【インデックス入門】時価総額加重平均のファンドを選ぶべき理由について

株式で勝手に増える

投資スタイルには大きく2つあります。御存知の通りインデックス運用とアクティブ運用です。

長期運用においては7~9割のアクティブファンドはインデックスファンド負けるというデータが有るそうですか、当ブログでも勝率が高いインデックスファンドによる長期投資をおすすめしています。

インデックスファンドとアクティブファンドをざっくりとおさらいすると・・・

インデックスファンド
市場のとある株価指数をベンチマークにして、これと同じ動きをする運用を目指すもの

アクティブファンド
独自で銘柄選定や資産配分をきめ、株価指数などよりも高い投資成果を上げることを目的としたファンド

アクティブファンドは市場平均以上を目指しているのだから、アクティブファンドのほうが儲かるだろう・・・というのは誤解なんです。

長期運用でインデックスファンドに勝てるアクティブファンドは少数で、更に独自に銘柄選定などをするためのコストが乗っかってくるので殆どのアクティブファンドはコストの安いインデックスファンドに負けてしまいます。

ではインデックス投資をするためにどのようなファンドを選んだら良いのでしょうか?それは時価総額加重平均を採用したインデックスファンドと言われています。

つまりこれから投資を始めようと考える人が選ぶべきファンド

●時価総額加重平均を採用している
●コストが安い
●幅広く分散されている

●実績がある

この条件に当てはまるのがS&P500(米国の優良企業に幅広く分散した指数)に準拠したVOOやIVV、米国株式全体に分散するVTI、全世界株式に分散するVT、これらは超有名で間違いないと思います。

多くのブロガーさんなどがこれらのETFを勧めるのはこのような条件を満たすと言うことなんです。

これら条件の中で「時価総額加重平均」がありますが、ここについてちょっと解説してみたいと思います。

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時価総額加重平均とは

そもそも「時価総額加重平均」とは株価指数を計算するための方法の1つ、要するに組み込む銘柄をどのくらいの割合にするのか? これを時価総額の大きさに応じて決めようということなんです。

他にも、「株価平均」や「スマートベータ」などがあり、単純に同じ割合で組み込むものが株価平均、財務指標や配当など特定な要素にウエイトを置くのがスマートベータです。

ウィキペディアによると
時価総額加重平均型株価指数(じかそうがくかじゅうへいきんがたかぶかしすう)は株価指数の算出方式の一つ。組入銘柄の時価総額合計を、基準となる一時点での時価総額合計で除算して求めるものである。世界の多くの株価指数がこの方式を元に、浮動株の時価総額で計算した浮動株基準株価指数を採用している。

ちなみに時価総額加重平均を用いた主な株価指数には以下のようなものがあります。

東証株価指数 (TOPIX) (日本)
S&P 500(アメリカ)
ナスダック総合指数(アメリカ)
ラッセル 3000指数(アメリカ)
ラッセル 2000指数(アメリカ)

なお高配当で人気のSPYDは高配当に着目して組み込むので時価総額加重平均ではなくスマートベータです。

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時価総額加重平均を採用したファンドが良い理由

ニッセイ基礎研究所が年金ストラテジー(vol.129)として公開した資料によると・・・

時価総額加重インデックスの理論的根拠で、ノーベル賞学者シャープ氏が創案した CAPM (資本資産価格モデル)によれば、全てのリスク資産を時価総額ウェイトで組入れた“市場ポ ートフォリオ”は平均-分散アプローチの観点から最も効率的であり、いかなる投資家もこれ を上回る運用はできない、とされている。 

つまり時価総額加重平均を採用したファンドが良い理由は理論上もっとも効率が良い、平たく言えばリスクの割にリターンがいいから・・・ということになりますね。

●株価は上がるか下がるかわからない
●全体でみれば長期で右肩上がりに成長する

この前提にたつと、たしかに時価総額が大きい企業は多く組み込み、逆に小さい企業は少なく組み込むという方法が長期的に一番効率が良い運用ができそうに思えてきます。

そして長期で成長が期待できる市場とは全世界株式です。もちろん全米株式も成長が期待できますが特定の国に偏っていることは意識しておいたほうが良いでしょう。

ちなみに、売上や配当など特定の要素にウエイトを置くスマートベータは、特定の要素をもとに株価の予測を入れてきているので結果的にリスクを大きくする事になります。これは長期的には効率が悪くなる要因となりえます。

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リターンが変わらなければリスクが大きくても良いのでは?

大きなリターンが期待できたとしてもリスクが大きいということはリターンが大きくブレる可能性が大きいということです。

そして、プラス側にブレるならば良いのですが、中央値で見れば期待リターンより下がる可能性が増します。

こんなイメージでしょうか・・・

●マイナス10%、プラス10%の繰り返し
100万円⇒90万円⇒99万円⇒89万円⇒98万円・・・

●マイナス5%、プラス5%の繰り返し
100万円⇒95万円⇒99.8万円⇒94.8万円⇒99.5万円・・・

±10%(リスクの大きい方)の方が徐々に値を下げています。この場合プラスの年が続けばいいのですが、長期運用においてマイナスが無いなんてことはありません。

つまり投資効率を上げるためには期待リターンも大切ですが、リスク(ばらつき)が小さいことも大切になってきます。そして最もリスクを小さくできるものが時価総額加重平均、インデックス運用をするのであれば時価総額加重平均を採用したインデックスファンドと言われる理由です。

まとめ

普通の人が長期運用で効率よく資産を増やすにはリスクを減らして投資効率をあげていく必要があり、理論上は幅広く分散し、時価総額加重平均を採用したインデックスファンドを選べば良い。ということになります。

このため選ぶべきファンドの条件は
●時価総額加重平均を採用している
●コストが安い
●幅広く分散されている

具体的に言えばS&P500(米国の優良企業に幅広く分散した指数)に準拠したVOOやIVV、米国株式全体に分散するVTI、全世界株式に分散するVTですね。

またこれらはドルだけでなく円で気軽に購入できます。おすすめはこんなところでしょうか・・・

eMAXIS slim 米国株式(S&P500)
eMAXIS slim 全世界株式
SBIバンガード S&P500
楽天・全米株式インデックスファンド
楽天・全世界株式インデックスファンド

なのでこれから投資をするのであればここから1つ選択しておけば間違い無いと思います。それにこれらはつみたてNISA対象ですから非課税で運用可能というのも見逃せません。

以上、なにか役に立つことあったでしょうか?
それでは、また!!

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