つみたてNISAは元本割れとの戦いかもしれない

おもうこと
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年金の不足が2000万円とのレポートからつみたてNISAやiDeCoが注目されているようですね。レポートについては色々と意見があるところでしょうが、自分の将来について関心を持つ人が増えたのは良いことだと思います。

ではつみたてNISA どのような商品を選ぶべきか・・・ となるわけですが、その前にしっかりと認識しておかなければならないことがあります。 それは投資ですから必ずプラスというわけには行きません。マイナスになって含み損を抱える可能性もあるということ。

この含み損にビビってしまい投資をやめてしまう方が多くいらっしゃると聞きます。投資経験者であれば気にしないで買い進めるでしょうが、初めての投資という方にとっては元本割れして含み損を抱えることで受けるストレスに負けてしまうわけですね。

そして選んだ商品が悪いのではないか・・・とか、このまま下がり続けるのではないか と悩みだすともうどうしようもありませんね。

今回はそのようなときの対処方法について考えてみましょう。

つみたてNISA対象商品にも??と思うものもある

つみたてNISAは金融庁が長期運用、分散投資、そして積立投資を行うことで資産形成をする可能性が高い商品の条件をきめて、その条件に合うものがつみたてNISAで買える商品となるわけです。

つまりつみたてNISA対象商品を買いつづければ長期間で見れば成長する可能性が高いということになります。

しかし投資先は単一の株式だけでも国内、海外、日本以外、先進国、米国、新興国などがあり、複数指数でも国内の株式・リート・債券や海外の株式・リート・債券などなど ファンドの数は150を超えています。

商品が多すぎるので投資で含み損が増えるとやはり***のほうが良かったのではないか?と思ってしまいますよね。

実は単一株式で新興国などは個人的にはちょっと??となる商品です。新興国+先進国など組み合わせるのであればよいのですが、初めての投資ではそこまで気が回らないような気がしますし、世界中の株式へ分散投資するのであれば はじめからそのようなファンドを選べばよいわけです。

選ぶべき商品について

つまりつみたてNISA対象でも商品はきちんとイメージをもって選ぶ必要があります。例えば国内外の株式や債券リートなど幅広く分散したいのであれば海外の複数指数を組み込んだファンドを選ぶべきですし、世界中の株式に分散するのか、米国株式一択でいくのか・・・成長のイメージをもって選ぶことが必要です。

とは言うものの初めてではわかりにくいと思うので、個人的な意見としてリスクを減らすのであれば世界中の株式、債券へ分散するタイプ。 多少は積極的にと考えるのであれば世界中の株式へ分散投資させるタイプかS&P500のように米国株式というのがおすすめです。

多く分散させたほうが安心と考えるのであれば更にリートを組んだものも入れてもいいでしょう。しかし分散が進むとそれだけリスクが小さくなりますからリターンも小さくなることを理解しておかなければなりませんね。

またつみたてNISA対象商品は金融庁が定めた条件をクリアしてはいますが、それでも日本だけに投資するものや新興国だけというのは偏りすぎていると感じます。

株価は大きく動くもの

素性の良さそうな商品を選んだらあとはひたすら運用継続です。もちろん含み損ができれば焦ってしまいますが、株価は大きく動くもの・・・ということを理解しておくことが大切だと思っています。

例えばこれは世界中の株式へ分散投資しているVTですが、2008年6月から投資を始めたとすると当時は49.5$でしたが、直後にリーマンショックにより約半分まで値を下げています。しかし現在は70$近辺にありますから大きく根を下げたとしても10年で約1.5倍くらいに成長していることがわかります。

もし2010年から始めていれば約2倍になっていたかもしれませんね、つまり世界中の株式へ分散投資したと仮定すれば・・・

株価は大きく下がる可能性がある
元の価格に戻るまでに4年位の時間がかかっている
長い目で見れば右肩上がりで成長している

この事を知っているかどうかで含み損を抱えたときの対応が変わるでしょう。もし知っていれば株価が下がって含み損を抱えても、その間は格安で買えているわけですからあまりストレスはないでしょう。

しかし知らなければひたすら心配になってせっかく安く買える機会を逃してしまうかもしれません。

基準価額はどのくらいまで下がるのか?

リーマンショック級の暴落が起きれば先程のVTのチャートでは約半分まで値を下げています。ここでこのチャートはドル建てなので実際の円でのチャート(ファンドの基準価額)は異なって来ます。

心配なのは、経済的に不安定になると円が買われます。それだけ世界中からみて円は信頼されている通貨だからなのです。

つまりリーマンショックのような大きな経済的ショックがあると円高になり株価の下落に加えて更に基準価額を下がる・・・

どのくらい円高になるのか?はわかりませんが過去最も円高になったのは1995年4月に79円25銭まで円高が進みました。現在がドル円が約110円くらいですから今より3割位は円高になると想定するとこんな感じですね。

株価が50%下がる
更に円高により30%基準価額が下がる 
 ⇒ 基準価額が35%まで下がる可能性(65%減)

つまり経済的ショックがあれば一時的に基準価額が65%も下がって35%くらいまで落ち込む可能性があるということです。

かなりの衝撃ですが、それでも10年後は約1.5倍なっていること、積立投資をしているのであれば安いときにたくさん買えるので超お得ということも言えます。いずれにしても世界中への株式に分散投資をするということはこのくらいの変動がありつつ、長期運用のリターンも、だいたいこのくらいだと思ったほうが良いです。

下手に大きな期待をしてもいけませんし、焦ってもいけません。 どうしても株価が気になるというのであれば全く見ないというのも有効な対策です。 

実は私の場合2015年チャイナ・ショック直前に投資をはじめましたがいきなり含み損を約15%(100万ちょっと)抱えることとなりました。なけなしのお金ですからかなり焦りましたが、このときは市場を見ないこと対処、1年半後にはもとに戻っていたのでホッとしています。

良い商品を選び、あとは長い目で見ることが大切です。

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