最近の株価下落で気になっていること、それは楽天証券からの基準価額下落メール。これは楽天証券から重要なお知らせということで、デフォルトではもっている資産が5%以上の下落があった場合にメール連絡が来るというものです。
私も楽天証券で「楽天VTI、ifreeNASDAQ100」を積み立てているのでこのメール連絡は何回も受けていますし、楽天証券のHPでは重要なお知らせとして 5%以上基準価額が下落が下落したことを伝えています。
このおしらせ、特に投資初心者が見たらどう思うか、どのように行動するのかを想像すると罪作りなおしらせだな~と思っています。
なぜならインデックス投資の場合は基本ほっぽらかしでOKルール通り積み立てを継続してたまにはリバランスということでいいのですが、今回は急激に下落したため何回も繰り返しメールが配信されています。
楽天証券のお知らせ一覧をみると「基準価額下落のお知らせ」が以下のように連日掲載されていることがわかります。
それでなくてもニュースなどで株価下落については報道されていますから、特に投資をはいじめたばかりの方は心配をしているでしょう。 追い打ちをかけるように証券会社から重要なお知らせとして連日メールや掲示板で掲載されると流石に慌ててしまうのは目に見えています。
長い目で見て行うべき投資がブレブレにならないように注意をしなければなりませんね。
基準価額の下落を受けてポジティブになる人とネガティブになる人
商売の基本は安く買って高く売ることですから、投資においても基準価額が下がるということは買い時ということができます。このため常に買い増し出来るキャッシュをある程度の割合で保有することが推奨されます。
しかしどうも投資経験の浅い人は一気に購入して、その資産が育っていくのを黙って見ている傾向が強いように感じます。そしてその原因の一つが以下のようなグラフではないかと思っています。
これは御存知の通り、複利運用で長期投資をすると大きく資産が育つことを説明するのによく使われるグラフです。
このグラフから直感的に読めるものは時間が経てばどんどん資産が成長するということ・・・
・資金があれば早めに投入したほうがトク、
・資産は必ず増える
しかし実際には以下のグラフのように大きな下落や成長を経験しつつ右肩上がりで成長しています。
S&P500長期チャート
確かにこのようなことは投資を始める前からわかっていたことですが、やはり資産が増えることに期待をしすぎて計算上のグラフをイメージしてしまうこと、そしてはじめて資産が減ると、以外に暴落に対する耐性がないことに気がつくわけです。
つまり暴落が起きてネガティブになる人は頭では理解しているつもりでも実際に経験がないために自分が耐えられるリスク許容度を大きく超えた人であり、そのような人にこの楽天メールが追い打ちをかけているように見えます。
一方でポジティブになれる人はある程度投資経験があり、株価は多くの暴落を経験しながら成長してくことを肌で感じている人、必要以上のリスクを取っていない人でしょう。
個人的に思うこと
楽天証券からの暴落メールは情報連絡サービスとしてはいいのですが、受け取った人の行動が心配になります。つまり投資経験の浅いひと 投資を始めたばかりの人にとっては非常に辛いメールで これをきっかけに売却する人が増えるのでは・・・
暴落時に売るということは安く売るわけですから損をしてしまいますよね、プロの投資家であればそのような判断をせざるを得ない場合もあると思いますが、個人投資家は時間の成約がないので期日までに利益を出さなければならないというノルマはありません。
であれば暴落時は経験を積むいいチャンス、今後の運用について考えるいい機会です。過去の実績からも暴落が何年も続くのは稀、できるだけポジティブに捉えて長期で儲かるように市場に立ち続けることが大切と捉えましょう。
なお、楽天証券からのメール連絡は設定で止めることもできます。検査すれば方法はすぐに見つかりますのでこの連絡が不要という方はHPで以下のサービスを止めればOKです。
「投資信託自動メール」通知サービス
- 基準価額等の情報を当日中にお届けしますので、より早いタイミングの投資判断にご活用いただけます。
- お客様の評価損益情報をメールでお届けしますので、ログインせずに資産状況をご確認いただけます。
- メール設定・変更画面がシンプルで使いやすくなります。
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