【働かない自由】「FIRE最強の早期リタイア術」は自由を手に入れる為のロードマップ

倹約スキルは一生もの

先日「FIRE最強の早期リタイア術」を読みました。納得できる部分や発見も多くありました。この本は一言で言えば経済的な自由を達成するためのロードマップのような本で、Kristy Shenさんが貧困から経済的自由を手に入れるまでの物語。

超簡単に言えば・・・
・無駄をおさえて貯金に回す
・インデックスファンドで運用
・目標金額100万ドル達成
・4%ルールで取り崩し生活費に(旅行)
・資産は減らない

ということを実体験を交えて説明されています。内容は実際に本を読んでいただければと思いますが、やはり気になったのはそのマインド。他にも収入を増やすためのPOTスコア、節約の秘訣など参考になる考え方が満載です。

1)ミリオネアになるためには恵まれた環境で育つ必要はない
2)キャリアを選ぶときに、自らの情熱に従うのは良くない
3)借金では複利の力がマイナスに働く
4)すべての支出が平等ではない
5)150の法則、持ち家は資産か?
6)インデックス投資(ポートフォリオの作成と維持)
7)4%ルール

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ミリオネアになるためには恵まれた環境で育つ必要はない

彼女は「欠乏マインド」を持つことで大切な教訓を学ぶことができたと言っています。その教訓とは・・・

・お金こそが世界で最も大切なもの
・お金は犠牲を払う価値のあるもの
・お金は血を流して得る価値のあるもの

今の日本でこのようなことを言ったら、なんて卑しい人だと思われるかもしれませんね。このような教訓があるからこそ収入の最大化についての工夫やムダなものにお金を使わないというマインドが育つたと言っています。

でも後に「貧困でなくなったときに欠乏マインドは欠点になり、不安ばかりをあおる溜め込みマインドに成り下がってしまう。」と言っています。

日本人の貯蓄率の高さは有名ですが、ロードマップがない(勉強してこなかった)中で不安を煽られ溜め込みマインドになっているのかもしれません。なので彼女からは「お金の勉強をして(このロードマップを理解して)正しく心配すること」が大切だと言われているように思ってしまいます。

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キャリアを選ぶときに、自らの情熱に従うのは良くない

スティーブ・ジョブズが2005年スタンフォード大学の卒業式スピーチで「たまらなく好きなものを見つけなければならない」といったそうです。もちろん情熱に従うことが悪いわけではないと思いますが、彼女は大学の専攻を選ぶ際にやりたいことや情熱よりも数字を重視したそうです。

具体的にはいくつかの候補から大学にかかるコストと卒業後の平均的な収入、最低賃金からPOTスコアなる数字は算出して専攻を決めています。資格を取るためのコストとその後のリターンを天秤にかけたわけですね。

ただ彼女は「まだ自らの情熱に従ってはならない」と言っており、好きなことでお金を稼ぐことが不可能と言っているわけでなありません。ただ好きなことをすることでお金がついてくるとは限らず、お金がなければ生活が困窮してしまいます。

なので先にお金を追いかけようと提言しています。

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借金では複利の力がマイナスに働く

投資では複利の考え方が重要です。インデックス運用でも高配当株投資でも再投資は原則ですからね。複利といえば72の法則は複利運用の味方、資産が倍になるまでの期間と利回りが一瞬で計算できるからです。

ただ借金も同様に計算できます。つまり借金も放っておくとどんどんと成長してしまうことを警告しています。

彼女はシンプルにお金がなければ買わない・・・これが健全と言っています。

同感ですが現実の世の中は現金よりもキャッシュカードや電子マネーを使うのを推奨していますね、あちこちにリボ払いを利用させる罠が仕掛けられれいますから、クレジットカードは借金をしていることを強く認識しておきたいものです。

すべての支出が平等ではない

これはお金を使えば満足度があがるわけではないことを解説しています。

ポイントはモノの所有はすぐに満足度が落ちること、例えばブランド物のバックを初めて買ったときの満足度と5個目の満足度では5個目のほうが大きく満足度が下がるということです。

一方でこれは経験には当てはまらないのでは・・・ということも示唆しています。例えばバックをたくさん買うよりも、旅行やスキルの習得などの経験にお金を回すほうが、より満足度が高いということです。

また物が増えるとそれらを維持するために余計なお金がかかり返ってストレスが溜まっていくことについても解説しています。やす吉も経験がありますが家や車など買ったときは最高に幸福です・・・がすぐに飽きてしまい、税金の高さやローンの心配に悩まされます。

この本ではこの項目についてかなりページが割かれていました。誰もがハマる罠ですから気をつけてほしいということですね。

150の法則、持ち家は資産か?

持ち家についても考えさせられるものがあります。日本の場合は殆どの家は買った瞬間に大きく価格が下がり、その後も下がり続けるのが一般的です。なので投資として見たときは、ほとんどが負債となります。

ただ彼女はトータルでかかるコストを考えて判断しようということを言っているので、家だけでなく車やその他高額商品を買うときに役に立つ考え方です。

例えば、よくワンルームマンション投資が話題になっていましたが、かかるコストを冷静に考えればほぼペイできないことがわかるといいます。営業はあなたを儲けさせようとは考えていません。

なので見えないコストについて説明しませんから自分でしっかりと調べて判断することが大切ということになってきます。

インデックス投資(ポートフォリオの作成と維持)

やはり彼女もインデックス投資の手数料のやすさを強調していますね。手数料を差し引けば85%のアクティブファンドよりも成績が良いという結果が出ています。

またリスク許容度を意識した株式と債券の割合、そしてリバランスの重要性が実体験をもとに説かれています。

その後リーマンショックを経験するわけですが、リバランスをすることで感情と付き合いやすくなることも実体験として書かれていますので、暴落の経験がない方はぜひ読んでおいてほしいところです。

4%ルール

インデックス投資で積み上げた資産を最高の効率で取り崩すためのヒントにトリニティスタディがあります。 彼女らはこの4%ルールを用いて資産の永久機関を作り上げています。

本を読む前はてっきり高配当によるリターンを利用したリタイヤだと思っていました。リタイヤ後に安定したリターンを得たいわけですから高配当だろうと・・・

でも彼女らのやった方法はインデックス投資、たしかに高配当再投資よりもインデックッス投資のほうが過去のリターンは高いですからこちらを選ぶのも納得です。

この場合注意したいのがリタイヤした直後に暴落が起た場合の備えを考えておかなければならないということです。

トリニティスタディはインデックス運用しながら4%定額を取り崩すものですから初めに大きく資産を大きく減らしてしまうのは避けたいのです。なのでバッファを持つことで暴落時に資産を売却しなくて済むような工夫が必要です。

このあたりも本では詳しく書かれています。

まとめ

著者は中国で生まれ、子供の頃を極貧で過ごしたとのことです。その時のマインドからお金の大切さを思い知り、その後カナダで成功を収めることとなります。

成功するまでのロードマップは再現性が高いものであり、試す価値のあるものばかりだと思います。ただ人によって環境は様々ですからこの中のエッセンスをだけでも真似をしていきたいですね。

またやっていることは結果的に見ればシンプル

・無駄なお金は使わない
・少しでも多く稼ぐ
・損得を数字で判断する
・お金を投資に回す

ただその時々で彼女がどのような考えでいたのかも大いに参考になります。

ということでFIREを目指す人にも、そうでない人にもお金の勉強をしようと考えている人に幅広くおすすめできる本です。

やすきち家では生命保険を解約しました。必要なのは小さい子供がいる家庭だったら必要かもしれませんが殆どの場合は不要です。

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