米国FRBが2回めの利下げを発表しました。ISM製造業景気感指数も50を割り、年内には景気後退が起きるのでは?という記事もチラホラと見かけるようになっています。米中で覇権争いをしている中国しかり、欧州などもかなり低い水準のようですね。
つまり、いつ景気後退が起きてもおかしくない状況であるのは間違いないと思っています。
でも普通の投資家は景気後退についてあまり心配する必要はないと思っていますので理由をまとめておきたいと思います。
なぜ景気後退を心配するのか?
いつ景気後退が起きるのを気にする理由について考えてみると、短期で投資をしている場合、つまり株価が下がって景気後退が起きる前に利益を確定させようとするのであれば、関連する情報は有益かもしれません。
つまり株価が上がりきったピークで売り逃げたいと思うから景気後退のサインが気になるのだろうと思います。
ただ、このような予想を当てることができる人はいないわけですし、普通にインデックス投資をしている方にとっては景気後退よりもむしろ景気後退が終わって回復に向かう前、要するに株価上昇の情報のほうが価値があるのではないでしょうかね。
インデックス投資家は景気後退を意識しなくて良い
もしかすると、そろそろ景気後退が心配されるからポートフォリオのキャッシュを厚めにしておこう・・・というのはアリですが、基本的にインデックス投資家は景気後退の情報を追っかけても「売り逃げ」を狙うわけではないので情報は意味ないですよね。
また景気後退が始まれば様々なメディアで報道されるでしょうから、それまでは信じるポートフォリオを維持するだけです。
また正しいと信じられる投資先であればいずれ上昇します。景気後退した割安な株を買いあさることだけ考えればいいはずですよね。
つみたて投資は景気を気にする必要すらない
投資の基本としてよく言われるのが、「長期運用、分散投資、積立投資」 これを支援する仕組みとして つみたてNISAやiDeCoがあるわけですが、これらを行っている人は景気を気にする必要はありません。
長期的に成長する市場へ投資をしているのであれば、ドルコスト平均法で市場の平均で購入できているわけですからほっぽらかしでOKです。
ただ、せっかく景気が悪くなってきたのであればインデックス運用同様にスポット購入や一時的に積立額を増やしてもいいかもしれません。
積極的に売買するのであれば損切りラインを設定しておく
投資のしかたは人それぞれですが、積極的にリスクをとっていくのであれば景気後退の情報をとるよりも損切りするラインを考えておくほうが重要です。
これは暴落時に大きな含み損を抱えないように、たとえば今の価格より10%下で損切り・・・とか高値から5%下げたら利益確定 などのルールを決めておくことです。
自分はポートフォリオの遵守とリバランス、積立投資以外はやっていませんので詳しくは話くことはできませんが、積極的に売買するのであればこのような考え方は必須ということです。
ちなみに投資の目的が配当金で売る予定がない、必要になったときに必要な分だけを現金化して使うように 売る予定がない場合は このようなリスクとその対応を考える必要もないと思います。
まとめると
景気後退の心配をして情報を集めるのはあまり意味がない行動と思う。なぜならばインデックス運用であれば景気後退時に買うわけなので、むしろ出口に差し掛かっているのかどうか?・・・のほうが有益な情報です。またつみたてNISAやiDeCoなど積立投資の場合は景気の動きを考える必要すらありません。
個別株など短期で売買するのであれば情報をとってタイミングをみて売り逃げを狙うよりも、利益確定や損切りなどのルールを決めておくほうが有益。
つまり、景気後退して株価が下がったときに投稿どうするのかを考えておくことが大切であって、いつ景気後退するのか・・・というのは投資家にはあまり関係のない話だと思うわけです。(会社経営者とかは別ですよ)
景気の強弱と金利製作から大きく4つのパターンに分けられます。そしてそれらが循環すると言われます。 今はまだ景気が強い範疇にあると思われますが、つぎのシーズンは景気が弱くなるターンです。
今のお金の将来価値について知ることは大切だと思います。なんとなく貯金とかしてももったいないですよ。
超長期運用をイメージしてみませんか?世代を超えた運用です。というか投資信託を相続すると自然にそうなるかもしれません。 その意味でも投資の核となる部分は広く分散されている商品とすべきですね。
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