米国投資を初めて1年半/VTI・VYM・AGGの値動きを振り返る

米国のETFを買うようになったのが2017年末から2018年1月までに、それまで運用していたセゾン投信を解約して全部米国ETFに乗り換えしてしまいました。幅広く分散しているセゾン投信のグローバルバランスファンドや達人ファンドに比べて米国のパフォーマンスの高さに惹かれたわけです。

米国のETFを運用し初めていろいろなETFを検討しましたが、今はVTI、VYMそして債券ETFのAGGの組み合わせに落ち着いています。

切り替えた時期の株価がかなり高かったのでその後あまり伸びていませんが、それでも1年半で6%前後のリターンなのでまずまずというところでしょうか。

今回は今までの1年半でどのような動きがあったのか振り返りをして今後に生かしていきたいとおきたいと思います。

米国株式ETFのVTIとVYM

VTIとVYMは株式ETF、いずれもメジャーなETFです。VTIが米国で買える株式ほぼ全てを組み込んでいるのに対して、VYMは高配当株式400銘柄から成り立っています。

過去5年間のVTI、VYM

チャートを見てみると2018年からVYMはほぼ横ばい、VTIは乱高下を繰り返しながらも確実に増えてきていますね。

この時期はリセッションへの懸念や米中の貿易戦争からかなりボラティリティが高くなっています。FRB議長への圧力などトランプ大統領の「株価を維持する」という強い意志のようなものが感じられるので当面は大きな下げはないかもしれませんね。

ISM製造業景気感指数も今年の8月は50を割り込んでいますから景気後退が進んでいると考えて良いと思います。このような状況下でもVTIは徐々に株価を上げているところなどは米国経済の底力を感じます。

またVYMは大型株で高配当ということですから成長株というよりは安定して高収入を上げてる企業が多く組み込まれているでしょう。であればディフェンシブな動きが期待できます。確かにVTIと比べればディフェンシブに見えてきますがその差は大きくはなさそうです。

いずれにしてもVTIが中型株・小型株も含んでいるのに対してVYMは大型株のみというのがチャートに現れているように思います。

ではトータルリターンで見るとどうなるのでしょうか?同様に過去5年で比較してみます。

VTIの分配金の利回りが約2%、VYMが約3%のためかなり差は詰まってきます。それでもやはり大型安定株を含んだVYMよりもVTIのほうがやや良いという結果です。

また税制の影響もあります。米国では売却益には課税されないものの分配金には10%の課税があるとのこと、日本では売却益、分配金いずれも20%ですから分配金は2重化税となりパフォーマンスが落ちます。つまり実際にはチャート以上に差が開くはずです。

以上より単純にリターンだけを考えればVTIのほうがよいわけです。ただ投資した資産を使う場合は、必要な分だけ取り崩さなければなりません。しかし高配当ということは必要な分を取り崩さなくても配当でまかなえる可能性も出てきます。

投資した額にもよりますが、まとまったお金がすでにあるのであればVTIよりはVYMの法が良いかもしれません。なんせ高配当ですから大型株は利益を出している安定企業400銘柄ですから安心感は大きいです。

債券ETFのAGG

一方でAGGは米国の高格付けの債券を組み入れたETFです。このためFRBの政策金利の影響を受けやすいことが想定できます。

過去5年のチャートにAGGを加えてみました。

一般的に株価が上がれば債券が下がる、逆に株価が下がれば債券が上がると言いますが、2018年からは方向性が見えにくいので、明確にその傾向を確認することはできませんでした。

政策金利の影響はどうでしょうか?

リーマン・ショックからの回復期に政策金利が徐々にあげられていることがわかります。また2018年から景気がもたついたのが見てわかります。その後も金利を上げ続けたことや米中の貿易戦争の影響で景気が不安定になり、さらなる利上げの見送りと今年7月に利下げとなっています。

政策金利が上がればAGGのような格付けが高いETFは値を下げてしまいますが、逆に利下げをすれば値をあげます。

AGGの価格は徐々に下がり続けて2018年の11月からは価格が上がっています。つまり市場では2018年末には利下げが予想されて徐々に買われていった事になります。

ポートフォリオを再確認

どうしてもリターンが大きいものを買ってしまいがちなのは 人の性ですよね。あらためて自分のポートフォリオを見てみるとそれを感じます。

いくらAGGも分配金が出ると言ってもトータルリターンを見ると株式のほうがリターンが良いことは明らかです。

つまりVTIやVYMを中心に買い進めて、AGGやキャッシュの割合が低くなっているのです。これはついつい高いリターンが見込める株式ETFを中心に買い進めてしまい、株式と債券のバランスを無視してしまった結果ですね。

株式ETFだけを買うことのデメリットは、リセッション時にディフェンシブな動きをするものがないということ、つまり大きな含み損を抱える可能性があることです。

もう一つは、リセッション時に値が下がったETFを買い付ける資金が少ないということです。せっかく値が下がった割安なETFを買いまくりたいのにその資金がないということは長期的には損ですよね、また株式を割高な価格で買っている可能性も大なわけですからポートフォリオの割合は少し考えていかなければならないようです。

債券と株式の割合については考えてみました。3:7~2:8くらいでしょうか?リセッションが近いと考えるのであればもう少し債券が多いほうが良いかもしれませんね。

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