米中の覇権争いが続く中でもS&P500も高値を更新し続けていますね、では債券は・・・というとこれも高値更新中でなかなか買うものが見つかりません。 昨年末に一時的に株価が下がりましたが、今年に入ってからはなんだかんだと株価が上がり続けて買うタイミングを逃し続けています。
このようなときにどうしたらよいか,改めて考えてみました。
これは過去1年のVTIとAGGのチャートですが、リセッションが叫ばれている中でもジリジリと値を上げてきていますし、債券のAGGも同様ですね。
一般的に株価が上がれば債券が下がる逆の相関性があるといいます。更にいえば利下げ局面ですから本来は債券が下がってもおかしくないのですが株価暴落を心配して債券に乗り換える人が増えているのかもしれません。
長短金利差についてもマイナス、ISM製造業軽機関指数も3ヶ月連続して50を切っています。そのような中での株価上昇、そして債券も高い水準を維持していますからなかなか買えませんね。
暴落は間近と考えるのが普通だと思いますが絶対ではありません。このまま上がり続ける可能性だってあるわけです。
状況を整理する
主要な景気指数が良くない中で米国株式や債券が高い水準にあることを確認しましたが、他はどうなのでしょうか?
米国不動産のIYR 過去1年のチャートを見てみましょう。こちらも徐々に上げてきていますね、不動産も好調のようです。
日本の状況として日経平均の過去1年のチャートを見てみます。10月以降やや盛り上がっているように見えますが、米国と違って右肩上がりとはいえなさそう、典型的な日本的なチャートです。
日本の不動産についても見てみましょう。東証REIT指数の過去1年のチャートです。これも好調に推移しているように見えますね、まあ日本の状況ですからオリンピックまででしょうか!?
ざっと見てみましたが、米国株式や債権、リート、日本も調子が良い状態が続いています。ほぼすべての資産クラスが上昇していることになりますね。
バフェット指数を確認する
御存知の通りバフェットさんが利用していると言われるバフェット指数、株価が割高なのか割安なのかを判断する指数です。
株式の時価総額全体÷名目GDP をパーセントで表したものです。つまり株価総額とGDPがイコールであれば100、それよりも高ければ割高であり、低ければ割安となります。
米国バフェット指数(長期)
これを見ると2018にはすでにITバブル直前の水準まで上がっています。この状況が1年以上続いているので、かなり割高水準が続いていると考えられますね。
長短金利差やISM製造業景観指数がアラームを発していることから近い将来に暴落が起こると言われるわけです。
ではどうするか・・・
暴落が起きるのであれば株を売却してキャッシュを更に増やすのがいいと言うことになりますが、暴落が起きそうというだけで実際にどうなるかはわかりません。更に上げ続けるかもしれないのです。
もし今後も上げ続けるのであればポートフォリオのキャッシュを増やす必要はありませんし、下げると思うのであればキャッシュを増やしたほうが良いということなりますが、前提は未来のことを正しく言い当てることは出来ないということ。
つまり冷静になれば全体的に上昇している環境では、買うものがないのであれば買わなければいいですし、やはり決めたポートフォリオの割合を守り続ければいいということになります。
決めた割合を守ることが結果的に割高のものを買わずに割安のものだけを買うことが出来ることを改めて思い出したいですね。
出口戦略を意識してもいいかも
また50歳代の方はそろそろ出口を意識した運用を検討しても良いと思います。つまり積み上げた資産はいつかは使うわけですから取り崩しをかんがえて、使うときに市場が暴落していても大丈夫なようなポートフォリオを考える・・・とか、すでに資産が積み上がっているのであれば配当狙いに切り替えていったりとかを自分の頭で考えていくわけです。
わたしは50歳代半ばなのでそろそろ出口を考えなければなりません。それについてはまた今度書いてみたいと思います。
退職金を使って初めての投資を行うのは非常にリスクが大きいと思っています。これに対して年金繰り下げ受給という安全な選択もあったんですね。
米国株式の成長は5~6%暗いと言われていますが、2018年からのわたしの成績を整理してみました。参考まで・・・
ロボアドがどのようなことをするのか気になってテスト的に購入してきました。有効性は認めるものの手数料1%はやはり高いと言う結論です。