【長期・分散・積立】分散はどこに分散させたらいいのか?

長期運用をすることで資産形成をするためには成長市場への分散投資が必須です。世界中の株式への分散投資や、世界を代表する多国籍企業が多く存在する米国への投資がインデックス投資の本命と言われるのも 全世界や米国が成長市場としてみられているためです。

今回はなぜ世界中への分散や米国なのか? 新興国や日本ではダメなのかを改めて考察してみたいと思います。

日本へ投資するのはアリなのか?

つみたてNISA対象商品の中にも1/3くらいは日経平均やTOPIXをベンチマークにした商品ということになります。

つみたてNISA対象ということは「長期運用、分散投資、積立」によって資産形成の可能性が高い商品ということになりますが日本への投資について実際にはどうなのでしょうか?

これは過去の日経平均のチャートになります。

80年前半までは健全な成長をしているように見えますが、その後急激に株価を上げ90年頃にピークを迎えています。 これがバブルですね。

その後10年にわたり株価が下がり続けています。2012年から株価が上がり続けていますが、アベノミクスでお金を刷りまくっているので結果、株価は上昇してきたわけですね。

ちなみにOECDのデータによると1997年の賃金平均を100とするとこのような結果になります。

アベノミクスで株価が上がり始めてきているものの、日銀が毎年6兆円ものETFを購入して株価を下支えしていますし、実体経済が良くなっていない中で企業もおいそれと賃金を上げられない様子が想像できますね。

となると消費税増税なんてやるべきでないのですが、今年の10月ほんとに消費税を上げるのでしょうか?

まあ株価だけを見るとバブル期の最高値を30年経った今でも超えることができていません。しかしいつかはバブル期の最高値を更新すると考えるのであれば日本株式への分散投資はありですが、今後20年、30年と人口は減少していきますし、人が減るということはお金を使う人も減るということですから経済規模の縮小は止むを得ないでしょう。

将来については誰も言い当てることはできませんが、個人的に経済は今後20〜30年縮小傾向と推測しますので日本株式だけへの分散投資は微妙です。

また日本にも世界的に活躍する多国籍企業が生まれる土壌が育てば成長する可能性は出てきますが、出る杭は打たれる的な教育が未だに続いているようですからやはり私は避けます。

世界中株式や米国株式への分散投資

インデックス運用の王道は世界中の株式か米国株式への分散投資でしょう。 世界中への株式へ分散投資するということは、世界経済全体への成長に期待するわけです。

世界中で見れば人口もまだまだ増加が予測されていますから経済規模も大きくなることが予想できますし、IMFの予測でも2019 年は低調と予測されてますがそれでも世界経済の成長率の予測は 3.2% となっています。

また米国がインデックス運用の王道というのは、米国というよりも超有名な多国籍企業の多くが米国に集中しているからです。 また新しいイノベーションを生み出し続ける土壌も強いですね。 

これは2000年からのSPY、VT、VWOのチャートです。

設定日の関係でVWOとVTは途中からですが傾向は見えると思います。

SPYのベンチマークとなるS&P500は過去150年に渡り成長し続けています。ただその中でも何回も半分くらいまで株価が下がる経験を繰り返していますが現在も高値更新しています。

SPYがVTよりも大きく成長しているのは世界中への分散投資か米国かの違いです。投資さきについて色々と考えなくて済むのが全世界株式への分散投資、より高いパフォーマンスを狙うのであれば米国、ただし国を絞っているためその分リスクは大きくなります。 例えば今後米国が落ちぶれることがあれば その前に乗り換えが必要かもしれないということです。

新興国への分散投資について

新興国といえばBRICsが有名ですよね、これはBrazil, Russia, India, China の頭文字を取ったもの、2000年代以降急速に発展を遂げたことでも有名です。

今後も成長が期待できると言われ続けてきたのですが最近はパットしませんね。また先程の新興国ETFのVWOは新興国全体へ投資しますが、BRICsの銘柄を多く含みます。

先程のチャート(VWOはオレンジ)を見ても2000年台の成長は米国を遥かに凌ぐ勢いで成長をしていたことがわかります。このため新興国、特にBRICsが将来有望として注目をされたものと思います。

ただ、リーマンショック後は一進一退を繰り返しながらリーマンショック前の株価を更新していません。これは金融ショックにたいする脆弱性が露呈したのではないかと考えていますが、いずれにしても市場にインパクトの有る事が起きると 新興国からは資金が引き上げられてしまいますから大きく値を下げることがわかります。 

つまり新興国は短い期間で見れば大きな成長の可能性はあるものの長期的に見れば一進一退を繰り返しているようです。つまり長期運用で投資をするとしてもメインに据えるのは微妙というように思います。


私達日本人にとって日本への投資は一番わかり易く、できれば日本へ投資をしたいと思うのですが、今後の経済規模の縮小から長期投資に向いているとは思えません。 あくまでも景気を読んで短期的に投資するような市場に思います。

つみたてNISA対象商品に入っている日本へ分散投資する商品は全体の1/3しかないというのもなんとなく理解ができます。

同様に新興国も成長の可能性はあるものの、金融的なショックには弱いのでサブとして持つのが適当です。

以上、日本株式や新興国は長期運用には向かないのではないかと思う理由をまとめてみました。もちろんこれは個人の考えなので日本株式が良いと思うのであればそれもOKです。 

ただいろいろな国や地域に分散がすればその分リスクは小さくなります。なので悩むようならば新興国や日本も含めた世界中への分散投資という選択、VT一本ですね。

とは言うもののVTの半分以上が米国ということも知っておいたほうが良いです。それだけ米国の時価総額が大きいのです。

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