【S&P500】後悔するかもしれない項目4選

株式投資
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最近米国株式投資についての認識がかなり広まり、ネット証券でも「SBI・バンガード・S&P500インデックス」などS&P500インデックスファンドが数多く作られるようになってきました。

またこれらのファンドはつみたてNISA対象であったりするので多くの方がこのS&P500を推奨しています。

なのでS&P500を買って長期保有すればOKだと思う投資初心者の方、結構いると思うのですが投資ですから色々と落とし穴があります。

もちろんS&P500はどなたにでもおすすめできるのですが、特に投資初心者の方がS&P500を購入するときに気をつけていたほうが良いことを整理しておきたいと思います。

知っておいてほしいこと
●為替の影響は大きい
●毎年必ず資産が増えるわけではない
●毎年必ず米国が勝つわけではない
●リスク許容度を無視してはいけない

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為替の影響は大きい

S&P500のチャートは日本に住む私達にとって、そのままリターンを示すものではありません。 そう為替の影響があるからです。

もしS&P500で10%のリターンがあったとしても為替が円高に10%振れればリターンはなくなってしまいます。

では為替ってどのくらい振れるものなのでしょうか?

ドル円チャート(2000年〜2020年)

これを見ると最近は1ドルあたり110円前後で推移していますが、2012年には79円まで円高が進んでいます。 またリーマンショック前は120円前後、一時的に140円を超えるような場面も見受けられます。

かなりダイナミックに変わっていますよね、この実績から1ドルは80円〜120円くらい普通に変化していることがわかります。つまり為替の影響だけで120円で買った資産が80円に、30%以上資産が減ってしまう可能性を持っているわけです。

逆に言えば80万円が120万円に増えるという可能性もありますが、いずれにしてもリスクはかなり大きいことがわかります。

これに対してS&P500の長期リターンは年5%程度、短期的にプラスになったとしても為替でやられてしまう可能性があるのですね。

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毎年必ず資産が増えるわけではない

S&P500が有望であることは間違いありませんが、だからといって毎年必ず資産が増えるわけではありません。

株式で複利運用のメリットを説明するグラフに、以下のような右肩上がりで説明するケースがあります。 しかし実際にはこのようにきれいな右肩上がりはありません。

実際には景気の良い年もありますし悪い年もありますから、上げ下げを繰り返しながら徐々に増えていくチャートになります。

どうしてもリターンの良い年が続くともっと増やしたくなって現金をリスク資産に入れてしまいがちですが、定期的に暴落はやってきます。

そのときにマイナスが大きいと含み損が大きくなり心理的に厳しくなってきますので、大きなリスクを取リすぎないように注意が必要です。

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毎年必ず米国が勝つわけではない

S&P500は米国株式の指標です。いくらS&P500が優れた指数だとしても、毎年他の国や世界全体株式に勝つわけではありません。

え〜S&P500を買ったのに新興国株式のほうが良かったじゃん!?という年もあるわけです。もしここで目移りして乗り換えを考えてしまうようであれば米国という特定の国に投資をするのはNG VTのように全世界株式への分散投資がおすすめなのかもしれません。

毎年勝つ国はわかりませんが、今の所 勝つ確率が一番高いのが米国株式、米国株式は長期で安定して右肩上がりで推移し、企業の新陳代謝が活発なのが他国にはない強みです。

リスク許容度を無視してはいけない

長期に渡って右肩上がりに成長しているS&P500、毎年成長していれば少しでも多くのお金をリスク資産に回してしまいたくなるのは仕方ありませんが、定期的に暴落が来ることを考えれば多くの含み損を抱えてしまう可能性もあります。

また過去から暴落が発生すると円高になりやすいことは経験的に知られていますが、日本に住んで円を使う以上は暴落による株価の下落と円高のダブルパンチを受けることは知っておきましょう。

つまり株価が20%下がったとして、それをきっかけに円高が10%進んだとします。

すると、例えば100万円相当のS&P500が株価の下落により80万円に、更に円高で8万円が消えるので72万円まで減少することになります。

リーマンショック時はS&P500でも一時的に半分まで値を下げ、回復半ばの4年後に約120円だったドル円レートが80円を切るところまで下落しています。

このときの暴落と為替のインパクトは計り知れませんよね。このようなときに多くの含み損を抱えて慌てて投資をやめてしまうようなことがあってはいけません。

なので平時から貯金とのバランスを取る、債券を加えるなどして自分が取れるリスク許容度を常に意識しておくことが大切です。

以上、投資初心者の方でS&P500を買おうとしている人に知っておいてほしいことをまとめてみました。すでに投資をしている人にとっては当たり前かもしれませんが、こんなはずではなかったと思って投資をやめてしまわないように改めての注意喚起です。

●為替の影響は大きい
●必ず資産が増えるわけではない
●必ず米国が勝つわけではない
●リスク許容度を無視してはいけない

コロナショックでビビった人はリスク許容度以上の投資をしている可能性があります。コロナショックはご自身のリスク許容度を判断するいい経験だったのではないでしょうか?

一般的なリスク許容度の考え方について書いてみました。一番シンプルなのが現金と株式の割合で考えることです。

投資で成功するには投資のリターンは微々たるものということを知って、入金力を増やす努力や時間を味方に付ける必要があります。

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