【ロボアド】WealthNaviがNISAに対応/でもロボアド+NISAが微妙と思う理由について

株式投資
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先日のITmediaビジネス、ONLINEに「ロボアドWealthNaviがNISAに対応 この冬にも」と言う記事が出ていました。 ついに人気のロボアドもNISAに対応するわけですね。

記事によると2020年下旬から21年上旬にリリース予定ということです。

これでNISAの有効活用範囲がますます広がることになります。これ自体はいいことだと思いますが、でもNISAとロボアドの組み合わせを誰かにすすめるか?と言われれば個人的にはNOですね。

もちろん投資の目的と手段があっていればいいのですから、これはあくまでもやす吉の考えでは・・・ということで思ったことを整理しておきたいと思います。

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NISAの投資可能期間が短い

NISAは2014年にスタートした、少額からの投資を行う方のための非課税制度です。細かな制度は金融庁のHPなどを参照してもらえばと思います。

ポイント:
・新規投資額で毎年120万円が上限
・非課税期間5年
・投資可能期間が2023年まで

気になるのが投資可能期間が23年まで、あと3年です。 非課税期間が5年ですから最大でも8年しか非課税期間がありません。

リスクを取って大きなリターンを狙うのであればこの条件でもいいと思いますが、WealthNaviは「長期・分散・積立て」による運用ですから運用期間が短すぎですよね。

なので今の制度のままでは必然的につみたてNISAということになると思います。

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つみたてNISAは株式一択

実はつみたてNISAはポートフォリオなどは意識せずに株式一択だと思っています。つみたてNISAではバランス型は不要、あくまでも貯金と投資のバランスで金融資産のリスクを調整するイメージが良いと考えています。

それは伝統的セクタの中で株式が一番成績が良いからです。

このグラフは有名な「株式投資の未来」で紹介されているグラフで200年間で1ドルの価値がどの様に変化したかを表すものです。

縦軸は対数であることを考えれば株式のリターンは圧巻ですね・・・

また、ご存知の通り株式のリスクはかなり大きく、大きな暴落が発生すれば価値が半分になるような場合もあります。

もし1000万円の資産が500万円まで下がれば心配で夜も眠れないかもしれませんが・・・もし資産が1万円だったら下がっても5,000円ですから諦めもつきます。

なのでリスク許容度とリターンを考えれば、少額のうちは株式一択でOK、債券などディフェンシブなセクタを組み入れるのは資産が十分に育ってきてからで良いと思っています。

資産が育つとはどのくらいの額なのか・・・については人それぞれのリスク許容度によりますが、少なくても つみたてNISAはこれから資産形成をする人向けだと思うので株式一択でしょう。

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WealthNaviのポートフォリオは参考になる

でもWealthNaviは株式や債券、金や不動産といった伝統的なセクタをバランス良く組み込んでおり、その人のリスク許容度を判断してポートフォリオを作ってくれます。

このポートフォリオは投資を学ぶ上では非常に役に立つと思うのです。なので資産が育ってきたらこのポートフォリオを参考にするのはアリですね。

ちなみに一般的なリスク許容度のはかり方はこんな感じです。
・投資元本がマイナスになっても生活に影響が出ないか
・投資元本がマイナスになっても気持ち的に余裕があるか

チェックポイント5つ
1)年齢
2)家族構成
3)資産
4)年収
5)経験・性格

一般的にリスク許容度が高いといわれる人
年齢  :リカバリーの時間がある
家族構成:家族が少ない
資産  :資産規模が大きい
年収  :年収が高い
経験  :経験が長く、マイナスも経験済み

またWealthNaviにも組み込まれている米国株式のVTIは、過去のリターンがこの様になっています。株式のリスク(振れ幅)がかなり大きいことがわかりますね。

資産規模が大きくなってくると大きなマイナスの年にリスク許容度を超えてしまうかもしれませんが、規模が小さければリスク許容度も高いと思われるのでさほどダメージはないでしょう。

なのではじめは株式一択で十分と考えています。

(Myindexより)

ロボアドの手数料を考える

ロボアドにかかる手数料は1%です。この1%をどう考えるかですが、そのためにはどのくらいリターンに差が出るかを知る必要があります。

条件はつみたてNISAを意識して20年、毎月33333円このようにしてみます。

●基本条件 :米国株式の平均リターン6%

●比較条件1:手数料1%を引いてリターン5%

もちろんこの数字をどう見るかですが、手数料1%はリターンがその分減ることですからかなり大きいことがわかります。

もっともWealthNaviは伝統的なETFをシンプルに組み合わせているロボアドなので、ロボアドのポートフォリオを参考に自分のポートフォリオを組むという手もあります。

まとめ

ロボアドWealthNaviがNISA対応になるとの事、NISAの有効活用範囲が広がるのはいいことですがNISAの活用方法を考えるとこの組み合わせは微妙かなと思いました。

まずは一般NISAは投資期間が短すぎるので「長期・分散・積立て」を基本とするWealthNaviとは相性がよくなさそうです。

なので今のNISA制度の中では必然的に「つみたてNISA」ということになりそうです。しかし資産規模がまだ小さいうちは債券などを組み込むよりも株式一択と個人的に思っているのでチグハグ感が否めません。

手数料1%も米国では0.25%が一般的と聞いているのでまだ高いですよね。

ただロボアドの良いところは完全ほっぽらかしができること、このメリットを考えるのであれば、投資のことはわからないという人が 確定拠出年金やiDecoなどで長期運用するのであればメリットが出てくると思います。

なので今回のNISA対応に続いて、更にiDecoや確定拠出年金にもロボアドが浸透してくればいいなと思います。


ジュニアNISAの運用実績が乏しいので2023年で終了するそうです。しかしこれによってジュニアNISAのデメリットが払拭します。

投資の基本は非課税枠を目一杯活用することです。なのでつみたてNISAをやっていないのであればすぐにでも始めたほうが良いです。

もし今まで投資を全くしてこなかった人がこれから始めようとするのであれば、まずは知っておいてほしいことをまとめました。

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