2019年、10月7日よりSBI証券でも米国株式で逆指値注文と期間の指定が90日に延長されることがSBI證券のHPにて公開されていました。今までは成行、指値注文で期間は15日だったのですが 注文方法が大幅に強化されたことになります。
大手のネット証券で、逆指値注文と、注文期間指定が90日なのはマネックス証券だけだったのですが、ついにSBI證券でも・・・こうなると楽天証券も追従するかもしれません。
更にいえばSBI證券は米国株式の定期購入も可能なため、まさにスキなく攻めてきていますね。
注文方法の違いを確認
株式の注文方法については様々な方法がありますが、いままでの注文方法の「成行」「指値」と今回可能になった「逆指値」について整理してみます。
成行:銘柄と株数を指定し、価格は相場の成り行きに任せる
⇒ 売買が成立しやすい
⇒ 相場によっては予想外の価格で取引することになる
指値:銘柄と株数、そして希望価格を指定して注文する
・買い注文時は希望価格よりも安ければ注文を執行する
・売り注文時は希望価格よりも高ければ注文を執行する
⇒ 自分が希望する価格で取引できる
逆指値:通常の指値とは逆の注文方法
・上昇トレンドにある銘柄を上がり切る前に購入する
・下落トレンドにある銘柄を下がり切る前に売却する
⇒ 値上がりしそうな銘柄の買い時を逃さない
⇒ 下落しつつある銘柄を早めに損切りする
たとえば、今よりここまで上がったら買う、とか下がったら売ると注文を出しておけるわけですから、逆指値では自分がパソコンの前にいなくてもいい訳です。
また注文期間がマネックス証券同様に90日と長くなりますから何度も逆指値をする必要はないということもメリットですね。 いままで米国株式で逆指値といえばマネックス証券だったのが、これについて差がなくなりました。
SBI証券のメリット
今回の変更によりSBI証券で米国株式を購入するメリットが大きく増しています。つまり米国株式を購入するメインの証券会社として利用しやすくなってると思います。主なメリットですが・・・
・米国株式の積立投資ができる
・SBIネット銀行との連携
米国株式の積立投資ができる
す恋前まで米国株式を購入するときの手数料は0.45%で最低手数料が5ドルとなっていました。このためまとまった金額を購入しないと手数料負けしてしまう状況でしたが、これが改善されて最低手数料がなくなりました。
これにより小額でも同じ0.45%という条件で購入できるようになっています。この意味では楽天証券やマネックス証券も同じになったのですが、SIB証券は唯一 米国株式の積立投資に対応しています。
積立投資は投資信託では当たり前にできますが、ドルベースで積立投資ができるのは現在SBI証券しかないはずです。 ドルで運用してリターンもドルで受けている人などにとっては嬉しいサービスです。
SBIネット銀行との連携
米国株式に投資をする場合は購入時の手数料、ドル転時の手数料などがかかってきます。投資信託ではこれら手数料は信託報酬に含まれていますが、直接米国株式に投資をするのであればこれらは個別にかかってきます。
SBIネット銀行はドル転の手数料が安く1通貨あたり4銭、積立では2銭と業界最安値、SBIネット銀行からSBI証券への外貨入金も同じSBIグループのため無料と非常に条件が良いといえます。
まとめ
SBI証券で米国株式において逆指値が使えるようになると、積立ができるメリットやドル転のコストが低いというメリットをあわせて、他の証券会社よりも1歩、2歩有利になると思います。また逆指値も90日まで注文が有効のため何度も逆指値を入れ直す必要もありません。
なかなかスキ無く攻めてきていますね、ドルで運用をするのであればSBI証券で決まりと言ってもいいでしょう。
唯一気になるのが楽天証券の楽天カードで投資ができる=楽天ポイントがゲットできる というのはさすがに SBI証券では対抗できなさそなサービスだと思います。
以上よりドルで運用するのであればSBI証券、つみたてNISAなどドル転しないで投資信託をするのであれば楽天証券という使い分けが今のところは良さそうに思います。
問題はこの逆指値をどのように使いこなすか、確かに株価が下落トレンドに入ったら逆指値で売ってしまうことは可能、そして上昇トレンドにのったら買うということは可能ですが・・・
実際にはそんなにうまく行かないでしょうし、結局はほっぽらかしたほうが良かった、というようなことがないように これから色々と研究してみたとおもいます。
米国株式の最低手数料が今年7月よりゼロとなりました。それまでは5ドルだったのですが何が変わるのか確認してみました。
日本での投資環境は日増しに良くなってきています。例えば今年の6月よりニッセイ外国株式インデックスファンドの信託報酬が0.1%を切りました。
S&P500へ投資するSBI・バンガードファンドも0.1%を切っています。もとがVOOで経費率0.03%ですからかなり頑張っていることがわかります。
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