金融資産を買うと予想通りの値動きをしたのか、想定外の経済トピックスで株価はどう動いたのか・・・など 値動きをチェックする場面は多いと思います。
また複数の商品でポートフォリオを組んでいた場合やS&P500やNYダウなどの指数との比較をしたいというニーズもかなり高いと思います。
そこで過去の実績を確認するお勧めサイトをいくつか紹介したいと思います。
・yahoo! finance
・ETFreplay.com
これを見れば指数や運用している商品や狙っている商品との比較が簡単にできますから是非参考にしてください。
ヤフーファイナンス
まずお勧めしたいのがヤフーファイナンスです。日本のYAHOOではなく米国というのがミソ、英語が苦手の場合はgoogle翻訳でサイトごと訳してもらってもいいですね。
yahoo! finance
https://www.yahoo.com/
米国ETFの状況を調べるのであれば、まずはここに行きましょう。
ETFの分配金利回りや経費率などETFの基本スペックもわかるので便利です。
VTIの例

チャートを比較する手順
1)ティッカーで対象を検索
YAHOOファイナンスの検索欄でティッカーを入力して検索します。ここでは「VTI」を入れました。

2)早速チャートを見てみましょう
昨年は見事な右肩下がり、早く復活してほしいと願いつつ次に進みます。

3)比較対象を選択します
比較対象のティッカーを入力します。(ここではVYMを入力)このときS&P500など代表的な株価指数も選択できます。

4)VTIとVYMの比較チャートができました
これを見ると2022年、VTIはだだ下がりですが、バリュー株のVYMはかなり頑張ってくれていることがわかります。

5)他のチャートを追加する
また3)を繰り返すことで他のチャートを追加することができます。例えば高格付け債券ETFであるAGGを載せてみましょう。

2022年は株式だけでなく債券も下がり続けた事がわかります。普通は株価が下がれば債券価格はあがるはずなんですけど、FRBのテーパリングで市場に溢れたお金の回収を行っているので株も債券もどちらも下がったのでは?と想像できます。
ETFreplay.com
トータルリターンが知りたいという人向けのサイトを紹介します。
株式のリターンは売却益と分配金、この分配金をそのまま再投資すれば資産の増加スピードは加速します。この配当再投資を加味したものがトータルリターンとなんです。
このサイトはトータルリターンを確認することが出来るんです。実際には配当を受け取れば税金がかかりますし、再度購入するときの手数料がかかるので実際のリターンとチャートでは少しづつ乖離が発生することは知っておいてください。
また、過去の分配金の実績や利回りも確認できるので分配金狙いの人はおさえておくといいでしょう。
ETFreplay.com
https://www.etfreplay.com/
トータルリターンの比較
1)「TOOLS」の中にある「ETF Charts」を開きます。

2)対象のETFと調査期間を入力

2022年のVTI、VYMのトータルリターンを出してみました。分配金込みで比較してみると更にVYMが強かったことがわかります。景気後退期はやはりバリュー株は強いですね。
分配金の推移
このサイトでは分配金の推移も確認できます。
1)先程の「Tools」から「Dividend Yield」に進んでください。

2)対象ETFと期間を入力します
今回も「VTI」と「VYM」を2013年から2023年まで10年間として入力してみました。
すると各々の利回りの推移が確認できます。VTIは過去の利回り2%ほど(最近はやや下がり気味)、VYMは3%程度で推移していることがわかります。

また、このページで分配金推移もわかっちゃいます。以下のグラフを見ると過去10年間、VTI・VYMともに増配が続いている事がわかります。

過去、増配しているのか減配しているのかがひと目でわかるので、ファンド選びの参考になりますね。
バックテストが優秀
優秀なのが自分のポートフォリオと他のETFの成績を比較できるんです。自分のリスク許容度を確認する・・・など色々と活用できそうです。
1)「Backtesting」から「ETF Portfolio」へ進むとチェックができます

2)対象となるETFとその割合、ベンチマークとするETF、調査期間などを入力
この例ではVTIを40%、VYMを60%としてベンチマークはVTI、そして調査期間は過去36ヶ月としました。
なお、VTIとVYMの割合は自分のポートフォリオとほぼ同じです。

コロナショック回復期はVTI 100%のほうがパフォーマンスが良いですが2022年は一転して景気後退のためVTIはかなり苦戦しています。自分のポートフォリオはVYMが頑張ってくれたおかげで「Total Return」を見ると VTI 100%よりも良い結果になっていることがわかります。
また2023年は更に景気後退を予想していますから今後もVYMが有効に働くはずです。なので当面はこのポートフォリオを崩さずに行こうと判断できますね。
以上、「米国ETF チャートを比較する方法」として代表的なものを紹介しました。簡単な操作方法も書きましたので是非活用してください。またいずれのサイトもまだまだ他の機能がありますので試してみることもお勧めします。
まとめ
「米国ETF チャートを比較する方法」としてお勧めのサイトを2つ紹介しました。
・yahoo! finance
・ETFreplay.com
単純にパフォーマンスを比較したいのであれば「yahoo! finance」、トータルリターンを考えるのであれば「ETFreplay.com」どちらも知っておいて損はないサイトです。
また個人的に気に入っているのが「ETFreplay.com」のバックテスト、自分のポートフォリオとベンチマークで過去のパフォーマンスを比較できるなんて有料級じゃないですか。
例えば、今年も景気後退が続くと思うのであればディフェンシブな銘柄をどのくらいの割合で持つのがいいのか参考にできると思います。
また今回の例では株式ETFで紹介しましたが、AGGなど債券ETFでも同じように比較することが可能ですから色々と試して自分にとってバランスの良いところを探してみてください。
以上なにか役に立つことあったでしょうか?
それでは、また!!
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