長い目で見れば今後も成長が期待できる米国株式ですが、ネット証券を使わないとなかなか良い商品が無く、窓口で米国ETFを直接買おうとすると非常に高い手数料を取られてしまいます。
このため、ネット証券が使えないお年寄りにおすすめできる投資信託がなかなか見つかりませんでしたが、やっと解決策が見つかりました。
そう東証に上場しているS&P500ETFを購入すれば良いのです。
いままで窓口でいろいろと話しを聞きましたが手数料が高いアクティブ運用の投資信託しか出てこない。しかもS&P500や経費率0.5%以下などなど条件をつけても、その条件で合致するものはないとの回答だったので、すっかり騙されてしまいました。

東証上場しているS&P500ETF
円で買えるS&P500で主なものをピックアップしました。中でもSPDR S&P500 ETF(1557)の経費率は0.0945%、大本のSPYの経費率が0.08%ですから遜色ありません。
またカブドットコム証券ではフリーETF対象となっており、手数料無料になっています。
これが円でそのまま買えるのは大きなメリットです。
・(1557)SPDR S&P500 ETF
経費率0.0945%
・(1547)上場インデックスファンド米国株式(S&P500)
経費率0.15%
・(1655)iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF
経費率0.15%
・(2521)上場インデックスファンド米国株式(S&P500)為替ヘッジあり
経費率0.15%
これらS&P500関連商品の中ではやはり、最安の(1557)SPDR S&P500 ETFの売買高が高く人気が伺えます。また(2521)のみ為替ヘッジありとなっているのにも注目です。
SPDR S&P500 ETF(1557)をおすすめしたい人
円建てで経費率も安いことが一番の魅力、また東証上場ですから窓口でも購入できます。売買手数料が証券会社によって異なるので注意が必要ですが、ネットが使えない人にとっては大きな選択肢です。
(1557)とTOPIXを比較してみましたが、やはり(1557)のほうがパフォーマンスもよいです。やはり米国へ投資すべきと感じますね。
S&P500を購入するためにはドル転して直接ETFを買う方法、投資信託を利用する方法、そして日本で上場しているETFを買う方法がありますが、この中で窓口で購入できるのは日本で上場しているETFを買うことです。
特に(1557)は経費率も低く、米国のSPYと遜色ありませんからネット証券が使えないお年寄りなどには積極的におすすめしたい商品です。
窓口購入の注意点
残念ながら窓口では様々なバイアスをかけてきます。実際にSPDR S&P500 ETF(1557)の売買手数料を確認しに行ったのですが、情報すらすぐに出してもらえませんでした。
個人投資家の情報リテラシーが上がって窓口購入する若い人たちが減っているせいだと思いますが、証券会社一押しの投資信託を一生懸命説明しようとするので 必要な情報以外は聞かないようにしましょう。
相手の話を聞くと長くなるばかりで時間の無駄です。
(1557)をおすすめする人
SPDR S&P500 ETF(1557)を積極的におすすめしたい方はネット証券を使えない方です。具体的にいえば特にお年寄りの方々です。
その他にもおすすめしたいのは円でS&P500を、しかも最安で買いたいと考える方々です。カブドットコム証券を利用すれば売買手数料が無料、それでいて経費率が0.945%と最安。
投資信託はノーロードが当たり前ですが、現在 S&P500で最安のeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)で0.15%ですから、さらに安く購入できることになります。
(1557)をおすすめしない人
ここまで見れば(1557)はかなりおすすめですが、投資信託にはない制約もあります。具体的には、投資信託では当たり前の以下のようなことができません。
・自動積立及び配当金を自動で再投資
・配当金をNISA口座で非課税で受け取りたい
自動積立及び配当金を自動で再投資
(1557)は上場している株式を買うことになるので、投資信託では当たり前の積立投資や配当金の自動再投資はありません。
配当金をNISA口座で非課税で受け取りたい
(1557)の場合は「株式数比例配分方式」が適用できないとのことです。NISAで配当金が非課税になる条件は「株式数比例配分方式」を選択する必要があります。このためNISAで購入しても配当金に課税されてしまいます。
既にドルでS&P500を運用している
その他にも既にドルで運用している人にはおすすめできませんね。特にドルで配当金を受け取り、再投資する運用ができているのであればなおさらです。
このような場合はあえて円で運用する必要はないと思います。
多額の運用をする
(1557)の手数料は0.0945%と円で購入することを考えれば最安ですが、米国のETFは更に安い経費率になっています。
VOO、IVV 経費率0.04%
SPY 経費率0.08%
このため、多額の運用をするのであればドル転して買い付けたほうが結果的に安く付きます。
以上、日本で上場しているS&P500 特に(1557)を調べてみました。ネット証券じゃなくても経費率を抑えて投資ができることが大きな魅力です。 とは言っても購入時に1~2%程度の手数料がかかってしまうので、カブドットコム証券か、ネット証券で投資信託を利用する方が得なのは言うまでもありません。
投資信託で購入できるS&P500です。少額から積立て可能であり、つみたてNISAに対応していますのではじめての投資にはおすすめです。
S&P500とならんで人気なETFにバンガード社のVTIがあります。米国全体を買うVTIと優良な大型株500銘柄からなるS&P500の比較です。
海外ETF保有額ランキングです。やはりS&P500とVTIは上位に食い込んでおり、運用している人が多いことがわかります。
コメント