原油先物がマイナス? なにそれ・・・原油を買うとお金がもらえるの? わけ無いじゃんと思っていたのですが、Bloombergによると「20日の米国株式市場では、S&P500種株価指数が3営業日ぶりに反落。原油先物が史上初めてマイナス圏となったことや、本格化する企業決算発表に投資家が神経をとがらせる展開だった。ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物5月限は、マイナス37.63ドルで取引を終えた。」とありました。(2020/04/20)
・・・つまり新型コロナウイルスによるロックダウンによって経済活動が停止、原油の供給過多が深刻化して原油在庫を持て余したエネルギー会社が損失を出してもいいから処分したいということです。Goldとかだったら大して場所も取りませんが、流石に原油となれば保管するにしてもコストがかかるわけですね。
問題は新型コロナウイルスによって経済活動が停止しているという事実がWTI初のマイナスという形で現れてきたということ、株価は小康状態ですが実体経済はひどい状況になっているのでしょう。
このような中で実体経済と株価の乖離は明らかですが、実体経済が悪化している中で政府が早期に行動していることに投資家は安心しているかもしれませんね。
このような中、多くの投資家の皆さんが行うように、やす吉もこのリセッションを利用して買い増しを続けています。底値のタイミングが読めないことから1年位かけてポートフォリオのキャッシュをすべてVYMに変えていこうかと考えていたのですが、WTIマイナスのニュースを受けて 少し期間を伸ばして2年かけて買い付けるように運用を少し買えました。
今回はどのように考えたかメモとしてまとめておきます。
経済対策はいつか終わる
S&P500のチャートを見ると今年2月末に約30%下落し、現在はその半分までもどしてきています。とは言うもののWTIがマイナスになるほど実体経済は落ち込んでいます。
これは政府も大規模な経済対策を素早く行っている・・・という安心感から株価が戻してきているように思います。ただいつまでも経済対策を続けているわけには行かないのでどこかで打ち止めです。
このときに株価がどのように動くのかわかりませんが、ネガティブなニュースとして押し下げる方向のバイアスはかかるでしょう。
実体経済への影響
ロックダウン解除後に景気がV字回復してくれればいいのですが、中小の企業は大きなダメージを受けている可能性があるのでここは未知数ですね。
ただ実体経済が戻ってくればそのうち株価も安定するでしょう。当面はこの辺のせめぎ合いで安定しない相場が続くのかもしれません。
ただリーマンショックから10年以上経っており景気が一巡しているとも言われている中、また昨年から行っている米中の覇権争いもあることから実体経済の推移も気になるところです。
あくまでも長い目で見たときの米国株式の成長は信じていますが、買い増しはタイミングを見るので、すこし長めに時間分散させたほうが良いとの判断。 ここから時間分散期間を1年→2年としました。
新型コロナウイルスは今年だけとは限らない
いつか新型コロナウイルスの問題は解決します。しかしそれがいつになるかは誰にもわからないということです。
たとえば過去に多くの死亡者をだしたスペイン風邪は1918年~1920年に流行し、この間に3回の流行があったそうです。特に死亡者数が多かったのが2回目、3回目だと言われています。現在ではH1N1型のインフルエンザウイルスの亜種であることがわかっています。
今回の新型コロナウイルスもウイルス性の疾患ですが、今までかかった人がいなかったので新型コロナに対して免疫を持っている人もいなかったわけです。このため多くの人が免疫を持つまでは流行が繰り返されるでしょう。その意味でワクチンの開発までは再燃する可能性も高く、経済への悪影響も続く可能性があると思います。
ワクチン開発にかかる期間は2~3年と聞いていますので、来年第2波がきて問題が再燃してもおかしくないと思っています。
・・・以上が買い増し期間を変更した主な理由となります。まあ個人の意見なのでこの様になるとは言い切れませんが、景気後退が長期化することも考えておかなければなりません。
たとえばドットコムバブルのように数年かけて株価が下がっていくのは精神的にきついものがあります。こんなときに心の安定につながるのは買い増しをすること、買い増しによって株価が戻ったときに大きなリターンにつながると思えるのは心強いです。
なのでやす吉は資金が底をつかないようにゆっくりと気長に続けていきたいと思います。
今回ネガティブな話ばかりでしたが、経済対策としてお金をばらまくということは、そのお金はいずれ株式(株主)に戻ってくると思っています。なので景気回復に向かったときの株価の成長がどの様になるのかは注目したいです。
コメント