投資の目的は人それぞれですが投資した資金はいつかは使うと考えれば 年令によって投資のステージは3つに分かれるのではないかと思い始めました。
1:資産形成期
2:運用方針変更期
3:取り崩し期
取り崩し期を年金不足分のカバーと考えるのであれば、65歳以降が取り崩し期です。運用方針変更期は取り崩す事を前提にして運用に徐々に変えていく時期、そして若いうちはリスクを取って資産形成を行う時期というイメージです。
というのはわたしが投資を始めたのが50歳の頃ですから、実は取り崩しを前提に運用方針を徐々に変えていく時期から投資を始めてたのでは・・・という事を出口を考える中で思うようになりました。
つまりパフォーマンスを求めて投資をするのではなく、すでに出口を見据えた運用に変えていく年齢となっていたことを段々と実感するようになったのです。
資産形成期
イメージですが若いうちは失敗してもリカバリーする時間が取れることや含み損を抱えてもひたすら積立することで 結果大きく資産を成長させることが出来ると思います。なので50~55歳位まではひたすら株式で良いのではないか、と思っています。
若いうちから稼いで投資に回す事を意識するだけで将来大きな差がつくのは明白です。もしこの時期に資産を大きく育てることができれば、配当で生活を賄うような事もできるかもしれません。
いずれにしてもこの時期の投資は夢がありますね。
運用方針変更期
50~55歳以降年金をもらえるようになるまでの期間は徐々にディフェンシブな銘柄を増やしていくことや現金の比率を上げることで取り崩し期に備える必要があります。株式を保有する割合は「100ー年齢」とよく言われますが、取り崩しを考えるのであればある程度は納得がいくものです。
ただ、取り崩しだけを考えると ひたすら減っていく資産と向き合わなければならないわけですから夢がなく心配ばかりが積み上がりそうです。
もし生活コストを押さえることで、「年金の不足分があまり大きくない」というのであれば株式から定率で現金化する方法も考えられます。定率とは暴落が起きればその分少なめに現金化するという意味で、不足分は働くか節約で乗り切るというものです。
この場合は高配当ETFのVYMよりもリターンの大きいVTIやS&P500が良いということになりますね。
以上のようなことを、自分の持っている資産額や取り崩し期の生活イメージから 今持っている資産の内容や運用を変えていく時期となります。
配当金生活に向けて
取り崩し期に高配当銘柄からの配当金+年金で生活費がまかなえる状態は一つの理想です。運用方針変更期のわたしもここを目指したいのですが、まだ目処が立っていないとうことになりますね。
これを実現させるには高配当の個別銘柄選定・・・現実的には財務盤石の高配当個別株で自らポートフォリオを作るのが一番手っ取り早いと思うのですが、財務諸表に精通しているわけでもないので今のところはETF中心です。
ただETFで高配当といってもVYMでも税引後2%くらいですから、これに見合う資産が必要、もしVYMで月10万円の配当がほしいとうことは年間で120万円です。ということはざっくりといえば6000万円分のVYMがないと目標クリアできません。
もし税引き後の配当が4%狙えるとするならば3000万円で達成ということ、これを実現させるとすればPFFやHYGといったETFがあります。 問題はキャピタルゲインが全く期待できないことですね。
唯一SPYDが4%以上の高配当と株価上昇が期待できるETFですが、設定日から3年と若いのと、高配当ゆえに増配傾向とは言えないようです。
こう見ていくと増配傾向にあるVYMはさすがと言えますね。改めてVYMの選択は間違っていないと実感します。問題は税引き後利回りが2%ということ、月々10万円の配当を得る資産額まで届く見込みが立たないという事です。
私事ですが・・・
このまま行けば年金不足分はVYM+AGGからの配当+楽天VTIの定率切り崩しになってしまいそうです。
高配当個別株を加える方法もがありますが、年金受給まであと9年ですから今の時期に新たにリスクを追加するような運用はちょっと微妙です。
もちろん財務盤石な個別株は探しては行きますが、今のところは現在のVYMの逆張りを継続しつつ時期をみて個別株やSPYDやPFFというような高配当ETFのトッピング・・・という方法しか思いつきません。
しかし9年後、資産をすべて切り崩さざるを得なくなったときのことを考えれば債券の比率を高めざるを得ない。ということになります。
・・・と冷静に整理してみると「切り崩し期」にむけて今自分は何をしなければならないのかがまだ決まっていないというのが目下の課題です。もしかしたら投資に回すお金を増やすため副業というのが答えかもしれません。
いずれにしても 株式を持つ、投資をするということはこれからの世の中では必須ですから自分で調べて、考えて運用方針を決めていかなければなりません。
高配当個別株でうまくポートフォリオが作れれば4%くらいの配当が狙えるのではと思っています。 そのための勉強も立派な投資ですね。
普通のサラリーマンが配当金生活をするためには投資だけではかなりの時間がかかってしまいそうです。場合によっては副業なども必要になってくると思います。
今回は65歳から年金不足分を配当によって賄う方法について考えてみましたが、年金繰り下げ受給という選択肢もあるので総合的に判断ですね。
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