S&P500連動のETFは日本で購入できるもので3つもあります。 つまり S&P500が米国の代表的な経済指数であることが容易に想像できます。
ちなみにそのETFとは 「SPY」・「IVV」・「VOO」 すべてS&P500連動なので基本的にパフォーマンスに差はありません。
S&P500
アメリカの代表的な大型株500社で構成され、アメリカ市場の約80%を取得しています。
大型株400銘柄のVYMとここだけ見ると近いものを感じますが、保有銘柄にはどのような違いがあるのでしょうか?
保有銘柄についてS&P500代表VOOとVYMで比較してみます。
保有上位10銘柄とその割合(VOO)
保有上位10銘柄とその割合(VYM)
VYMはS&P500に比べると組込銘柄に高配当を意識した選択が伺えます。 S&P500で上位に食い込んでいるApple・AMAZON・Facebookなどはあまり配当は高くなく、成長重視ですからね。
過去のチャートを確認
ではさっそく過去のチャートを見てみましょう。
SPYとVYMを比較(過去5年分)
VYMがオレンジです。 パフォーマンスはS&P500(VOO)がやや上回っていることが分かります。
ではトータルリターンでは??
VOOの配当は1.78% VYMは2.78%と配当金が大きいのですが、トータルリターンでもS&P500のほうがやや大きい事がわかります。
VTIとの比較(過去5年)
VTIは米国全体に投資するETF、非常に人気があるETFです。 そこでVTIとVOOのチャートを比較してみましょう。
VOOとVTIを比較(過去5年分)
見事なまでに一致しています。
ではトータルのリターンでは?
これもほぼ一致していますね、
では「SPY・IVV・VOO」を比較
同じベンチマークを指標としているので、基本パフォーマンスは同じ、経費率や配当に多少の差があります。 その部分比較してみましょう。
運用会社 | 配当 | 経費率 |
純資産 |
|
SPY | Bloomberg | 1.66% | 0.09% | 21兆円 |
IVV | BlackRock | 1,85% | 0.04% | 8.4兆円 |
VOO | Vanguard | 1.79% | 0.04% | 5.4兆円 |
VTI | Vanguard | 1.70% | 0.04% | 6.9兆円 |
「SPY」・「IVV」・「VOO」はどれもS&P500連動ETF、なのでどれもパフォーマンスに差はありません。 VTIは米国全体の大型・中型・小型株へ分散投資します。 このVTIともほとんど差がないことが分かります。
S&P500でみれば違いは配当率、経費率、純資産 純資産は運用期間が長いSPYが1番大きく21億円もの資産を運用しています。 続いて古い順に「IVV」・「VOO」と続きます。
一般的に資産が小さくなると流動性が悪くなり、売りたい時に売れない、買いたい時に買えないという現象が起きると言われますが、 一番新しいVOOでも 6兆近い 資金があるので流動性にはまったく問題ないでしょう。
経費率を見てもどれも 0.1%を切っているので実質問題にはなりません。 S&P500、VTI、VYMの選択は好みの問題と言えるのではないでしょうか?
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