【インデックス入門】資産のうちどのくらいを投資に回せばよいのか?

株式で勝手に増える

前回、選ぶべきファンドは時価総額加重平均が基本であることをまとめました。これは長期運用において効率が一番良いことがその理由です。

前提:
●株価が上がるのか、下がるのかわからない
●全体で見れば長期運用で、右肩上がりに成長する

これから投資を始める場合、どのファンドを選ぶべきかは前回、時価総額加重平均として例をあげたS&P500やVTI、VTといったETF、もしくはこれに準じる投資信託を選べば間違いはないと思います。 

他にも時価総額加重平均のファンドはありますが右肩上がりの成長が期待できるもので誰にでも安心してオススメできるのはこれらでしょう。

では次にすべきことは何でしょうか? それはリスク許容度に応じて現金と選んだファンドの割合を決めることです。

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アセットアロケーションを考える

リスク許容度に応じたアセットアロケーションを考えるときに、どのくらいまで資産が減る事を想定するか。

過去の暴落を見てみると、S&P500が30%以上下落したのは、過去100年で7回あり、最近で特に下落幅が大きかったのがリーマンショック、ピークから50%位下落しています。

なので 10年に1回位は暴落しますし、そのときに-50%くらいまで下落することはありえると考えてみます。 

前提:
■資産合計が1000万円
■選択したファンドのリターン5%、リスク10%

とした場合

●現金:リスク資産 0:100
 現金     0万円
 リスク資産  1000万円
 ⇒ 暴落により500万円減る
 ⇒ 全体のリターン 5%
 ⇒ 全体のリスク 10%

●現金:リスク資産 50:50
 現金     500万円
 リスク資産  500万円
 ⇒ 暴落により250万円減る
 ⇒ 全体のリターン 2.5%
 ⇒ 全体のリスク      5%

●現金:リスク資産 80:20
 現金     800万円
 リスク資産  200万円
 ⇒ 暴落により100万円減る
 ⇒ 全体のリターン 1%
 ⇒ 全体のリスク   2%

暴落が資産全体に与える影響を見て、気持ち的に耐えられるレベルを設定します。また近い将来教育資金など資産を取り崩す予定があるのであれば、その分は現金で準備せざるを得ないのでその分リスク許容度は低く設定しなければなりません。

逆に長期間資産を取り崩す必要がないのであればリスク資産の割合をあげても問題ないはずです。(気持ちの問題だけです)

またリスク資産を増やせばリターンが上がりますが、リスクも増えます。株式のリターンはまあ5~6%でしょうから過度な期待をしないこともポイントだと思います。

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どのようにして買い付けるか

このようにして株式と現金の割合が決まればあとは運用開始です。このときに気になるのがどのようにしてファンドを買って行けば良いのか? 

基本的には時間分散が大切と言われています。なのでまとまった資金があるのであれば購入時期を少しづつずらしていくことで高値づかみを避ける方法があります。

セゾン投信の中野晴啓社長もご自身の著書の中でまとまったお金が入った場合は1年位の分散での購入を勧めています。

また長期運用であればいつ買っても長い目で見れば大差ないので一括購入という意見もあります。投資のリターンは投資金額と投資期間で決まるからです。個人的には一括で購入が正しい気がしますが買った直後に暴落したらちょっとショックですから1年位は分割させるでしょうね。

そして、いま資産がない、これから積み上げるのであればアセットアロケーション通りに積立貯金と積立投資をセットすれば終わり、他にすることはありません。

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リバランスを定期的行う

ここまでやれば後はほとんどやることはありません。ただし自分が取れるリスク許容度を超えないように定期的な見直しをすればいいだけです。

具体的には株式には5%程度の期待リターンがありますが、現金にリターンはありません。なので時間が経つと当初決めたアセットアロケーションから外れていきます。

このため、もとのアセットアロケーションに戻す必要があります。だいたい年に1回位、もしくは何かライフイベントがあったときに行えば十分です。

まとめ

前回は時価総額加重平均を採用したファンドを選ぶことをお伝えし、今回はリスク許容度の選定からファンドの購入までをまとめてみました。

具体的なファンドの購入方法などは書きませんでしたが考え方のところが大切だと思うので参考にしてみてください。

また購入時に時間分散について書きましたが基本は決めたアセットアロケーションを機械的に守リつづけることが大切、すると購入時も一括で購入する方が正しいものと個人的には思っています。

ただ金額が大きい場合は高値づかみを避けたいので個人的には分割するかな~

またリスク許容度については固定する必要はなく、若いうちはフルインベストメント、最低限度の生活防衛費以外はすべて株式に回してもいいと思いますし、結婚後は子供の教育資金などを考えて現金の比率を高めるなどはありです。

定年間際から投資を始めるひとは自分のリスク許容度が自分が思った以上に低い可能性があるので注意が必要です。 若い人は資産が減ってもリカバリーの時間が取れますが、定年間際ではリカバリーの時間が多く取れないこともその要因となっています。

以上、まとめというよりは後書きになってしまいましたが、インデックスファンドの選定、アセットアロケーションの決定そして運用までのイメージとなります。

別途投資、具体的に検討べきもの、投資でやってはいけないこと、取り崩しなどについてもまとめていきたいと思います。

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