配当金20万/年は少ない!? 高配当銘柄への投資有効性について

配当
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配当利回り2%、1000万円投資しても年間の20万では配当が少ない、だから高配当銘柄への投資はあまり意味がない・・・という意見があります。たしかに大きな金融資産がある人であれば数%の配当を得るだけで生活がまかなえてしまうわけですが、一般的なサラリーマンであればそれだけの金融資産を手にすることが難しい、なので高配当投資をしても配当は微々たるものなので、あまり意味がないのでは?ということですよね。

現実的に生活のすべてを配当で賄うにはちょっと難しいかもしれませんが、目的をはっきりさせると高配当投資のメリットが見えてきます。なので今回は私が思う高配当銘柄の魅力について改めてまとめておきたいと思います。

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私が思う高配当ETFの特徴

まず高配当のETFといえばだいたい2~4%くらいの配当利回りです。個別銘柄であればもっと高いものもあるのですが、自分で銘柄を選択する難しさ(おもしろさ?)がありますが、ちゃんと勉強をしないと痛い目を見そうなのでETFに限定しますね。

もし、20万円/年の配当を得ようとすると 配当利回り2%で1000万円分の金融資産が必要です。ETFでいえばVYMの税引き後の利回りがだいたい2%です。もっと高い利回りのETFもあると言われそうですが個人的におすすめなVYMではこのような利回りです。

一生懸命お金を貯めて、もしくは高配当銘柄を買い続けて1000万円になったとしても年に20万円しか配当が得られないということに、これは月になおすと1万7千円ほどということになります。うーん物足りない・・・というのは理解できますが、VYMの場合は売却益も期待できますし、トータルリターンでも5~7%くらいが適切なリターンだと思います。つまり配当はこんなものだと思ってください。

また配当利回りが大きいものの方が人気が出そうですが、いままで見てきた中では以下のような特徴が見えてきます。

5%を超え:
価格が上がらないので売却益は期待できない

減配の可能性が高い

2~4%:
配当と売却益いずれも狙える銘柄がある
また利回りが小さい方が増配が期待できる

ざっくりとこんなところですね、投資のリターンはどうしても数%なので過度に期待はできないということです。

次に進む前に一般的に推奨されるインデックス投資と高配当投資について確認しておきます。

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インデックス投資について

投資初心者や投資のメインにインデックス投資が推奨されています。金融庁の進めているつみたてNISAもこのインデックス投資ということになりますね。

インデックスといえば米国のS&P500をベンチマークにしたETFや投資信託がテッパンですし、どなたにでもおすすめできるものと思います。ただ弱点は利益を確定しないとリターンが得られないということですね。

何をアタリマエのことを・・・と言われそうですが利益を確定するというのは意外に難しいと言われています。投資の世界では売りは買いよりも難しいという言葉がありますし、また売らなければリターンが得られないということですから、いくら含み益が積み上がったとしても生活が良くなる実感を得ることができないということです。

取り崩して使うときは定率で定期的に現金化して使うなど工夫が必要です。ただトータルリターンで見れば高配当投資よりも大きい傾向があるといいます。なので若いうち(資産形成期)はインデックス投資のほうが良いかもしれません。

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高配当投資について

一方で、高配当投資は定期的に配当金が入ってくる(リターンが自動で確定する)イメージです。原資を取り崩さなくても定期的にお金が入ってくるとので投資元本が増えればその分配当も大きくなります。 自動的にキャッシュフローが改善していくので日々生活が楽になっていくことを実感できるかもしれません。

 ●定期的に配当金が入ってくる
 ●銘柄によっては増配も期待できる

増配の例ですが、以下グラフはVYMの配当金の推移です。VYMを1口持っていた場合、毎年払われる配当金の合計(税引前)が毎年変わっていることがわかります。前の年に比べて増えれば増配、減れば減配です。

2007年は$1.36だったのが2019年は$2.84に増えています。リーマン・ショック時は流石に減配しましたがその後は連続増配を重ねています。結果 2007年と2019年を比べると2倍以上になっていたことがわかります。

また この増配は 過去9年だけでみれば 毎年5~7%づつ配当金が増えていたことになります。

あと高配当銘柄を選定するのは企業の業績などを考慮して選択をしなければならないのですが、米国のETFにはこれらをクリアした素晴らしいETFがあります。有名なところでは「VYM.HDV、SPYD」高配当株式を考えるのであれば、これらのETFはぜひ検討してください。

配当についての一つの考え方

月に1万7千円の配当じゃ豊かさを実できないという方、たしかに微妙な金額であることは間違いないですよね。でも固定費を削減していって生活を身軽したいと考えるのであれば、配当金で固定費を一部賄うこともできます。また年に1回家族で旅行に行く資金にするという使い方もできます。

つまり配当生活のように漠然と考えると過度にリターンに期待するので物足りない。でも何に使うのか目的を明確にするとかなり有効なお金であることがわかります。 例えば私の場合は年金だけでは生活はカツカツが見えているので、老後の余裕分として配当金を活用することを目的にしています。

また増配についても触れておくと、先程のVYMでは過去9年間に毎年5~7%も増配しています。つまり毎年もらう年間20万円の配当金は徐々に増える可能性があるのです。

3%づつ増配したとすると
 今年   20万円
 5年後  23万円
 10年後 26万円

6%づつ増配したとすると
 今年   20万円
 5年後  26万円
 10年後 32万円 ⇒月々2万6千円

お金は最終的には使うわけですから、売却益を狙うインデックス投資では自らが利益を確定させていかなければなりません。このときに金融資産がその分減る経験をしなければなりませんが、お金が減っていく 口数が減っていくのを見ているのはあまりいい気分ではありませんよ。

一方で高配当投資は金融資産自体が減ることはなく口数も減りません。しかし配当という形で利益を定期的に確定させてくれるので精神的に非常に楽です。感覚的には何もしなくてもお金が入ってくるわけですからね。しかも増配も期待できる。・・・というような違いがあります。

以上、思うことを色々と書いてみましたが 原資を取り崩さずに配当金の範囲で満足できる生活が達成できればお金的にはかなり余裕ができたと言えるような気がします。なのでやす吉も当面はそこを狙って運用を継続します。

なるほど、高配当投資しようと思われた方、念の為ですが高配当になればなるほど減配の恐れや価格が上がらずに売却益が狙えないという状況になる可能性が上がりますので注意してください。


高配当ETFで有名なものは「SPYD、HDV,VYM」が挙げられます。これらについて思うこと整理してみました。

日本株式は今は投資していません。なぜならば良さげなETFが見当たらず、個別株として自分でポートフォリオを考えなければならないからです。でも内部留保を貯め込んだ日本企業、もしかすると大きなボーナスがあるかもしれません。

高配当投資は長期間安定した配当金を狙うもの・・・と考えれば増配という視点は外せません。

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