【老後資金】世の中のルールが変わってきました/早めの行動を・・・

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金融庁が発表した老後資金2000万円不足について、そんなにお金貯められないということで大騒ぎになったのは記憶に新しいですよね。でも世の中が変わってきたことは認識すべきだと思います。

今まではそのようなことを考えなくても良かったものがなぜ? 世の中のルールが変わって今までの常識が通用しなくなってきました。たとえば大卒の退職金も20年前に比べて約1000万円も減っていますし、少子高齢化で年金の支給条件も改悪化される方向です。

皆さん薄々は感じていたと思いますが世の中の環境が大きく変わり、公的年金だけでは豊かな老後を送るのが難しくなってきたので、政府も「NISA」や「iDeCo」といった非課税制度を打ち出し自助努力を後押ししています。副業解禁の方針もその一環なんです。

トヨタの社長や経団連会長が終身雇用の維持は無理との発言をしていることを考えれば自分が変わらないと将来困るのは自分、そのときに「政治が悪い」とか「世の中が悪い」とか言っても後の祭り、自分の将来は自分で守る必要性がどんどんと増してきています。

今回は老後資金として高額な金融資産を貯めるにはどのくらいの期間が必要なのか、どのような注意点があるのかについて考えていきたいと思います。

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投資と貯金で資産を積み上げる

2000万円の計算根拠は平均的な支出と平均的年金支給額の差に平均寿命をかけた結果の数字です。あくまでも平均なので実際に必要な金額は人によって大きく異なります。

平均よりも小さな支出で満足できる生活ができれば準備資金はもっと小さくて良いわけですが大きなお金を準備する必要があるという意味では変わりありませんよね。

また資金の準備には投資による運用も必要不可欠です。その理由は長い老後を想定すると、「資産寿命をできるだけ伸ばす必要がある」からです。

・貯金だけでは資産が増えない
・老後も運用をしながら一部を取り崩すことで資産寿命を伸ばせる可能性がある
・貯金も必要、お金が必要なときに暴落していたら株を取崩さなくてすむ
・退職金などで老後に突然投資を始めるのはおすすめできない

投資先としておすすめなのが、S&P500や全世界株式など これらは過去の実績から平均5%程度のリターンが期待できます。これは毎年資産額の5%を取り崩せば資産は減らないことになります。

ただ株式は常にプラスではなく暴落する年もあるので、貯金を併用して一時的に貯金から生活費を賄うなどの対応をすることで資産寿命を長く維持できる可能性があります。

つまり老後資金を、貯金から取り崩すのか、運用益から取り崩すのか選択肢が増えますのでどちらも必要なのです。

積み上げた資産を最高効率で取り崩す方法については以下参照ください。

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金融資産2000万円までの道のり

もし2000万円の資産を投資で蓄えようとするのであれば・・・期待リターンを4%として計算すると以下のようになります。

これを見ると毎月どのくらい積み立てなければならないのかが見えてきますね、ただ運用期間10年は実はおすすめしていません。運用にはリスクがつきものですから10年後にプラスになっている保障がないからです。

これはおすすめのS&P500の長期チャートですが、もし2000年にこのインデックスに投資したとすると2013年までの13年間ずっとマイナスだったことになります。

一般的には15年以上の投資期間があれば勝てるとされているので運用期間は最低でも20年以上、できれば投資期間が長く取れる若いうちから少額でいいので積立投資を継続するのが望ましいです。

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お金を取り崩すまで時間が取れない

先程の試算ではリターン4%で13.5万円を積み立てれば10年後に2000万円を達成できる計算です。しかし運用期間10年ではマイナスになってしまう可能性が高くなるので、取り崩しまでの期間が短い場合は貯金の積立てをおすすめします。

先程の試算では月々13.5万円のところ、積み立て貯金では16.7万円 毎月3万2千円ほど差があり10年間での積立額の差が384万円となりますが、運用期間が短いのであればあまりリスクを取らない方が良いというのは先程も書いたとおりです。

それよりも固定費の節約はどうでしょうか? もし今まで固定費の節約を意識してこなかったとすると、スマホを格安SIMに変えたりインターネットプロバイダを変える、保険の見直しだけで、生活レベルを変えずに積立額の差額をまかなえるくらいの節約は可能でしょう。

また、これのメリットは無理せずに支出を押さえられるので、老後の資産寿命を大きく伸ばせる可能性も出てきます。

結局の所、投資は短期間で資産を大きく伸ばすことはできない前提で作戦を考えていきましょう。 もちろん投資でリスクを取れば資産を多いく増やせる可能性はありますが、負ければ老後資金を失ってしまう可能性もあるのです。

なのでどうしても投資をするのであれば・・・

・S&P500のような王道的なインデックスに投資する
・リターンはいいとこ4~5%、大きくマイナスする年もあると認識する

・キャッシュを厚く持ち、暴落時には売らずに貯金でやり過ごす

退職金を投資に回すのはどうか?

取り崩しを前提とした場合、この時期からの投資は資産をふやすというよりも資産寿命を伸ばすことを考える方が大切だと思います。

投資経験がすでにあって自分の運用方針が決まっているのであれば退職金を投資に回すのはありですよね、でももし投資経験が浅いのであれば慎重に考えてください。投資経験が浅いということはリスク許容度が低い状態なのについ大きなリスクをとってしまう可能性が大、

老後に資産を大きく減らすことはできないことを考えれば投資よりも確実な方法として年金繰り下げという選択もあります。

まとめ

世の中のルールが変わり、自分の身は自分で守るしかない時代に突入しています。このような中で、政府は様々な施策を行っています。

・「iDeCo」と「つみたてNISA」といった非課税制度で投資を後押し
・老後2000万円必要レポートによる意識付け
・金融機関の評価指数を導入(ボッタクリ金融機関のあぶり出し)

これらにより自助努力を促しているわけです。また資産積み上げができていない人にとっては年金繰り下げ受給も有効な選択肢となりますね。

今までの退職金や年金制度は右肩上がりの時代であれば有効だったのですが、すでに右肩上がりは終了しています。

このような中で政府が悪い、世の中が悪いと言っても何も変わりません。悪いのはあなたの判断と行動という事になる前に、やす吉も含めて自ら考えて行動していきましょう!

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