株価の暴落が始まりS&P500など主要な指標は軒並み30%以上の下落となっています。当然買い増しを続けていかなければならないのですが、ドル転するときに思ったほど円高に進んでないな・・・
私のイメージは:
1:株価暴落
2:円高進行
3:ドル転
4:下がった株式ETFを買う
つまりコロナショックのようなネガティブな状況が起きれば株価が下がり、円高が起きる。そうすると円でキャッシュを持っておけば、円高でドル転することになるので為替と暴落のダフルで美味しいはず・・・というものでした。
確かに3月の初めに一時的に102円くらいまで下げましたが、今は110円前後で推移しています。なのでちょっとあてが外れた感じです。
過去、有事で株価が下がれば、ほとんど円高になっていたと思いますが 結論は為替は難しく将来は誰にも予想できないということです。結局の所ドル転も時間の分散が大切ということですね。
ただ状況を整理しておくことは自分のレベルアップにも役立つものと思うので色々と調べてまとめてみました。
色々なコラムをみると
「円高に進まない=昔ほど円が強くない」理由については主に以下をとなえる人が多いようです。
●円キャリートレードの減少
●日本から海外への投資増大
円キャリートレードの減少
前回の大きな暴落といえばリーマン・ショック。この前は世界的に円キャリートレードがはやっていました。低金利の国でお金を借りて高金利の国で運用すれば儲けにつながるからです。
この場合、先行きが不透明になれば当然円を買い戻す動きが活発化します。つまり円高圧力が高まるわけです。しかしリーマンショック以降は低金利政策を行う国も多く円キャリートレードはあまり活発化していなかったため円を買い戻す必要がなかったという意見です。
日本から海外への投資増大
日本から対外直接投資の需要が高まっていることが円高に進まない要因という意見もあります。つみたてNISAもしかり、GPIFの運用にも海外の株式や債券が組み込まれています。
更にGPIFも来月から資産構成の見直しで外国債券の比率を10ポイント引き上げて25%とする方針を発表しています。
実は日銀の 経営委員会が3/9に行われています。この中では当然 積立金の資産の構成の目標(モデルポートフォリオ)の変更も議決されるでしょう。この中で外国債権の組み込み割合引き上げも話し合われているはずです。
そして10ポイント引き上げということはGPIFの運用規模が約160兆円ですから16兆円分の円を売ることになります。これかなりのインパクトがあると思いませんか?
過去1年のドル円チャートをみると急激に円高が進んだあと3月の初めからいきなり戻していることを考えるとGPIFのポートフォリオ変更が為替にも大きな影響を与えたものと勝手に想像しています。
円高は遅れて進行する?
過去の株価の推移、ドル円のチャートを改めて見直すと面白いことがわかります。あくまでも個人の勝手な思い込みですので注意していください。
このチャートは過去10年のドル円チャートです。これをみると円高のピークが株価が大きく値を下げピークを過ぎたあたりから円高に進んでいることがわかります。
ドル円チャート(過去10年)
例えばリーマンショックでは株価下落のピークは2009年の3月ですが、円高は2011年~2013年にかけて進んでいますね、この間日本は無策だったのでこれだけ長引いたとも思います。
またチャイナ・ショック時は2015年~2016年はじめにかけて株価の下落を経験していますが、その後に円高のピークを迎えている事がわかります。
勝手な推測ですが、下落のはじめは様々な経済対策などが打たれるので為替が急に大きく変わることは少ないものの、株価下落のピークをすぎると徐々に円高が進んでいるように見えます。
今回はたまたまか、意図的かはわかりませんがGPIFのポートフォリオ変更により急激な円高は避けられたものの株価下落のピークをすぎればきっと円高が進むだろう・・・などと想像しています。
結局は時間の分散
・・・と色々と思うことを買いてみましたが 結局は株価と同じで上がるか下がるかは不明、ただ過去は株価下落のピークを過ぎてから円高が進んでいったという事実があるだけです。
すでに円高になりにくいような環境が進んでいるかもしれませんし、その時々の各国の政策にもよって動きが異なるでしょう。
もしこれからも同様な状況が繰り返されると思うのであれば、次回暴落時に備えて キャッシュはドル多めで円少なめということを考えておいてもいいかもしれませんね。
いずれにしても決めたアセットアロケーションをしっかりと守る。そして暴落時にどのような対応をするのか事前に決めておくことが重要と言うことは何ら変わりません。
色々と考察してみたのは次回暴落時に備えてどうするかイメージを固めておきたいからです。すでに今の暴落相場に対してどうするのか・・・もし慌てているのであれば「何もしない」というのが最善の策でしょう。
暴落したときにどのような行動を取るのか、考えておくことは非常に有効だとおもいます。やす吉もそのように考えて作戦を立てていました。
高配当で人気のSPYDも株価が大きく下げています。これを機会に仕込んでおくのも良いかもしれませんね。
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