インドは魅力的だが全力で投資するのは有りなのか?

インドは成長率が高く、人口も13億人・そして平均年齢20歳代ですから 最も注目されている国の一つです。 近い将来人口が減少している中国を抜いて世界第3位になるのは確実とも言われています。

近々定年を迎える先輩の中には、退職金入れても金融庁のレポートにある老後資金2000万円なんてたりない! だったら退職金をインドに突っ込めばいいんじゃないか・・・などと冗談をい言うくらいインドの将来性についてはみんなが期待できると思っています。

もちろん投資の基本は分散ですから、インドにすべて突っ込むのは無いにしても非常に興味深い市場であることは間違いありません。

そこで今回はインドへの投資について考えてみたいと思います。

インドの株式市場について

まずインドの経済規模は世界第6位の規模で、新興国の中では中国に次ぐ大きさを誇ります。 

代表的な株式指数としては「SENSEX指数」ボンベイ証券取引所に上場する、約4,000銘柄から30銘柄の時価総額加重平均指数です。

SENSEX(過去5年)

1986年の1月を100とした指数、現在が約39100なので約30年で約390倍に成長したことになります。

またPERは株価が割高か割安かを判断する目安に用いられますが、インドは2019/06時点で21.7と米国の18.8を超えてきています。ちなみに日本のPERが12.4ですから、日本を遥かに超えて割高、それだけ人気があるとも言えますね。

ちなみにPBRは米国が3.3 インド3.1 そして日本は1.2 つまり米国やインドは純資産の3倍以上の価格で取引されている事になります。 日本は1.2倍での取引なので割安、人気がないという事になりそうです。

ちなみに・・・

PERは株価が1株当たりの利益の何倍か
PBRは株価が1株当たりの純資産の何倍か

インドが誰にでもわかりやすく魅力的なので海外から多くの資金が流入した結果、インドの株式全体が割高になっているようです。

これはルピーとドルのチャートですが、これを見ても資金が流入してルピーの需要が増えて来たことがわかりますね。

インド株を購入する方法

すでに割高なインド株式ですが長い期間で見れば確実な成長が見込めますからETFで分散して購入するのが良さそうです。

分散投資:ETF
個別銘柄:ADR

個別株式はADRで

また個別銘柄を日本から購入することができませんが、ADRという仕組みで投資をすることが可能です。ただ手数料が4%以上必要なのとインド個別株の情報をどの様に取るのかがネックとなりそうです。

また証券会社はSBI証券や楽天証券から米国市場を通してインドの個別株を買うことができます。

「ADR」は「American Depositary Receipt」の頭文字をとったもので日本では「米国預託証券」と言われています。AD...

ETFを利用する

ETFと言っても日本で上場しているものや米国で上場しているものなど様々です。代表的なところでは以下のような商品があります。

●1678 NEXT FUNDS インド株式指数・S&P CNX Nifty連動型上場投信
●EPI ウィズダムツリー インド株収益ファンド

1678 NEXT FUNDS インド株式指数・S&P CNX Nifty連動型上場投信(過去10年)

インドの代表的な株式指数Nifty50をベンチマークにしたETF、日本で上場しているので円建てのチャートとなります。SENSEXが30銘柄を組み込むのに対して、Nifty50は50銘柄となっています。

EPI ウィズダムツリー インド株収益ファンド(最大)

EPIはベンチマークが「ウィズダムツリー・インディア・ アーニング・インデックス」大型から小型株まで約300の銘柄を含み、利益額荷重にて銘柄を選定しているそうです。個人的にはSENSEXの30よりは分散されているので安心ですね。

ところでSENSEX指数とこれらのチャートを比べてみると、SENSEX指数が右肩上がりに成長しているのに対して、EPIなどはあまり成長していません。

これは為替の影響でしょうね、SENSEX指数はルピー建て、 1678 は円建て、EPIはドル建てなので、インドの株価が上がってもルピー高が進めば相殺されますからね。

また投資信託でもインド株式を購入できるものは多々ありますが、信託報酬が高すぎるので割愛します。

インド株式は投資対象として適当か

インドはこれからも大きく成長していくでしょうが、みんなが注目している市場でもあるのでかなり割高であることは仕方がありません。

人によっては既に遅いという人もいるでしょうが、これからも成長が見込める市場ですから分散させて長期運用というのは有りだと思います。

ただ新興国特有の難しさもありそうです。S&P500とEPIのチャートを比較してみると、景気が悪くなると一斉に資金が逃げ出している様子も見て取れます。

例えば2015年に起きたチャイナ・ショック時や2018年以降を見るとEPIの価格は一斉に下がっています。 少なくとも過去10年はドル建てでプラス10%、S&P500が48%のプラスですからここだけ見ればあまり魅力が見られない。

今までのことを整理すると、インドの経済的な実力以上に買われていることからPERが21.7と新興国にしてはかなり高くなっています。BRICsが11.5であることを考えても加熱し過ぎでしょう。

だた人口が同じ中国とのGDP差が約5倍あるのでインドはこれからという見方がされているのもわかります。

ここらへんを踏まえると割高だけど買っておいて超長期でリターンを狙う、もしくはPERが下がったら買う・・・個人的にはこのような作戦が思いつきます。

つまりインド株式を買うのはありですし注目は必要と思いますが、今の所はサテライト的ということになりそうです。


新興国への分散投資を考えるときに、成長市場とそうでない市場へ分散されている可能性もありますので注意が必要と思っています。具体的には人口で判断するのがわかりやすいと言われています。

新興国株式といえば今後大きく成長が見込めるので人気、楽天VWOの他にも「EXE-iつみたて 新興国株式ファンド、eMAXIS slim新興国...

新興国はあくまでもトッピングと考えるのであればVWOの新興国への分散よりもEPIの様にインド限定にしたほうが面白そうですね。

EPIの正式名称は「ウィズダムツリー インド株収益ファンド」インド株式に投資するETFでTHEOの組込比率で言えば日本株への投資を行うEWJ...

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