投資の基本の1つに非課税制度を使い切ることが挙げられます。例えば月々6万円積立ができるとすれば、まず月々3万3千円をつみたてNISAを利用して残り2万7千円は普通に積み立て投資をするというような感じです。
もしつみたてNISAなど非課税制度を使わなかったら、この場合は課税で利益が7〜8%くらい減ることになるからです。
当然、夫婦二人でつみたてNISAを利用すれば月々6万円の積立がすべて非課税になるのでパートナーの協力は必要不可欠なのですが、相手が投資に疎いと協力が得られない場合があるので、なかなか難しいところがあります。
独身であれば思い通りの運用ができるのですが、どのようにして相手を巻き込んでいくかが難しいですね。
ちなみに内閣府の調査委によると
・現在投資している人 9.8%
・以前行っていたが今はしていない人 8.8%
この数字から投資をしているのはまだまだ少数派、パートナーと協力して投資で資産形成を・・・というのはハードルが高い可能性大です。
今回はパートナーが投資に疎い場合、どのようにして協力を得て資産形成をしていくのか・・・について考えてみたいと思います。
貯金で資産形成は無理?
日本人平均年収は国税庁の調整によると平均で436万円となっています。(令和2年9月発表) 税金や社会保障費が引かれるので手元に来るのは350万円くらいでしょうか。
もしふたりともフルタイムで働ければ350万円の倍で700万円です。手取りの1割を貯金、もしくは投資(利回り4%)したとして資産がどのように成長するのか見てみましょう。
30年続けると貯金が約2000万円なのに対して投資では約4000万円という結果です。
もちろん貯金の2000万円は大金ですが、「老後資金2000万円問題」や「子供の教育費」などを考えると、もう少し増やしたいところですね。
簡単なシミュレーションですが長期運用では投資と貯金には大きな差が生まれることがわかります。将来のため資産形成は必要ですし、今使うお金も必要。であればお金にも働いてもらうというという発想は必要不可欠であることがわかります。
幸いにも最近はS&P500や米国株式全体を買うVTI、全世界株式を買うVTが投資信託で簡単に買える時代になっていますし、金融庁もNISAなど非課税制度で投資を後押ししていますから投資をしていないのであれば検討要です。
そんなのわかってるよ!パートナーが投資に反対しているだよ!!という声も聞こえてきそうですが・・・
なぜ投資に反対するのか
周り何人かに聞いてみましたが、投資をしない理由は主にこんな感じでした。
よくわからない
マイナスになるのはダメ
貯金であれば普通パートナーは反対しないでしょう、なぜなら元本保証なので少しづつでも数字は増えていくからです。でも投資の場合はリスクがあるので数字が大きく減ってしまう可能性もあります。
いくら貯金はインフレに弱いと説明しても、米国株式は長期では右肩上がり・・・など説明しても、でも減る可能性もあるんでしょということで終了です。
結局の所、人は得られる幸福よりも失う不幸を強く感じる動物なので、長期的にプラスになると実感できるまではYESとは言えないでしょう。
それに投資をしていない人にとって、リスク資産は額面通りのお金という感覚なので、そのような状況で暴落を経験すれば迷わず現金化するかもしれません。
つまり夫婦でリスク資産を築いても、暴落がくると相手は現金化を主張するのでは・・・これ投資で一番やってはいけないことなのは言うまでもありません。
投資信託は少額から投資できる
つまり慣れが必要というわけです。その意味で少額から試してみるのはおすすめなんです。投資信託であればわずか100円から投資ができますし、100円が50円に減ってもショックはほとんどないでしょう。
いきなり100万円が50万円に減ったら家族会議もの、投資の存続に影響します。いくら買い場が来たと言ってもリスク許容度が低い人は納得しません。
先程書いた内閣府資料の数字
・以前行っていたが今はしていない人 8.8%
この8.8%という人はきっとリスク許容度を超えた投資を行って痛い目を見た人だと思います。なのでパートナーがこの8.8%に入らないようにリスク許容度にあった少額から積立を始めるのが現実的だと言えそうです。
結局の所は実績です
投資に前向きになってもらうには周りが実績を上げていることが一番早いでしょう。そのためにも若いうちから少しづつインデックス投資で積み立てて、実績を作っておくことが理想です。
それに将来、結婚する・しないに関わらず積み上げた資産は無駄になることもありません。
参考までに・・・我が家では子どもたちのお祝いでもらったお金+アルファをジュニアNISAで運用しています。初めて4年くらいだと思いますが運用益は+20%程度です。また今年はじめのコロナショック時にVYMを仕込んだので配当金も少しはもらえるようになりました。
この事実をもとに交戦中、やっと「つみたてNISA」追加という雰囲気に・・・
また我が家ではお金の話は比較的オープンです。パートナーがどのくらいの貯金があるのか、やす吉がどこにどのくらいの貯金やリスク資産があるのか、だいたいですがお互いに知っています。
ここが無い中で将来的なお金の話をしても話が進みませんからね。そしてパートナーのリスク許容度を意識しつつ暴落時には株の話はしない・・・こんな作戦で考えています。
まとめ
投資の基本は非課税制度を使い切ること、そのためにはパートナーもうまく巻き込んでつみたてNISAを限度額まで使い切りたいところです。
このためには時間はかかりますが、相手にも少額からつみたてNISAで慣れていってもらうことです。また投資に興味を持ってもらうためにはやはり自分の実績も積み上げていく事が必要になると思います。
また相手のリスク許容度を無視してしまうと、暴落時に揉めるネタになってしまいますのでお互いのリスク許容度を意識しつつ丁度いい運用方法を探していく
・・・ってこれ個人でも同じことですね、
一人でも二人でも、互いのリスク許容度を意識しつつ投資との適当な距離を取るという当たり前の結論、やす吉も色々と話し合っていきたいと思います。
直接ETFを買うよりも投資信託のほうが条件は良くなってきています。S&P500やVTI、VTはつみたてNISAで変えますので、普通の人は投資信託で十分でしょう。
ただし投資信託は配当金を再投資に回してしまうので、配当金がほしいというのであればつみたてNISAではなく非課税制度を使わないで直接ドルでETFを買うか、NISAということになりますね。
色々と投資を経験してきた人が最終的に行き着くのはS&P500、つみたてNISAでも多くの投資信託がこの指数に連動していますから商品選びに悩んだらこれでOKだと思います。
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