YAHOOニュースによると、菅義偉官房長官が総裁選への立候補を正式に表明した9月2日、NHKのニュース番組に出演した際に、自民党総裁になったらどのような国にしたいのか?との問に「自助・共助・公助。この国づくりを行っていきたいと思います」と発言したそうです。
自助とはまず自分でできることは自分でやるということですから老後資金についてもできることは自分でやる。つまり資産形成についてもまずは自らが考えて実施していくことを求めているわけです。
そして政府としては非課税制度で投資の後押しをしています。つみたてNISAやジュニアNISAといった環境がすでに整えられており、あとは各自考えて資産形成をしてほしいと言ってるわけです。
そんな中で、2023年でジュニアNISA終了との記事を見つけました。どうもジュニアNISAの利用実績が乏しいので新機口座開設を2023年末で終了するそうです。
確かに金融庁発表の資料を見ても口座数で全体の2.4%、買付額で全体の1%とあまり活用されていなことはわかりますが、やめてしまわなくても・・・
(2020年3月末時点)
とはいうものの、この廃止によって思いがけない大きなメリットが生まれ、更にお子さんがいる家庭におすすめできる制度となりました。
ジュニアNISAのデメリット
そもそもジュニアNISAとは、日本在住の0歳から19歳の方が利用できる制度で年間80万円までの非課税枠で最長5年間運用できます。
非課税枠が年間80万円までですから贈与税の対象にもならず、この間のリターンが非課税とかなりお得な制度です。
また5年毎にロールオーバーすることで20歳になるまで非課税で持ち続けられるというのも大きなメリットです。
更に家族でNISAを活用すると、例えばつみたてNISAの非課税枠2人分とジュニアNISA2人分とすれば年間240万円まで非課税で運用できることになります。
これだけ見ればメリットはかなり大きいのですが、なぜジュニアNISAの利用実績が乏しいのでしょうか。
それは18歳まで払い出しができず、その意味で使いにくかったからです。
つまり急にまとまったお金が必要になったとしても、18歳まで払い出すことができないので強制的に資産を積み上げるという意味では効果があります。しかし、いざというときに頼ることができないのでジュニアNISAの活用方法が難しかったのですね。
ジュニアNISA終了で発生するメリット
このジュニアNISAは2023年で終了します。それ以降ですが、2024年以降は預けられていた資金を自由に払い出しできるようになります。
運用は子供が20歳になるまでです。2024年以降は払い出しの制限がなくなるので18歳になる前に急なお金が必要になったとしても非課税で払い出し可能です。
やす吉はすでにジュニアNISA口座開設していますが、もしもっていなければこのニュースを機にジュニアNISA口座の開設をしたでしょう。
難しいと思ったあなたへ
うーん、非課税制度は制度が複雑でなんかわからないという方に・・・法改正後のジュニアNISAについて簡単にまとめます。
1)子供が20歳になるまで年間80万円までの投資が非課税
2)申込は2023年末まで
3)払い出しに年齢制限なし
つまり年間80万円までの投資から発生したリターンに対して課税されていた20%がゼロ、その期間は20歳までなので最大1600万円までの投資に対するリターンが非課税となるわけです。
今までは18歳まで払い戻しできなかったのが、2024年からいつでも払い出しが可能となったので、急な出費があっても対応可能 使い勝手が良くなったわけです。
投資は如何にしてコストを下げるかが1つのポイントとなります。その意味で非課税制度を使い倒すことは重要、めんどくさいと言わずに是非検討してみてください。
何も年間の枠80万円を使い切る必要はありませんし、少額からの積み立てでいいのですから口座を持っていないのであれば作っておきましょう。
また子供たち自身の名前で投資をしているということはきっとマネーリテラシー向上にも役に立つはずですよ。
米国株式ETFを直接買うか、投資信託で買うのか? 投資信託のほうが多少手数料が高いのですが配当金を出さないので投資効率は投資信託のほうが上です。
生命保険を解約しました。冷静になって何を保障するのか考えていくと必要な民間保険はあまりないように思います。
積み上げた資産はいつか使うことになります。もし老後資金として利用するのであれば4%ルールは知っておいたほうが良いと思います。
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