Bloomburgによると「28日の米株式相場は続伸。S&P500種株価指数は連日の最高値更新で1週間を締めくくった。米国債は上昇。
S&P500種は6営業日連続で過去最高値を更新。ナスダック総合指数もこの日高値を更新。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は前日、金融当局がより長い期間にわたって緩和政策を維持する可能性と、インフレがオーバーシュートする期間を容認する可能性を示唆した。」
つまりS&P500はすでにコロナショックなんてなかったのような回復ぶりだと・・・。問題はこれからどうなるのか、このまま何事もなく成長していくのか それとも暴落がまた起こるのか・・・なぜならばコロナ対策でお金を刷りまくっていますから実体経済との乖離も気になります。
Bloomburgでは過去最高値を更新した理由をインフレが行き過ぎを容認することを示唆したためと分析しています。今の最高値更新は当面金融引締には動かないという期待感から、この波に乗っかっていけ~という人が買いまくっているとのことですね。
そんな中、コロナショックから約半年、暴落時にVYM等高配当を買い増ししましたがそろそろ今後の作戦も考えていかなければな〜と思っています。
現状の把握
では早速、S&P500を確認してみましょう。 一時的に約30%ほど下落したものの その半年後には最高値更新ですから暴落というよりも一時的な調整という感じに見えます。
暴落後の回復期は流石に値動きが激しいですが、最近は安定しています。政府が買い支えてくれる安心感が大きいのでしょう。
一方で実体経済はどんな感じなのでしょうか
米GDP成長率、第2四半期は過去最大の減少幅を記録
JETRO HPより
米国商務省が7月30日に発表した2020年第2四半期(4~6月)の実質GDP成長率(速報値)は前期比年率マイナス32.9%〔2020年第1四半期(1~3月)はマイナス5.0%。市場コンセンサス予想(ブルームバーグ調べ)のマイナス34.8%ほどの落ち込みではなかったものの、2四半期連続のマイナスとなり、統計開始(1947年)以来最大の減少幅を記録した。
つまりGDPはメタメタだったわけです。2四半期連続でのマイナスは一般的に景気後退を意味しますから今の株価と実体経済には大きな乖離がありますね。
政府は買い支えをしている
なぜ株価と実体経済が乖離してしまうのか? その理由は、政府がお金を刷りまくっているから・・・
ISM製造業系機関指数や長短金利差は昨年より景気後退を表す値を示していましたが、加えてコロナショックとなれば暴落になってもおかしくありませんでした。しかし政府がお金を刷りまくって景気後退を抑え込んでいるので一時的な調整で収まった、というのが実態ですね。
暴落はほっておかないという強いメッセージが伝わってきます
ちなみに現在ドル円レートが105円前後で安定しています。これは米国で大量のドルが発行されているので日本も円を大量発行していることを意味します。でなければ円高が極端に進むはずですからね。
リーマン・ショック時は日本は積極的な対応をしてこなかったのでドル円が80円を切るところまで進み経済に大打撃を与えました。なので日本も暴落時にはしっかりと金融緩和策をするようになったのだなと思いますね。
もしかすると、これからの世の中は株価が暴落しても政府が買い支えるような世界になっていくのかもしれません。となると株価は安定しやすくなり、インフレは進みやすくなる・・・ということですからますます株式は必須ですね。
株高はGAFAMが牽引している
S&P500が最高値を更新し続けているのに対して更に調子が良いのがQQQ、これにはGAFAM(Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft)が4割以上も含まれています。また最近ではこれら5社の時価総額が東証一部に上場している約2170社の時価総額合計約550兆円を上回ったことでも話題になりました。
過去1年チャート
水色:QQQ 紫:S&P500
過去1年の間にQQQは約60%価格を上げています。これからはグロース株が狙い目なのでしょうか? ちなみにS&P500は約20%の上昇、中身の約20%はGAFAMが占めます。
高配当株ETFの状況
では高配当株ETFの状況はどうなっているでしょうか? VYM、HDV、SPYDのチャートを見てみましょう。
過去1年チャート
VYM:水色 HDV:紫 SPYD:ピンク
高配当株ETFはまだ戻ってないですね、S&P500やQQQはすでにもとに戻っていますが、高配当株ETFはまだまだ時間がかかりそうです。
とはいえ、株価が回復していないことを心配する必要はないでしょう。グロース株などと比べて値動きは鈍いものの長期で右肩上がりは同じなのでいずれもとに戻ります。
それよりも高配当株は配当金をもらい続ける投資方法ですから含み損を抱えても気にする必要はありません。それよりも次のリセッションに備えてある程度のキャッシュを準備する方に力を入れたいですね。
ではどうするか・・・
現状、株価と実体経済には大きな乖離ができているように思います。実体経済が悪いのに各国がお金を刷りまくって株価を支えているのが実態でしょう。
いつまでも金融緩和は続けていられないのでどこかでフェードアウトするはずです。そのときに景気後退が発生する可能性はあり得ると思っています。
インデックス投資:
やす吉は楽天VTIで積立投資を継続しています。毎月定額を買い付けるだけでタイミングをはかる必要はいりません。リセッションがあっても買い増しはせず、淡々と積み上げるだけです。
なぜならばインデックス投資は時価総額加重平均のファンドを淡々と積み上げるものでその有効性は確認されている投資方法です。なのでその原則に従って一切余計なことをしないのがよいのです。
今はグロース株が好調ですが、いつまでもグロース株が好調ということはありません。なのでインデックスの中心はS&P500、VIT、VT サテライト的にQQQというのが良いかなと思ってます。
高配当株投資:
株価はいずれ元に戻るでしょう。なので購入する余裕があるのであれば今の内という考えもあります。 ただやす吉は状況からきっとリセッションは近いうちに発生すると思っているのでこれ以上は買わずに、キャッシュポジションは厚めに持っておきたいところです。
でも、だからといって株を売却してキャッシュを作ることは考えていません。売却したあとにリセッションが起きなければ、その値段で再び買うことはできなくなってしまうからです。
なので入金力を上げる方法でキャッシュを積み上げることを考えていくべきと思っています。
実際に配当金を受け取れるようになるとそのありがたさがわかります。
インデックス投資で積み上げた資産を最高効率で取り崩す方法が研究されています。一般的に4%ルールと言われるやつですね。
インデックス投資では株式と現金の割合でリスク許容度をはかることが簡単です。ただ現金は何も生みませんからガチガチの高格付け債券でもいい気がします。
コメント