ません。
あくまでも投資の目的と照らし合わせて必要以上のリスクをとらない事が重要です。来年はそのような運用をもう少し考えて行きたいですね。
トリニティスタディ(4%ルール)
老後資金の不足分をカバーする意味で高配当株投資はなかなか魅力的です。しかし分配金はせいぜい数%なのでまとまった資金がないとパワーが無いのも現実です。
例えば・・・
●一時期話題となった老後2000万円不足問題、もし2000万円を3%で運用できたとしても分配金は60万円、税金が2割として残高は48万円/年です。
●不足分が120万/年だとすると税金を考慮すると7500万円もの資金が必要となってしまいます。
流石にこれだけの金額を今から準備できる気がしないので、次の手としてはリスク資産の取り崩しに向けてポートフォリオを考えることですね。
理屈で言えば運用しながら取り崩すことで資産寿命を延ばせますし、ある程度の運用額になると取り崩しながらも資産が増える可能性もあります。
そこで注目したいのがトリニティスタディ(4%ルール)、退職時のリスク資産の4%を定額もしくは定率で取り崩していく方法、30年後でも資産寿命が残る確率が非常に高いことが研究の結果としてわかっています。
やす吉の投資目標金額は8年後の年金受給開始時点でリスク資産3000万円ですが、今後高配当に寄せるのかインデックスに寄せるのか悩みごと、なのでちょっとシミュレーションしてみます。
1)3000万円高配当ETF
分配金を税引き後2%とすると
⇒ 60万円/年 の分配金
2)3000万円インデックス運用
4%ルールで取り崩し(税引き後)
⇒ 96万円/年
3)高配当と4%ルールを半分づつ
⇒ 30万円の分配金と48万円の取り崩し
=78万円
1)の分配金の税引き後2%はVYMをイメージしたものです。実はVYMは過去10年の中では毎年5~7%増配していましたから実際にはもう少し多めの分配金が期待できるはずです。
2)4%ルールはS&P500とAGG半々をイメージしています。過去20年でみても平均リターンが7.7%(配当再投資)とかなりの好成績、リーマンショックを経てこの成績ですから取り崩し4%では資産を温存できる可能性もありますね。
いずれにしても年間でこのくらいの取り崩しにしないと元本は減っていくことになるので増配を期待して高配当に寄せるか、取り崩し前提でインデックスに寄せるかは来年も悩みそう、なので当面は半々ですね。
断捨離すべし
唐突に断捨離が出てきましたが、年金不足額のカバーを考えたときに年間100万円以上をリスク資産から得るのはむずかしそうです。増やせばその分資産寿命がかなり短くなるのは当然、最も年金を受給する8年後は どうなっているかわかりませんが、今やっておくべきことは支出をおさえた生活を当たり前にすることです。
つまり最低限度の支出で満足できる生活ができれば資産寿命を伸ばすためにはかなり有利、予想以上にリターンが得られればプラスアルファの収入ですからより満足度が高いことにお金が使えることになります。
そのための第一歩として始めたのが断捨離です。捨てるのはもったいないなあ・・・とか、いつか使うかもしれない・・・、こういうものはズバッと捨てます。
・・・いつかは来ないのです
色々と悩むことで自分の価値観と向かい合うので、買い物をするときにほんとに必要なものなのか? 欲しい・必要と思わされているだけではないのか? と考えるようになり無駄な出費が減るということですね。
断捨離は初めたばかりでまだまだですが、いらない服・使うかもしれないと思う小物類は処分、PC周りの小物・キーボードなどはメルカリといった具合で結構スッキリしました。
特にメルカリは値段を自分で決めるのでなかなか値付けが面白いですよ。
また、ものを買うときはどこに収納するのか決めてから買うという運用をはじめました。ほんとに必要?を考えるきっかけにするためです。
保険の解約をしました
断捨離のひとつとして保険も見直し対象です。小さな支出で満足の行く生活をするためには大きな固定費の見直しは効果的だからです。
一般的な大きな固定費といえば「家、車、携帯、保険」中でも保険は必要・安心というイメージに守られてなかなか見直しができない部分です。
我が家でも保険について色々と考えましたが、その保険は「何を保証しているのか・必要な保険は何か・その保証は必要か」を見直した結果・・・
・生命保険は不要
子どもたちの教育費は貯金として取り分けてあるので自分が死んでもなんとかなるし、遺族年金もそれなりに支払われる。
・がん保険・傷害保険も不要
今年はじめに脊柱管狭窄症の手術入院をしたが、傷害保険の支払い条件がかなり厳しいことも判明、高額療養費制度があるのと病気になる確率を考えたときに貯金で準備したほうがコスパが良い。
これで月々の支払いが1.5万円以上の節約、年間18万円以上も節約ができる計算です。保険をやめてから生活費用の通帳残高が少しづつ増えるようになってきたのはこれが原因ですね。
このお金はいざというときの生活防衛費として貯金してもいいですし、生活余裕資金として使ってしまってもいいわけです。ちなみにこのお金はちょっと高い寝具を買うのに使いました。睡眠は大切ですから。
以上、今年一年やす吉の周りで起きたお金に関するトピックスをまとめてみました。
投資に関しては高配当株ETFの買い増しタイミングを200日移動平均線の下10%を目安にしていましたが、どうやら今どきはもっと低くても良さそうだな・・・と思ったこと。
あとは将来に備えて投資・貯金をするだけでなく、無駄な出費をおさえつつ 満足度が高いところにはしっかりとお金を使うという発想に至ったことが今年の成果です。
株価と実体経済の乖離やコロナの影響でお金が大量に市場に投入されていることなどを考えると来年も何が起きるかわかりませんが、来年も自分のリスク許容度を見据えつつ運用方針の模索継続と、実生活では無駄を省きつつ満足度が高いところにはお金を使うことをより進めていきたいですね。
将来も大切だけど今も大切
では良いお年を・・・
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