【高配当】しかも売却益も狙える米国ETFを探せ!

配当
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配当金が高くて しかも企業も成長し株価もアップするような株あったら誰もがほしがりますよね、でも配当金が高いことと企業の成長は相反するのでこのような株はないはずです。

結論は「高配当でしかも売却益も狙えるETFはない」・・・これでは脳がありませんのでなんとか工夫をしながら「高配当でしかも売却益も狙える」ETFを探してみたいと思います。

その前に なぜ高配当と企業の成長が相容れないのか・・・まずここを抑えておきましょう。

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高配当と企業の成長が相容れない理由

配当金は企業の利益の一部を株主に還元するものです。つまり儲けた利益を株主により多く還元する企業が高配当、逆に企業の成長に使う場合は株価で還元ということですね。

高配当  :企業が成熟し成長性が低い(配当で株主還元)
企業の成長:利益を企業の成長に使う(株価で株主還元)

たとえばGAFAは米国を代表する成長企業ですが、APPLE以外は無配だったと思います。より企業が成長するために、得た利益を企業の成長のために利用しているため配当がないのです。しかし株価を上げることで株主には還元している事になります。

一方で高配当の例で言えば、フィリップ・モリスやAT&Tが思い浮かびますね。利回りは5%を超える高配当銘柄、タバコや通信といった分野で利益を出していますが成長性があるかといえば微妙、すでに成熟している企業といえます。

このような違いから高配当銘柄と売却益狙いの企業は相容れないのです。

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売却益と高利回りを狙えるETFはあるのか?

なので、結論から言えばこのような企業はありません。試しに少しだけ実態を確認して見ましょう。

配当利回りを確認

成長性が高い企業を中心に組み込んだQQQのようなETFでも実は配当金は出ています。直近の配当利回りを比較してみるとこんな感じですね。(2020/05/05)

QQQ:0.75%(高成長株)
VTI :1.93%(米国株全体)
VYM:3.62%(高配当株)
SPYD:6.77%(高配当株)

新形コロナウイルスの影響でかなり利回りが上がっていますが、米国株式全体(VTI)で見れば2%前後の水準で推移していることになります。

チャートを確認

このグラフは過去2年間のチャートとなります。配当利回りが高いほど株価の上昇スピードが遅い事がわかります。 つまり配当利回りと成長性は相容れないことがわかります。

 (水色:QQQ ピンク:VTI 紫:VYM オレンジ:SPYD)

実はこれは当たり前で、売却益と高い利回りが実現できるのであればみんなが欲しがります。当然多くのETFが買われるのですが、これにより株価は上昇し配当利回りが下がってしまうというメカニズムです。

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ほしいのは配当金と株の成長

しかし、見方を変えると高配当+売却益が狙える可能性が出てきます。

配当金は1株あたり**円として支払われます。なので株数が増えればその分 配当金も増えます。

たとえばVTIの現在の価格は$142.35 過去1年に1株あたりに支払われた配当金は$2.75なので配当利回りが0.19%と計算できます。(2020/05/05)

利回り=過去1年の配当金/株価
   =  $2.74   /$142.35

あくまでも1株単位で配当金が計算されますから、株が安く買えると配当利回りが増えて 配当金が多くなることがわかりますね。

もし暴落で価格が半分になれば2倍買えるので配当金が2倍になるといえばわかるでしょうか? なので暴落時など価格が下がったときにスポット購入することができれば、配当金が増えることもわかると思います。

以上より、そこそこ配当金が出るETFで、右肩上がりで成長しているETFを タイミングを見て一括購入ができれば「高配当+売却益」のどちらも狙えることがわかりますね。

増配という見方も忘れずに

配当金は企業の利益が原資ですから企業が儲かっていなければ減配する可能性があります。つまり1株あたりの配当金が減るわけです。 当然配当金が減るのはこまるので減配しにくい企業を組み込んだETFが良いことになります。

過去10年のVTIとPFFの1株あたりの配当金の推移です

VTIは着実に配当金が増えてきていますが、PFFはやや減少傾向です。なので同じ株数を持っていたとしても、配当金の額は変わっていきます。

●VTIは毎年もらえる配当金が増えている
●PFFは毎年もらえる配当金が減っている

どのようなETFを選ぶべきか?

以上を踏まえてどのようなETFを狙うのか? 個人的には米国全体へ投資する VTIやS&P500をベンチマークにしたETFが良いと思います。過去のチャートからも長期で右肩上がりが期待できますし、通常の利回りは2%程度ですが、暴落時に一括して購入できれば その分配当金も大きく増えてきます。

高成長の例
たとえばQQQは大きな成長は見込めるものの利回りが1%を切るので、「高配当+売却益」のどちらも狙うのであれば微妙と思います。

高配当の例

またPFFのように高配当のETFはほとんど売却益が狙えません。だいたい利回り5%を超えるとほぼ売却益は狙えないので、過去のチャートなどよく確認してみてください。

過去5年のチャート

紫のPFF、オレンジのVDEは配当利回り5%を超えていますが、以下チャートのように売却益は狙えないことがわかります。

ピンクのSPYDで利回り4%程度、なんとか売却益が狙えそうなチャートです。水色のVTIは米国株式全体への投資、安く変えれば売却益だけでなく配当金の面でもかなり有利になりそうです。

まとめ

高配当と売却益を同時に狙えるETFはない。ただしタイミングを見て安く買えればその分配当利回りも上がるので高配当と売却益を同時に狙いたい人はタイミングを見て一括購入が必要。

●高配当と売却益を同時に狙えるETFはない
●暴落時に一括購入することで高配当も狙える

また購入するETFですが高利回りのETFは価格が上がらないので売却益は狙えないこと、増配傾向が見て取れるETFを選びましょう。

●高配当は価格が上がらないので注意
●増配傾向が見えるものを選ぶ

結局VTIやS&P500がオススメ

なので、結論は「高配当+売却益」を狙うのであればインデックス投資に向いたETFをタイミングを見て買うことで実現可能とまとめてみたいと思います。

●長期運用で右肩上がりの成長が期待できる
●配当利回りが2%程度はある
●増配傾向が見える

タイミングを図るというと難しく感じるかもしれませんが、実は普段からやっている事と変わりありません。 積立投資を継続しながら安くなったらスポット的に買い増しをするだけです。

それが結果的に高配当にも繋がる可能性を持っているのですね。

高配当株投資とインデックス投資は別物、考え方が異なること知っておきましょう。

長期運用が前提の投資ですから、はじめて10年は含み損との戦いになるかもしれません。なのでリスク許容度が大切です。

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