暴落はチャンス?/暴落時に資産は流出したのか、流入したのか?

コロナショックが一段落して相変わらず安定しない状況が続いていますね、先日はコロナショックを余裕で過ごせていないひとは無理なリスクを取っている、自分のリスク許容度にあっていない可能性があることをまとめてみました。

これから投資を始めようと考えている人にとって大切なことの一つに、自らのリスク許容度に見合った投資をすることがあります。暴落したときに株価が...

投資初心者の方でも今回のコロナショックで売らずにガチホールドしていたという人はお金に関するリテラシーが高く、適切なリスク許容度で投資をしていたものと思います。

さて、今回のコロナ騒動で「ホールドできなかった人=自分のリスク許容度を超えた人」ってどのくらいいたのか気になりませんか? もちろん正確にはわからないもののファンドの純資産額と基準価額の差を考察すると何かわかるのでは?と思ったので調べてみました。

結論から言えば、楽天VTIやeMAXIS Slim 米国株式といったメジャーな投資信託は暴落時に多額の資金が流入しており、これをチャンスととらえた人が多かったようです。

リスク許容度を超えていたため暴落時に慌てて売ってしまった人や不安に陥った人でも、暴落時に多額の資金が流入していたことを知っておけば安心してホールドできたでしょう。

まず暴落時にやってはいけないことをまとめておきます。

暴落時にやってはいけないこと

投資は長期戦です。当然好調なときや暴落などもありますが それを含んでも米国株式の平均リターンは5~7%/年ということを頭の隅っこにおいておくことをおすすめします。

●暴落時に資産を売ってしまう
●積立をやめてしまう
●株価回復時に安心して売ってしまう

暴落時に資産を売ってしまう

利益を出すためには安く買って高く売る・・・というのが基本ですが、暴落時に売ってしまうというのは その逆の行動ですね、長い目で見れば回復が期待できるのですが売ってしまうということは損失を確定するということです。

積立をやめてしまう

暴落でビビってしまい積立をやめることでそれ以上の損失を出さない意味では効果があるかもしれませんが、安く買える機会を逃したと言う事と同じ意味になります。

株価回復時に安心して売ってしまう

やっと株価が回復して含み損がなくなったのに、また暴落したら損をしてしまう・・・となれば安心して売ってしまう可能性もあります。でも その後のリターンを得る機会を逃していることにもなります。

全世界株式への分散投資

全世界株式への分散投資といえば楽天VTこと楽天・全世界株式インデックス・ファンドです。 早速楽天VTのチャートを確認してみましょう。

株価と純資産額(楽天VT)

楽天VTは約1ヶ月で以下のように変化しました。

純資産 :373.83億円 ⇒ 261.9億円 (-30%) 
基準価額:12004円   ⇒ 7853円   (-35%)

もし誰も買い増しや売却をしなければ基準価額と純資産は同じ割合で動くはず、でも実際には暴落時の1ヶ月の間に基準価額は-35%、純資産額は-30%という結果になっています。

これは狼狽売りした額とチャンスと思って購入した額の差がだいたい5%あったということ、売りよりも買いが5%プラスという結果です。

ここから割安と思って多くの資金が流入したことが解ります。またその後も買い進められて6月初めに430億円を突破しています。

米国株式への投資

米国株式全体への投資となれば楽天VTIこと楽天・全米株式インデックス・ファンド、あとS&P500へ投資するeMAXIS Slim 米国株式についてチャートを見てみます。

株価と純資産額(楽天VTI)

コロナショック時(2/21⇒3/24)約1ヶ月の間に価格が以下のように変化しています。

純資産 :900.76億円 ⇒ 648.67億円 (-28%) 
基準価額:13531円   ⇒ 8717円    (-35.6%)

つまり暴落をチャンスと捉えて多くの人が買い増しをした結果、1ヶ月の中で5%相当の純資産が増えたのですね。その後も資産増加が続き 楽天VTIに至っては5月末に純資産が1,000億円を超えています。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、最低コストを謳った人気のファンドですね、これはどういう結果だったのでしょうか?

株価と純資産額(eMAXIS Slim 米国株式)

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の同時期の変化です。

純資産 :618.21億円 ⇒ 572.5億円 (-7.4%)
基準価額:12861円   ⇒ 8700円   (-32%)

暴落時の1ヶ月で基準価額が32%減ったのに、純資産7.4%減にとどまっています。つまり相当多くの資金がこの間に投入されたものと思います。

乱暴ですが、ざっくりといえば暴落前の純資産618億円、基準価額の暴落に伴って420億円まで評価額が減ってもおかしくないのに、573億円と150億もプラス・・・ということは この1ヶ月に150億も資金が流入したわけです。

楽天VTI同様に5月末に純資産が1,000億円超えています。また暴落時の純資産減少が少ないことから 適切なリスク許容度で運用していた、もしくは暴落時に買い増しを狙っていた人がかなり多かったものと思います。

新興国株式

新興国株式に分散投資するのであれば楽天VWOが手軽でいいですね、正しい名称は「楽天・新興国株式インデックス・ファンド」新興国株式全体に分散投資できます。

株価と純資産額(楽天・新興国株式インデックス・ファンド)

コロナショックによる暴落時の値動きです。

純資産 :  12.51億円 ⇒ 8.82 億円 (-29.5%) 
基準価額:10136円   ⇒ 7003円   (-31%)

全世界株式や米国株式と比べて、基準価額の変化と純資産の変化に大きな差がありません。なので資金は流入しているものの、全世界や米国株式ほどは流入してないということですね。

新興国は大きな成長が期待できるということで、一時はブームになりましたが国の成長と株価の成長はイコールではないので株価が右肩上がりで成長するとは限りません。

これはVWOの設定来のチャートを見ても一目瞭然です。

このことから新興国株式は米国株式などに比べると暴落をチャンスと見る人は少ないようですね。

まとめ

暴落時に狼狽売りをしてしまう人がどのくらいいるのかは分かりませんが、全世界株式や全米株式は暴落時に資金が逃げるのではなく純資産額が増える傾向が見て取れます。

これは株価が過去から右肩上がりで成長しており、今後もその傾向が続くであろうことを誰もが確信していることから「暴落=チャンス」と捉える人が多いことが想像できます。

やす吉もその一人、しっかりと買い増しさせていただきました。

今回の暴落で余裕で乗り切れなかった人は自分のリスク許容度を超えて投資をしている可能性が高いと思います。その意味で今回のコロナショックはリスク許容度を見直す良いチャンスです。

また右肩上がりが期待できる全世界や米国株式は暴落時に多く買われていることも事実、このようなことを知っているだけで不安が解消されリスク許容度を上げることができるかもしれません。

経験も大切ですが、知ることも大切です。

自分のリスク許容度のあった分だけリスク資産を持ち、雑念を入れずに淡々と投資を継続することをおすすめします。

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