暴落していた株価ですがトランプ大統領の大規模な財政出動で3月末を境にやや回復傾向が見えてきていますね。そうなるとこのまま株価が回復していくのか?それとも何らかのきっかけで更に大きく値を下げて二番底となるのかが気になるところです。
S&P500(過去6ヶ月)
このまま回復するのか? 二番底はあるのか?
このチャートを見て・・・
●これで底を打ったので買いと思うか?
●まだまだ二番底があると思うか?
個人的に思うのは今が底だと思って一気に買いに行くのはまだまだ危険ということです。なぜならばアメリカでの感染者は世界最大となり、非常事態宣言が出ている状態です。
通常であればすでにコロナウイルスの悪影響を織り込んだ結果が現在の回復傾向となっているはずですが・・・現状では想定以上の悪い材料が出てくる可能性がまだまだ高いと思うからです。
●コロナウイルスの問題はまだ解決をしていない
●解決したとして経済に与える影響が未知数
もし悪い材料が出てくれば株価は大きく値を下げて、二番底を打つのは目に見えていますし、このまま悪い材料が出てこないまま回復するのかもしれません。いずれにしても心理的に大きなショックが出てくるのかがポイントだと思っています。
原油価格も大きく値下がりしている
さらに言えば原油価格も株価に大きな影響を及ぼすでしょう。通常は50~60ドルあたりで推移していたWTI原油先物も2月頃から値を下げはじめて、20ドルを切るところまで落ちてきています。
これにより米国のシェールガス関連の企業が大きなダメージを受けています。特にシェールガス関連の企業は格付けが低く高利回りの社債で世界中から資金調達をしていますから、これらの企業が潰れるようなことがあれば株価にも大きな悪影響を及ぼすのは間違いないですからね。
リスクを取りすぎるな
暴落は心理的な影響が大きく影響すると言われています。つまり何らかの経済的な事件や大きな事故があると、まず株価が暴落すると言う形で現れ、そしてなにもないことがわかってくると徐々に株価が上がっていくわけです。
先程も書きましたが、現状はまだまだ悪い材料が出てくるような気がしてなりません。もしかするとそんなことはなく順調に上昇し続けるのかもしれませんが、リスク管理の上では景気は更に悪化することを前提に考えておくことが大切だと思います。
チャンスであることは間違いない
とは言うものの今まで高くて買いにくかったものが かなり安くなっているので買いのチャンスであることも間違い有りません。トランプ大統領は株価の下洛を許さない勢いで財政出動していますからすぐに戻るかもしれません。
しかし結局の所、短期でどう動くのか予測はできても言い当てることはできないので これからも暴落があると言う前提で自分のリスク許容度に見合った運用を心がけなければならないとうことです。
短期の値動きを言い当てることはできませんが、暴落したとしても、いつか株価はもとに戻ってきます。なので短期の値動きを追いかけるよりも安心して投資ができるレベル、つまり市場に長く立ち続けられるようにご自身のリスク許容度にあった投資を心がけるほうが実は大切なのです。
泰吉は長期運用をするのであれば米国はこれからも成長するだろうと楽観視しています。なので今が底だと思っても、二番底があってもどっちでも良いけど、短期的に見ればまだまだ悪い材料が出てくる気がするので一気に買うのではなく少しづつ買い増しをする作戦がベターかなと思っています。
まとめ
暴落していた株価が3月末で底をうったように見えます。このあと二番底、三番底があるのか?という疑問について 回答は「わからない」ということになります。
悪い材料としては・・・
●コロナウイルスの問題はまだ解決をしていない
●解決したとして経済に与える影響が未知数
●原油価格も暴落している
良い材料?としては・・・
●トランプ大統領は株価の下洛を許さないと思う
どちらを選択するのかはもちろんご自身ということですが、常に暴落は起きるものと考えて自分にあったリスク許容度で運用することを考えておかなければなりません。
ただ長期的には米国の株価は成長していくのは間違いないでしょうから、ここが底なのか? 二番底はあるのか? ということはあまり気にせずに 常に短期的な暴落はあり得るとの前提で運用を考えることが大切だと思います。
底のタイミングを狙っても、思い通りの買える人はいません。
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