なぜ米国経済が強いのだろうか?リセッションが来ても安心と思ったこと

すでにリセッションが懸念されるようになってからかなりの期間が過ぎています。また昨年より始まった米中の覇権争いにより2018年12月に10%程度の下落がありましたが、それでもジリジリとポイントをあげてきています。

さすが米国株式と思ってしまいますが、ジリジリとポイントをあげているから米国が強いと言いたいわけではありません。 いつかはリセッションもおきるはずです。

VTI過去1年

長短金利差を見てみる

10年国債から3ヶ月国債の差を見たグラフが以下となります。過去の例を見ると、長短金利差が逆転するとその後1~2年で景気後退が始まったことがわかります。

リーマンショックのときも2006年に金利差が逆転してマイナスになっていることがわかります。ポイントは金利差がもとに戻った後にリセッションが発生していることです。

長短金利差の逆転は景気後退の大きなシグナル、長期金利よりも短期金利のほうが高いのは通常ではありえないことなので、短期金利を下げて景気刺激策を実施するわけです。

このため金利差はプラスに戻るのですが、すでに景気が悪い状況に変わりはなくリセッションが始まってしまう・・・ということです。

マイナスになる前に予防すれば!?

このメカニズムからすれば、長短金利差が逆転する前に景気刺激策を行えばリセッションも起こらずにみんなハッピーなのでは!? と思う方もいると思います。

株価だけを考えればそのとおりだと思いますが、株価が下がりつづけるということは簡単に言えば稼げない企業が増えたという見方もできるでしょう。そうすると予防的に金利を下げることを多用すると稼げない企業が延命されるということです。

そうするとリセッションが起きたときのインパクトは大きくなってくるのは想像に難くないですよね。リーマンショックからすでに12年経っていますし、長短金利差の逆転も発生、環境的にも米中の覇権争いがある中でも株価が上がり続けるのはやはりバブルの匂いがプンプンとしてきます。

ISM製造業経過感指数(Yahooファイナンスより)

ISM製造業景気感指数を見ても8月からは50を切ってきています。50を切れば景気後退と言われている指数ですから今株価が上がっているのは もはやバブル確定と言えるのでしょう。

2020年には景気後退という記事をよく見かけますが、これらのグラフを見ればそのくらいに景気後退がおきてもおかしくないことがなんとなく予想できますよね。

米国の経済が強い理由

ここまでの話で米国の経済が強い理由を説明していませんでしたが、リセッションが起きても確実に右肩上がりに成長していることを考えれば明らかに他国よりも強いと言えます。

これは米国では景気後退があっても次々と新しいイノベーションが次々と生まれて成長していくからです。

なぜ新しいイノベーションが生まれるのか・・・
このヒントが日本経済新聞にありましたので引用します。

世界のベンチャー企業への投資額が2017年に前年比49%増の1644億ドル(約18兆円)となり、2年ぶりに過去最高を更新した。北米地域が17%の伸びにとどまる一方で、中国やインドなどアジア地域が2.2倍に急増。北米に偏っていたベンチャー投資がアジアへと広がっていることが鮮明になった。調達額が数十億ドルにのぼる大型案件も目立った。
調査はベンチャー企業情報の米CBインサイツとプライスウォーターハウスクーパース(PwC)が共同で実施。世界のベンチャーキャピタルや事業会社による未上場の新興企業への投資をまとめた。
アジアのベンチャー投資額は17年に初めて700億ドルを上回り、北米の745億ドルに迫った。16年の段階では北米とアジアで2倍近い差があったが、シリコンバレーのベンチャー投資が一服するなかでアジア企業への投資の伸びが際立った。

ベンチャー投資、アジアが北米に迫る、17年は2.2倍に急伸

・・・とあります。

世界のベンチャー企業への投資額が2017年に前年比49%増の約18兆円になったこと。この中で米国の投資額は745億ドル(約8.4兆円)ですから、世界中のベンチャー投資の半分は米国で行われていることになります。

日本のベンチャー投資

これだけベンチャー企業へ投資をしているのであれば次々と新しいイノベーションが生まれてくるのも理解できます。米国の強さはこのようなところに現れているのだとおもいます。

ちなみに日本はどうなのか? 2017年のベンチャー企業の資金調達額は過去最高の総額2717億円だそうです。(ジャパンベンチャーリサーチ社)

過去最高といっていますが米国のわずか3%程度、少ないですよね アジアの投資額が2.2倍であることを考えると、日本が右肩上がりに成長するストーリがますます描きにくくなってきます。

まとめ

米国が強く右肩上がりに成長してきたのは新しいイノベーションが次々におきる環境にあるのは間違いないでしょう。これはベンチャー投資の額を見ても納得行くところです。

なぜならば世界のベンチャー投資の半分は米国で行われているわけですから。

とは言ってもリセッションは来ますしそのための準備も必要です。ただ個人投資家の投資先という意味では米国株式一択という選択でいいと思っています。

ただ中国やインドなどアジア地域でのベンチャー投資が2.2倍に増えていることは注目、いつまで米国一択でいいのかは今後考えてみたいと思います。

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