久々のランキングを確認しておきたいと思います。普段であればランキングに大きな特徴や変化はないのですが、2月から始まった暴落相場の影響でこのランキングが大きく変わってきたのではないかと考え、久々に確認してみることにしました。
どのようなETFが人気となっているのか確認と考察をしてみたいと思います。
2020年2月保有額ランキング
では早速楽天証券の2月度のランキングと過去のランキングをまとめたものを見てみましょう。
トップ3は不動です。やはり「VT,VOO,VTI」の人気が伺えます。またPFFが順位を落としてVYMが繰り上げています。
中でも注目はSPYDですね、昨年9月のランキングではトップ10圏外だったのがいきなり6位、PFFに迫る勢いです。同様にQQQがランク外からトップ10に入っています。
海外ETF 保有残高ランキング

SPYDはまだ誕生して間もないETFですが、S&P500の構成銘柄のうち高配当の80銘柄に均等投資するETFです。 低コストと高配当(利回り4%超え)が人気を呼んで保有残高トップ10入りです。
今までは高配当といえばPFFがお決まりだったのですが、キャピタルが狙えないことから一気にSPYDに動いたように思います。
またQQQは情報系の銘柄が多く含まれるため、景気に敏感で値動きが激しいのが特徴と思いますが、リーマン・ショック後の10年でおよそ7倍に急騰していることが保有残高ランキングに影響を与えているのかもしれません。
SPYDが人気なのは理解できるのですが、QQQが急にここまで順位を上げた理由については理解できていません。過去の実績という事なのでしょうか?
あと特徴はVWOがランキングを落としていることです。新興国は経済発展していく可能性が大きいものの、株価はなかなか上昇しないのでランキングを下げたのもなんとなく納得できます。
2019年5月買付け代金ランキング
では2月1日~2月29日までの買付ランキングです。この間大きな下落により市場は約30%ほど下がっていますからランキングにどう影響を与えたのか気になるところです。
海外ETF 買付代金ランキング

ここでも目を引くのがSPYDがトップにあることですね、保有残高でもいきなりの6位ですから相当買われているものと推測します。一方で高配当で人気のあったPFFがランク外というのも環境の変化を感じます。
またQQQもNASDAQの中でも選りすぐりの100銘柄に投資でき、過去の実績などから人気があるようです。
過去3年のトータルリターン(QQQ,VOO,SPYD)

2月20日頃を境に株価が大きく下落していますが、それまでは株や債券、不動産等々全面的に割高だったことから、ここに来てホントは欲しかったETFの値が下がったので一気に買われたものと想像します。
またSPXLやTECLといったレバレッジ型のETFも大きく買われていたことがわかりますが、ブルなので下落直前の右肩上がりの状況で買われていたものと思います。暴落が始まって1ヶ月が過ぎているのでベア型のETFもかなり買われているものと思います。
どのような環境下でも積極的に運用する人は一定数いるということが見えますね、引き続き3月のランキングがどの様になっているのか注視してみたいと思います。
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