【コロナショック】主要なETFはどう動いたか? QQQ/VTI/VYM/HDV/SPYD

株式投資
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約1ヶ月前の3月にコロナショックで歴史的な暴落を記録していますが、最近は各国の大胆な経済対策のおかげでかなり持ち直してきているようです。

リーマンショック時の動きを見ると各ETFがどのような挙動を示すのかが解りますが、主要なETFで最近設定されたものは、たぶん・・・と想像することしかできませんでした。

このような耐暴落特性については、特にこれから投資を始める方にとっては気になる部分ですから、今回のコロナショックでのチャートの動きを下落前から立ち直りについて確認してみたいと思います。

もちろん次暴落したときに同じになるわけではありませんが、組み入れられている銘柄と暴落時の動きについては知っておいて損はありません。

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主要なETFと特長

では主要なETFを勝手にピックアップ、そのETFの特長を決めるのはやはり資産構成だと思うので、資産構成の上半分を占めるものが何か抜き出しました。

QQQ :テクノロジー
VTI :テクノロジー、金融、ヘルスケア
VYM :ヘルスケア、金融、消費財
HDV :エネルギー、ヘルスケア
SPYD:不動産、消費財、公益事業

ちょっと特徴的なことを書き加えると・・・

QQQ :約半分がGAFAMと成長株に集中投資
VTI :米国株式全体を組み込む(時価総額順)
VYM :配当利回り上位400銘柄 セクタの偏り少ない
HDV :高配当利回り75銘柄 エネルギーへ偏り
SPYD:S&P500銘柄中で高配当80銘柄 不動産へ偏り

ざっくりと言うと・・・

●成長株 :QQQ
●米国全体:VTI
●高配当 :VYM、HDV、SPYD

とりあえずここまでは各ETFの事前情報です。早速チャートを見てみましょう。

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成長株と高配当株ETF

過去6ヶ月主要ETFチャート
QQQ:水色 VTI:むらさき SPYD:ピンク

すべてのチャートを乗せるとごちゃごちゃするので、成長株のQQQ、米国全体のVTI、高配当で最近人気のSPYDの3つをピックアップしました。

結果は成長株のQQQはすでに回復に、高配当はまだ回復とは言えない状況、米国全体のVTIはその中間でかなり善戦しているというふうに見えます。

成長株への投資

成長株、テクノロジーが中心のQQQは暴落時の落ち込みも大したことなく、その後も順調に回復しています。テクノロジーについては景気敏感株として知られていますが、パフォーマンスや耐暴落特性はピカイチでしたね。

景気敏感というのはすでに昔のことなのかもしれません。GAFAMが事実上IT関連のプラットフォームになっていますから今後の成長にも期待できる!?・・・検討すべきETFといえますね。

●QQQはコロナショックの影響を感じさせない好成績
●主要な組み込み銘柄GAFAMはすでにITのプラットフォーマー

ただ米国全体のVTIやS&P500に比べてセクタが大きく偏っていることは意識しておいたほうが良いと思います。

米国全体への投資

米国株式全体への投資となればVTI、成績は超有名なS&P500と同じといえます。チャートを見ると成長株式のQQQと高配当株のSPYDの中間に位置しています。

まんべんなく色々な資産クラスを組み込んでいるので中間に位置するのは予想通りです。暴落時にも平均点を取り続けている事を改めて確認できました。

VTIは時価総額加重平均で組み込み割合を調整してくれるのでほっぽらかしても安心です。

高配当株への投資

高配当ETFといえばSPYDの他にもVYM、HDVがありますが、今一番注目を浴びているのがSPYDです。この理由が配当利回り4%超えと高水準で、しかも低コストということです。

積極的に高配当銘柄を組み込んでいますが、銘柄はS&P500の中から高配当を選んでいるので怪しい銘柄が含まれていないということも安心材料かもしれません。

チャートを見ると下落幅がかなり大きく、一般的に高配当は下落しにくいと言われますが、今回はセオリーとは少し異なっているようです。

また暴落後、なかなか戻してこないのは高配当故に仕方ないでしょう。一般的に企業が成熟して成長性が小さくなってくると、利益は配当という形で株主に還元されます。なので「高配当=成長性が低い」わけです。

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高配当ETFの比較

では高配当ETFで注目されるVYM、HDV、SPYDを比較してみます。同じ高配当でもその特長によってどう変わるのでしょうか?

過去6ヶ月高配当ETFチャート
VYM:水色 HDV:むらさき SPYD:ピンク
(参考 VTI:オレンジ)

VYM、HDVとSPYDのチャートに差が見られますね。

●SPYD 
 下落幅が大きく成長性も低い(その分配当利回りが高い)

●VYM、HDV
 ほぼ同じ動き、さすがにVTIほどではないが耐下落性やその後の回復は良好

高配当ETFトータルリターン(過去3年)

これは過去3年の配当合わせたトータルリターンとなります。平常時であればこれらの高配当ETFのトータルリターンはあまり差がありませんが、耐暴落特性が低いSPYDはコロナショックにより差をつけられていますね。

まとめ

平常時であればあまりチャートに差が出ないかもしれませんが、今回のコロナショックのような暴落が起きると 影響を受けにくいもの、モロに受けてしまうものがはっきりと見えてきます。

今回のコロナショックで最も影響を受けなかったのがQQQ、すでにITのプラットフォーマーとなっているGAFAMを半分も含んているのがその理由だと思います。ちょっと偏りすぎですが、成長性含めて今後も期待でいそうです。

一方で高配当ETFとして人気のVYM、HDV,SPYDですが暴落の影響が大きいのがSPYD、高配当にかなり振っているので成長性がやや弱いように感じます。

今すぐに高配当がほしいのであればSPYD、時間をかけて配当金と売却益両方を狙うのであればVYM,HDVというのが良さそうです。

今すぐに配当がほしいわけではない、悩まずに投資をしたいというのであればVTI もしくはS&P500で問題なさそうだ・・・と改めて確信です。

各国政府はコロナショックによる経済対策として巨額なお金を刷っています。これ最終的にどこに行くんでしょうね・・・

SPYDは暴落時に大きく値を下げていますが、高配当投資では非常に魅力的です。基本高配当投資は株価を気にする必要がなく まあ減ってなければOKという投資だからです。

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